水銀
金属類・物質別まとめ・過去12回中12回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集 | 前処理・抽出・発色 | 分析(装置・波長) | 参照 |
| 液体捕集法-吸光光度分析法 |
過マンガン酸カリウム-希硫酸溶液に吸収(液体捕集) |
ジチゾン-クロロホルム溶液で抽出(黄色) |
吸光光度分析(490 nmまたは610 nm付近) |
p.126〜130 |
| 液体捕集法-原子吸光分析法 |
過マンガン酸カリウム-希硫酸溶液に吸収(バブラー) |
還元剤を加え、還元気化で水銀蒸気を発生 |
原子吸光分析(253.65 nm) |
p.130〜137 |
| 固体捕集法-原子吸光分析法 |
ホプカライトを充てんした捕集管(固体捕集) |
硝酸-塩酸混液で脱着→還元気化 |
原子吸光分析(253.7 nm) |
p.137〜140 |
出典:『ガイドブック4 金属類』の物質別各論(各方法の「原理」の項)。本文で確認して、書き直したものです。詳しい条件(流量・採取時間・試薬の濃度など)は、ページで確認してください。
この物質が登場した過去問(27問・12回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
次の金属のうち、常温、常圧で最も密度が小さいものはどれか。
- (1)鉛
- (2)水銀
- (3)ベリリウム
- (4)カドミウム
- (5)クロム
正答 (3)
金属の密度は、ベリリウムが約1.85 g/cm³、クロムが約7.2 g/cm³、カドミウムが約8.65 g/cm³、鉛が約11.3 g/cm³、水銀が約13.5 g/cm³です。ベリリウムは、軽い金属で、最も密度が小さいので、(3)です。(密度は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
原子吸光分析法による作業環境空気中の水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)水銀蒸気は、精製水への溶解度は低い。
- (2)試料捕集には、過マンガン酸カリウム-希硫酸溶液が用いられる。
- (3)試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる。
- (4)標準液の保存には、テフロン容器は用いない。
- (5)酸性の試料液で、塩化スズ(Ⅳ)は、水銀(Ⅱ)を酸化し塩化スズ(Ⅱ)となる。
正答 (5)
水銀の原子吸光分析(還元気化法)では、試料を過マンガン酸カリウム-希硫酸溶液に捕集します(選択肢2)。試料液中に残った過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します(選択肢3)。
そのあと、溶液中の水銀(Ⅱ)に塩化スズ(Ⅱ)を加えると、水銀(Ⅱ)が還元されて原子状水銀(Hg⁰)になります(Hg²⁺+Sn²⁺→Hg⁰+Sn⁴⁺)。この水銀蒸気の吸光度を測ります。「塩化スズ(Ⅳ)が水銀(Ⅱ)を酸化する」とする選択肢5は、還元と酸化の向き、スズの価数が逆なので誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「水銀の酸化・還元」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:水銀の酸化・還元(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀蒸気は、精製水への溶解度は低い。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:2回論点「試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準液の保存には、テフロン容器は用いない。」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
金属類
余裕があれば得点C暗記で解く
次の合金の主たる成分ⒶとⒷとの組合せとして、誤っているものはどれか。
| 合金 | Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 金アマルガム | 金 | 水銀 |
|---|
| (2) | 洋銀 | 銅 | ニッケル |
|---|
| (3) | 白銅 | 銀 | ニッケル |
|---|
| (4) | MK 鋼 | 鉄 | ニッケル |
|---|
| (5) | ステンレス鋼 | 鉄 | クロム |
正答 (3)
合金の主たる成分は、次のとおりです。
- 金アマルガム:金と水銀
- 洋銀(洋白):銅とニッケル(と亜鉛)
- 白銅:銅とニッケル。「銀とニッケル」とする選択肢3は誤りです。
- MK鋼:鉄とニッケル(とアルミニウム、コバルト)
- ステンレス鋼:鉄とクロム(とニッケル)
よって(3)です。
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
液体捕集法による水銀の測定法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を用いる。
- (2)塩化水銀(Ⅱ)を用いて標準原液を調製する。
- (3)標準原液の保存には、ポリエチレン製の容器は用いない。
- (4)試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる。
- (5)原子吸光分析法での水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液を用いる。
正答 (4)
水銀の液体捕集法では、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液(吸収液)に捕集します(選択肢1)。捕集後の試料液に残った過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。「塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる」とする選択肢4は誤りです。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。
