問9
金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤として用いられる。
- (2)塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元して、塩化スズ(Ⅳ)となる。
- (3)pH 指示薬のメタクレゾールパープルは、アルカリ性側では、pH が高くなるにつれて黄色から紫色に変色する。
- (4)ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる。
- (5)酢酸と酢酸ナトリウムの混合溶液は、pH の緩衝剤として用いられる。
正答 (4)
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬です。クロム(Ⅲ)とは反応しないので、「クロム(Ⅲ)の発色試薬として用いることができる」とする選択肢4は誤りです。
酒石酸カリウムナトリウムは、マスキング剤です。塩化スズ(Ⅱ)は、水銀(Ⅱ)を還元して、自身は塩化スズ(Ⅳ)になります。酢酸と酢酸ナトリウムの混合溶液は、pH緩衝剤です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/似た記述を含めると4回(33%)
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (4)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/似た記述を含めると3回(25%)
この問題のひっかけパターン:ジフェニルカルバジドはクロム(Ⅵ)の発色試薬
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)