標準原液は、塩化水銀(Ⅱ)を硫酸に溶かして調製します(選択肢2)。ポリエチレン製の容器は、水銀の保存には、ポリエチレンの還元性などの影響を受けやすいので、用いません(選択肢3)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「水銀の酸化・還元」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:水銀の酸化・還元(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「塩化水銀(Ⅱ)を用いて標準液を調製する。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液の保存には、ポリエチレン製の容器は用いない。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
捕集後の試料液に残った過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
金属類
何とか得点B物質の表で解く
液体捕集法-原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)水銀蒸気は、水への溶解度が大きいため液体捕集法が用いられる。
- (2)捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。
- (3)バブラー内壁を捕集液で洗い、その洗液を合わせて試料液とする。
- (4)アスコルビン酸を還元剤として使用すると、塩化スズ(Ⅱ)を用いたときに生じる不溶性のオキシクロライドの発生を抑制できる。
- (5)ヒドロキシルアミン溶液は、水銀イオンを水銀原子とする還元力はない。
正答 (1)
水銀蒸気は、水への溶解度が小さいため、単に水に吸収させるだけでは捕集できません。そのため、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液に、酸化させて溶かし込む方法で捕集します。「水への溶解度が大きいため液体捕集法が用いられる」とする選択肢1は誤りです。
バブラーの内壁を捕集液で洗い、洗液を合わせて試料液とします。塩化スズ(Ⅱ)を用いると、不溶性のオキシクロライドが生じることがあり、アスコルビン酸を還元剤に使うと、その発生を抑制できます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「水銀」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀蒸気は、精製水への溶解度は低い。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「バブラー内壁を捕集液で洗い、その洗液を合わせて試料液とする。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「アスコルビン酸を還元剤として使用すると、塩化スズ(Ⅱ)を用いたときに生じる不溶性のオキシクロライドの発生を抑制できる」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ヒドロキシルアミン溶液は、水銀イオンを水銀原子とする還元力はない」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料捕集には、過マンガン酸カリウム-希硫酸溶液が用いられる。
- (2)試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる。
- (3)水銀蒸気と共存する水蒸気が妨害物質となりうる。
- (4)標準液は、テフロン容器を用いれば保存可能である。
- (5)酸性の試料液で、塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元し塩化スズ(Ⅳ)となる。
正答 (4)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:2回論点「試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「水銀蒸気と共存する水蒸気が妨害物質となりうる。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準液の保存には、テフロン容器は用いない。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
金属類
得点必須Aトレンド
元素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ヒ素は、典型元素である。
- (2)カドミウムは、遷移元素である。
- (3)ベリリウムは、軽金属元素である。
- (4)水銀は、常温で液体である。
- (5)鉛は、両性金属である。
正答 (2)
カドミウムは、周期表の12族の元素で、d軌道が満たされているため、IUPACの定義では遷移元素に含めません(典型元素として扱われます)。「カドミウムは、遷移元素である」とする選択肢2は誤りです。
ヒ素は典型元素、ベリリウムは軽金属元素です。水銀は、常温で唯一の液体の金属です。鉛は、酸にもアルカリにも溶ける両性金属です。
細かい論点なので、深追いは禁物です。カドミウムを遷移元素に含めない扱い(IUPACの定義)は、プロジェクトの教科書で確認できておらず、一般的な化学の知識による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、通算の回数は少なめですが、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。押さえておけば、得点できるからです。
原理から解く:周期律(イオン化エネルギー・イオン半径)(過去12回中3回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ヒ素は、典型元素である。」
- (2)誤った記述正答(直近のトレンド):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「遷移元素には、金属元素ではないものがある。(誤りの記述)」原理「周期律(イオン化エネルギー・イオン半径)」:全12回中3回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ベリリウムは、軽金属元素である。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「水銀は、常温で液体である。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「鉛は、両性金属である。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
液体捕集法-原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)標準系列液の調製には、0.5 mol・L⁻¹硫酸を用いる。
- (2)バブラーの壁面は、捕集液を用いて洗い、その洗液も合わせて試料液とする。
- (3)試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる。
- (4)測定には、253.7 nmの紫外吸収を用いる。
- (5)排気系には、水銀吸収装置を取り付ける必要がある。
正答 (3)
水銀の液体捕集法で、試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。「塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる」とする選択肢3は誤りです。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。
標準系列液は、0.5 mol/L硫酸で調製します。バブラーの壁面は、捕集液で洗い、洗液も試料液に合わせます。測定には253.7 nmを使い、排気系には水銀吸収装置を取り付けます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「水銀の酸化・還元」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:水銀の酸化・還元(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準系列液の調製には、0.5mol・L⁻¹硫酸を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「バブラーの壁面は、捕集液を用いて洗う。」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「測定には、253.7nmの紫外吸収を用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「排気系には、水銀吸収装置を取り付ける必要がある。」
捕集後の試料液に残った過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
余裕があれば得点C暗記で解く
次の合金の主たる成分ⒶとⒷとの組合せとして誤っているものはどれか。
| 合金 | Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 真鍮 | 銅 | 亜鉛 |
|---|
| (2) | 青銅 | 銅 | ニッケル |
|---|
| (3) | はんだ | 鉛 | スズ |
|---|
| (4) | ステンレス鋼 | 鉄 | クロム |
|---|
| (5) | 金アマルガム | 金 | 水銀 |
正答 (2)
合金の主たる成分は、次のとおりです。
- 真鍮(黄銅):銅と亜鉛
- 青銅(ブロンズ):銅とスズ。ニッケルではないので、選択肢2は誤りです。
- はんだ:鉛とスズ(現在は、鉛を含まないものも多い)
- ステンレス鋼:鉄とクロム(とニッケル)
- 金アマルガム:金と水銀
よって(2)です。
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤として用いられる。
- (2)塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元すると、塩化スズ(Ⅳ)となる。
- (3)ブロモフェノールブルー溶液は、pH 指示薬である。
- (4)モリブデン酸アンモニウムは、ヒ素(Ⅲ)の発色試薬として用いられる。
- (5)酢酸・酢酸ナトリウムの混合溶液は、pH 緩衝溶液として用いられる。
正答 (4)
ヒ素の吸光光度分析(モリブデンブルー法)では、ヒ素をヒ酸(5価)にして、モリブデン酸アンモニウムと反応させ、ヒ-モリブデン酸を生成させます。ヒ素(Ⅲ)そのものとは反応させないので、「ヒ素(Ⅲ)の発色試薬」とする選択肢4は誤りです。
酒石酸カリウムナトリウムは、妨害金属のマスキング剤です。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元して水銀原子にし、自身は塩化スズ(Ⅳ)になります。ブロモフェノールブルーは、pH指示薬です。酢酸・酢酸ナトリウムは、pH緩衝溶液です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。ヒ素のモリブデンブルー法で、5価のヒ素と反応させる、という点は、ガイドブック4で確認できておらず、一般的な知識による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:砒素およびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「酒石酸ナトリウムカリウムは、マスキング剤として用いられる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:3回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ブロモフェノールブルー溶液は、pH指示薬である。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「モリブデン酸アンモニウムは、ヒ素の発色試薬として用いることができる」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「酢酸ナトリウムは、pHの緩衝剤として用いる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
何とか得点B物質の表で解く
液体捕集-原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を用いる。
- (2)標準系列液はポリエチレン容器で安定に保存できる。
- (3)捕集後の試料液中の過剰な捕集剤は、ヒドロキシルアミン溶液を加えて分解する。
- (4)試料液にアスコルビン酸溶液を加え、水銀蒸気を発生させる。
- (5)測定後の試料液から水銀蒸気が発生するのを防ぐため、試料液はヨウ素-ヨウ化カリウム溶液中に廃棄する。
正答 (2)
水銀の標準系列液は、水銀が容器壁に吸着したり、揮発したりするので、ポリエチレン容器では安定に保存できません。「ポリエチレン容器で安定に保存できる」とする選択肢2は誤りです。
水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を使います。試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムは、ヒドロキシルアミン溶液で分解します。水銀蒸気の発生には、還元剤(塩化スズ(Ⅱ)やアスコルビン酸)を使います。測定後の試料液は、水銀蒸気の発生を防ぐため、ヨウ素-ヨウ化カリウム溶液中に廃棄します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「水銀」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液の保存には、ポリエチレン製の容器は用いない。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「捕集後の試料液中の過剰な捕集剤は、ヒドロキシルアミン溶液を加えて分解する」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料液にアスコルビン酸溶液を加え、水銀蒸気を発生させる。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「測定後の試料液から水銀蒸気が発生するのを防ぐため、試料液はヨウ素-ヨウ化カリウム溶液中に廃棄する」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
液体捕集法-原子吸光分析法による水銀の測定法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を用いる。
- (2)試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる。
- (3)水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液を用いる。
- (4)検量線作成用の標準原液は、硬質ガラス容器に入れて、冷暗所で保存する。
- (5)還元気化した水銀は、硫化ナトリウム溶液に回収する。
正答 (2)
水銀の液体捕集法で、試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。「塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる」とする選択肢2は誤りです。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。同じ記述は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
空気中の水銀は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液に捕集します。標準原液は、硬質ガラス容器に入れて、冷暗所で保存します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「水銀の酸化・還元」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:水銀の酸化・還元(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「検量線作成用の標準原液は、硬質ガラス容器に入れて、冷暗所で保存する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「還元気化した水銀は、硫化ナトリウム溶液に回収する。」
捕集後の試料液に残った過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
次の金属及び金属化合物のうちで、融点が 0 ℃より高いものはどれか。
- (1)水銀
- (2)インジウム
- (3)水素化ヒ素
- (4)四メチル鉛
- (5)四エチル鉛
正答 (2)
融点は、水銀が約−39℃、水素化ヒ素(アルシン)が約−117℃、四メチル鉛が約−27℃、四エチル鉛が約−136℃で、いずれも0℃より低いです。インジウムの融点は、約157℃で、0℃より高いので、(2)です。(融点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
金属類
余裕があれば得点C暗記で解く
作業環境空気中の測定対象金属及びその塩の捕集及び前処理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カドミウムの捕集には、ろ過捕集法を用いる。
- (2)クロム酸塩の捕集には、液体捕集法を用いることができる。
- (3)水銀の捕集には、固体捕集法を用いることができる。
- (4)ろ過捕集後の金属の溶出は全て酸による。
- (5)ろ過捕集法においては、フィルターの空試験が必要である。
正答 (4)
ろ過捕集した金属の溶出は、すべて酸によるわけではありません。たとえば、クロム酸は、炭酸ナトリウム溶液で抽出します。「ろ過捕集後の金属の溶出は全て酸による」とする選択肢4は誤りです。
カドミウムの捕集には、ろ過捕集法を使います。クロム酸塩の捕集には、液体捕集法も使えます。水銀の捕集には、固体捕集法を使えます。ろ過捕集法では、フィルターの空試験が必要です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:正答の選択肢の論点は、過去に1回だけ出題されています。頻出ではありませんが、既出なので、余裕があれば押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「カドミウムの捕集には、ろ過捕集法を用いる。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「クロム酸塩の捕集には、液体捕集法を用いることができる。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「水銀の捕集には、固体捕集法を用いることができる。」
- (4)誤った記述正答(過去に1回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「ろ過捕集後の金属の溶出には、アルカリを用いる場合がある。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ろ過捕集法においては、フィルターの空試験が必要である。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤として用いられる。
- (2)塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元して、塩化スズ(Ⅳ)となる。
- (3)pH 指示薬のメタクレゾールパープルは、アルカリ性側では、pH が高くなるにつれて黄色から紫色に変色する。
- (4)ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる。
- (5)酢酸と酢酸ナトリウムの混合溶液は、pH の緩衝剤として用いられる。
正答 (4)
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬です。クロム(Ⅲ)とは反応しないので、「クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる」とする選択肢4は誤りです。
酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤です。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元して、自身は塩化スズ(Ⅳ)になります。酢酸と酢酸ナトリウムの混合溶液は、pH緩衝剤です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「酒石酸ナトリウムカリウムは、マスキング剤として用いられる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:3回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「pH指示薬のチモールブルーは、アルカリ性側では黄色から青色に変色する」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「酢酸ナトリウムは、pHの緩衝剤として用いる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
液体捕集法-原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。
- (2)バブラーの壁面は、捕集液を用いて洗い、その洗液も併せて試料液とする。
- (3)塩酸ヒドロキシルアミンは、未反応の過マンガン酸カリウムを還元するために使用する。
- (4)検量線作成用の標準原液の保存には、プラスチック製の容器を用いる。
- (5)排気系には、水銀吸収装置を取り付ける必要がある。
正答 (4)
水銀の標準原液は、プラスチック製の容器に保存すると、水銀が容器に吸着したり、容器を透過したりするので、硬質ガラス容器に入れて冷暗所で保存します。「プラスチック製の容器を用いる」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和2年度第1回、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を使い、バブラーの壁面は、捕集液で洗って、洗液も試料液に合わせます。塩酸ヒドロキシルアミンは、未反応の過マンガン酸カリウムを還元するために使います。排気系には、水銀吸収装置を取り付けます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「バブラーの壁面は、捕集液を用いて洗う。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「塩酸ヒドロキシルアミンは、未反応の過マンガン酸カリウムを還元するために使用する」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「検量線作成用の標準原液の保存には、プラスチック製の容器を用いる。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「排気系には、水銀吸収装置を取り付ける必要がある。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
次の金属又は金属化合物のうちで、融点が0℃より高いものはどれか。
- (1)水銀
- (2)三酸化ヒ素
- (3)水素化ヒ素
- (4)四メチル鉛
- (5)四エチル鉛
正答 (2)
融点は、水銀が約−39℃、水素化ヒ素(アルシン)が約−117℃、四メチル鉛が約−27℃、四エチル鉛が約−136℃で、いずれも0℃より低いです。三酸化ヒ素の融点は、約312℃で、0℃より高いので、(2)です。(融点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)塩化スズ(Ⅱ)は、溶液中の水銀(Ⅱ)イオンを還元して原子化する。
- (2)ブロムフェノールブルー溶液は、pH4.6以上で青紫色を示す。
- (3)N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)は、バナジウムの発色試薬として用いられる。
- (4)水素化ホウ素ナトリウムは、三酸化ヒ素から水素化ヒ素を発生させるのに用いる。
- (5)ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムは、緩衝剤として用いられる。
正答 (5)
ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)は、金属とキレートをつくるキレート剤で、緩衝剤ではありません。「緩衝剤として用いられる」とする選択肢5は誤りです。同じ記述は、令和元年度第1回、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)イオンを還元して、水銀原子にします。ブロムフェノールブルー溶液は、pH4.6以上で青紫色を示します。NBPHAは、バナジウムの発色試薬です。水素化ホウ素ナトリウムは、ヒ素から水素化ヒ素を発生させるのに使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キレート剤による溶媒抽出(APDC・DDTC・MIBK)」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キレート剤による溶媒抽出(APDC・DDTC・MIBK)(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「ブロムフェノールブルー溶液は、pH4.6以上で青紫色を示す。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「吸光光度分析法の発色試薬には、N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンを用いる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:3回論点「水素化ヒ素の発生に、水素化ホウ素ナトリウムを使う。」原理「水素化物発生法の還元」:全12回中11回出題
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムは、緩衝剤として用いられる。(誤りの記述)」原理「キレート剤による溶媒抽出(APDC・DDTC・MIBK)」:全12回中12回出題
ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)は、金属とキレートをつくるキレート剤です。緩衝剤ではありません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
液体捕集法による水銀の測定法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を用いる。
- (2)塩化水銀(Ⅱ)を用いて標準液を調製する。
- (3)試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる。
- (4)吸光光度分析法では、捕集した水銀をジチゾン-クロロホルム溶液を用いて抽出する。
- (5)原子吸光分析法での水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液を用いる。
正答 (3)
水銀の液体捕集法で、試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。「塩化スズ(Ⅱ)溶液を用いる」とする選択肢3は誤りです。同じ記述は、令和2年度第1回、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
空気中の水銀は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液に捕集します。標準液は、塩化水銀(Ⅱ)で調製します。原子吸光分析法での水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液などを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「水銀の酸化・還元」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:水銀の酸化・還元(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「塩化水銀(Ⅱ)を用いて標準液を調製する。」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「試料液中の過剰の過マンガン酸カリウムの還元には、塩酸ヒドロキシルアミン溶液が用いられる」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸光光度分析法では、捕集した水銀をジチゾン-クロロホルム溶液を用いて抽出する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「水銀(Ⅱ)イオンの還元には、アスコルビン酸溶液を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
捕集後の試料液に残った過剰の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミン溶液で還元します。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
次の金属又は金属化合物のうちで、融点が0℃より高いものはどれか。
- (1)水銀
- (2)カドミウム
- (3)水素化ヒ素
- (4)四メチル鉛
- (5)四エチル鉛
正答 (2)
融点は、水銀が約−39℃、水素化ヒ素(アルシン)が約−117℃、四メチル鉛が約−27℃、四エチル鉛が約−136℃で、いずれも0℃より低いです。カドミウムの融点は、約321℃で、0℃より高いので、(2)です。(融点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
液体捕集法-原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を用いる。
- (2)水銀蒸気は、253.7nmの光を吸収する。
- (3)水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。
- (4)0.5mol/L硫酸で調製された標準系列液中の水銀は、容器壁へ吸着されない。
- (5)循環方式還元気化法で気化した水銀の回収には、2%硫化ナトリウム溶液を用いることができる。
正答 (4)
水銀は、標準系列液を、0.5 mol/L硫酸で調製しても、容器壁へ吸着されます(水銀は、容器壁に吸着したり、揮発したりします)。「容器壁へ吸着されない」とする選択肢4は誤りです。
空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を使います。水銀蒸気は、253.7 nmの光を吸収します。水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を使います。循環方式還元気化法で気化した水銀の回収には、2%硫化ナトリウム溶液を使えます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。水銀の標準系列液が、0.5 mol/L硫酸で調製しても容器壁へ吸着される、という点は、ガイドブック4で、硫酸濃度との関係までは確認できておらず、水銀の一般的な性質による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「水銀蒸気は、253.7nmの光を吸収する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準系列液の調製には、0.5mol・L⁻¹硫酸を用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「還元気化した水銀は、硫化ナトリウム溶液に回収する。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
余裕があれば得点C暗記で解く
金属の化学的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カドミウムは、希硝酸に溶ける。
- (2)クロムは、王水に溶ける。
- (3)バナジウムは、希硝酸と過酸化水素水の混合液に溶ける。
- (4)水銀は、王水に溶ける。
- (5)鉛は、硝酸に溶ける。
正答 (2)
クロムは、濃硝酸や王水に対しては、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて、ほとんど溶けません(希塩酸には溶けます)。「クロムは、王水に溶ける」とする選択肢2は誤りです。
カドミウムは希硝酸に、バナジウムは希硝酸と過酸化水素水の混合液に、水銀は王水に、鉛は硝酸に溶けます。
細かい論点なので、深追いは禁物です。クロムが王水に溶けにくい(不動態になる)、という点は、プロジェクトの教科書で確認できておらず、一般的な化学の知識による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:正答の選択肢の論点は、過去に1回だけ出題されています。頻出ではありませんが、既出なので、余裕があれば押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「捕集されたカドミウムは、硝酸を用いて溶解する。」
- (2)誤った記述正答(過去に1回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「クロムは、王水に溶ける。(誤りの記述)」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「バナジウムは、希硝酸と過酸化水素水の混合液に溶ける。」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「クロムは、王水に溶ける。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「硝酸には、酸化力がある。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
クロムは、濃硝酸や王水に対しては、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて、ほとんど溶けません(希塩酸には溶けます)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤として用いられる。
- (2)塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元すると、塩化スズ(Ⅳ)となる。
- (3)硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に抽出効率を高めるために用いられる。
- (4)ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる。
- (5)酢酸アンモニウムは、pHの緩衝剤として用いられる。
正答 (4)
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬です。クロム(Ⅲ)とは反応しないので、「クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる」とする選択肢4は誤りです。同じ記述は、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤です。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元して、自身は塩化スズ(Ⅳ)になります。硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に、抽出効率を高めるために使います。酢酸アンモニウムは、pHの緩衝剤です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「酒石酸ナトリウムカリウムは、マスキング剤として用いられる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:3回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に抽出効率を高めるために用いられる」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:3回論点「酢酸ナトリウムは、pHの緩衝剤として用いる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
液体捕集法-原子吸光分析法による水銀の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の水銀の捕集には、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。
- (2)バブラーの壁面は、捕集液を用いて洗う。
- (3)塩化スズ(Ⅱ)は、未反応の過マンガン酸カリウムを還元するために使用する。
- (4)検量線作成用の標準原液は、硬質ガラス製の試薬びんに入れて、冷暗所で保存する。
- (5)排気系には、水銀吸収装置を取り付ける必要がある。
正答 (3)
水銀の液体捕集法で、試料液中の未反応の過マンガン酸カリウムは、塩酸ヒドロキシルアミンで還元します。「塩化スズ(Ⅱ)は、未反応の過マンガン酸カリウムを還元するために使用する」とする選択肢3は誤りです。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を水銀原子に還元する試薬です。同様の記述は、令和元年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
空気中の水銀は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液に捕集します。バブラーの壁面は、捕集液で洗います。標準原液は、硬質ガラス製の試薬びんに入れて、冷暗所で保存します。排気系には、水銀吸収装置を取り付けます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「捕集液は、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「バブラーの壁面は、捕集液を用いて洗う。」
- (3)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「塩酸ヒドロキシルアミンは、未反応の過マンガン酸カリウムを還元するために使用する」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「検量線作成用の標準原液は、硬質ガラス容器に入れて、冷暗所で保存する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「排気系には、水銀吸収装置を取り付ける必要がある。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
金属(単体)の化学的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カドミウムは、希硝酸に溶ける。
- (2)クロムは、王水に溶ける。
- (3)バナジウムは、熱濃硫酸に溶ける。
- (4)水銀は、硝酸に溶ける。
- (5)マンガンは、塩酸に溶ける。
正答 (2)
クロムは、濃硝酸や王水に対しては、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて、ほとんど溶けません。「クロムは、王水に溶ける」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、平成28年度第1回にも出題されています(出題実績)。
カドミウムは希硝酸に、バナジウムは熱濃硫酸に、水銀は硝酸に、マンガンは塩酸に溶けます。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「捕集されたカドミウムは、硝酸を用いて溶解する。」
- (2)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「クロムは、王水に溶ける。(誤りの記述)」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「酸化バナジウム(Ⅴ)は、硫酸に溶ける。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「水銀は、硝酸に溶ける。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「酸化マンガン(Ⅳ)は、塩酸に溶ける。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
クロムは、濃硝酸や王水に対しては、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて、ほとんど溶けません(希塩酸には溶けます)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
金属化合物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)MnO₂は、4価のマンガンの化合物である。
- (2)HgCl₂は、2価の水銀の化合物である。
- (3)NH₄VO₃は、5価のバナジウムの化合物である。
- (4)As₂O₃は、3価のヒ素の化合物である。
- (5)K₂Cr₂O₇は、3価のクロムの化合物である。
正答 (5)
各化合物の金属元素の酸化数を確認します。
- MnO₂:Mn は +4
- HgCl₂:Hg は +2
- NH₄VO₃:V は +5
- As₂O₃:As は +3
- K₂Cr₂O₇:2 × 1 + 2x + 7 ×(−2)= 0 より、Cr は +6(3価ではありません)
「K₂Cr₂O₇は、3価のクロムの化合物である」とする選択肢5は誤りです。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「MnO₂は、4価のマンガンの化合物である。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「HgCl₂は、2価の水銀の化合物である。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「NH₄VO₃は、5価のバナジウムの化合物である。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「As₂O₃は、3価のヒ素の化合物である。」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「K₂Cr₂O₇は、3価のクロムの化合物である。(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
水銀の測定法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金を用いる固体捕集法では、金に捕集された水銀を加熱脱着した後、原子吸光分析法で分析する。
- (2)液体捕集-還元気化原子吸光分析法では、分析の際、過マンガン酸の色が消えるまで、塩酸ヒドロキシルアミン溶液を捕集液に加える。
- (3)原子吸光分析法では、測定波長253.7nmの紫外吸収を用いる。
- (4)塩化スズ(Ⅱ)による還元を行う際には、試料液を弱アルカリ性とする。
- (5)循環方式還元気化法で気化した水銀は、ヨウ素-ヨウ化カリウム溶液中に回収する。
正答 (4)
塩化スズ(Ⅱ)による水銀(Ⅱ)の還元は、酸性の試料液で行います。「試料液を弱アルカリ性とする」とする選択肢4は誤りです。
金を使う固体捕集法では、金に捕集された水銀を加熱脱着したあと、原子吸光分析法で分析します。液体捕集-還元気化原子吸光分析法では、過マンガン酸の色が消えるまで、塩酸ヒドロキシルアミン溶液を捕集液に加えます。原子吸光分析法では、測定波長253.7 nmの紫外吸収を使います。循環方式還元気化法で気化した水銀は、ヨウ素-ヨウ化カリウム溶液中に回収します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。塩化スズ(Ⅱ)による還元を、酸性の試料液で行う、という点は、ガイドブック4で確認できておらず、一般的な化学の知識による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「水銀の酸化・還元」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:水銀(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:水銀の酸化・還元(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「金を用いる固体捕集法では、金に捕集された水銀を加熱脱着した後、原子吸光分析法で分析する」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「液体捕集-還元気化原子吸光分析法では、分析の際、過マンガン酸の色が消えるまで、塩酸ヒドロキシルアミン溶液を捕集液に加える」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「測定には、253.7nmの紫外吸収を用いる。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「水銀の還元剤として、塩化スズ(Ⅱ)を用いる。」原理「水銀の酸化・還元」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「還元気化した水銀は、硫化ナトリウム溶液に回収する。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)