作業環境測定士試験 過去問解説

キレート剤による溶媒抽出(APDC・DDTC・MIBK)

金属類・原理・過去12回中12回、関連する論点が出題

原理

キレート剤(APDC・DDTCなど)は、金属と錯体をつくり、MIBKに抽出される。錯体は、pHや時間に依存し、不安定なものは、速やかに測る。

この原理で解ける論点は8個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。

この原理で解ける問題(12問)

令和7年度 第1回(2025年8月実施) 金属類 得点必須S暗記で解く

問12

作業環境測定におけるカドミウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)溶媒抽出-原子吸光分析法では、カドミウムのAPDC 錯体は、アルカリ性溶液からMIBK に抽出する。
  2. (2)溶媒抽出-原子吸光分析法では、試料液中に共存して分光干渉の原因となる塩化ナトリウムは除去される。
  3. (3)溶媒抽出-原子吸光分析法では、青白い酸化炎が得られるよう燃料及び助燃ガスの流量を調節する。
  4. (4)誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)において、試料の粘性の差などに起因する誤差を避けるために、内標準法を用いることができる。
  5. (5)誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)において、スズの共存が多いと思われる場合には、ロジウムでの補正が有効である。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)

令和4年度 第1回(2022年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問12

作業環境測定におけるカドミウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)において、波長226.502 nmを使用するが、共存物質の干渉などがある場合は、228.802 nmなど他の波長を使用してもよい。
  2. (2)誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)において、試料液にモリブデンが大量に存在する場合は、ICP内で生成するモリブデン酸化物により、カドミウムの測定に正の誤差を生じる。
  3. (3)原子吸光分析法において、APDC-カドミウム錯体は、pH4未満では不安定となり、有機溶媒層への抽出率が低くなる。
  4. (4)原子吸光分析法において、APDC-カドミウム錯体を抽出したMIBK溶液を最終試料液とする。
  5. (5)原子吸光分析法において、バーナーを点火した後、抽出に用いた溶媒を噴霧しながら、青白い酸化炎が得られるように燃料ガス及び助燃ガスの流量を調整する。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)

令和3年度 第1回(2021年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問10

金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)アスコルビン酸は、還元剤として用いられる。
  2. (2)EDTA は、金属イオンのマスキング剤として用いられる。
  3. (3)APDC、DDTC のマンガン錯体は、有機溶媒中で安定である。
  4. (4)MIBK は、水飽和させて用いる。
  5. (5)硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に塩析剤として用いられる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)

令和3年度 第1回(2021年8月実施) 金属類 得点必須S暗記で解く

問12

溶媒抽出-原子吸光分析法によるカドミウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)カドミウムの APDC 錯体は、アルカリ性溶液から MIBK に抽出する。
  2. (2)標準液の調製には、塩化カドミウム(無水物)を用いる。
  3. (3)検量線の作成には、試料と同様に MIBK に抽出した溶液を用いる。
  4. (4)試料液中に共存して分光学的干渉の原因となる塩化ナトリウムは除去される。
  5. (5)アセチレンの流量を少なくしたフレームを用いる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)

令和2年度 第1回(2020年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問10

金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ブロムフェノールブルー溶液は、pH 4.6 以上で青紫色を示す。
  2. (2)N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)は、バナジウムの発色試薬として用いられる。
  3. (3)塩酸ヒドロキシルアミンは、還元剤として用いられる。
  4. (4)ヒ素分析用亜鉛粉末は、水素化ヒ素を発生させるために用いられる。
  5. (5)ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムは、緩衝剤として用いられる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)

令和2年度 第1回(2020年8月実施) 金属類 得点必須S暗記で解く

問12

溶媒抽出-原子吸光分析法によるカドミウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)採取した試料を硝酸で処理し、試料液を調製する。
  2. (2)キレート剤の APDC は、あらかじめ MIBK で処理して精製する。
  3. (3)カドミウムの APDC 錯体は、アルカリ性溶液から MIBK に抽出する。
  4. (4)検量線の作成には、試料と同様に MIBK に抽出した溶液を用いる。
  5. (5)試料液中に共存して分光学的干渉の原因となる塩化ナトリウムは除去される。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)

令和2年度 第1回(2020年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問15

原子吸光分析法によるマンガン及びその化合物の分析に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

  1. (1)試料の捕集は、ガラス繊維ろ紙を用いる。
  2. (2)試料液の調製には、塩酸と硝酸の混酸を用いる。
  3. (3)標準液の調製には、酸化マンガン(Ⅳ)を用いる。
  4. (4)マンガンの DDTC の錯体を、有機溶媒で抽出して試料液とする。
  5. (5)原子化には、アセチレン-空気炎を用いる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)

令和元年度 第1回(2019年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問10

金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ジフェニルカルバジドは、アセトン溶液として用いられる。
  2. (2)ブロムフェノールブルー溶液は、pH 4.6 以上で青紫色を示す。
  3. (3)N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)は、バナジウムの発色試薬として用いられる。
  4. (4)水素化ホウ素ナトリウムは、ヒ素(Ⅲ)から水素化ヒ素を発生させるのに用いられる。
  5. (5)ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)は、緩衝剤として用いられる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)

令和元年度 第1回(2019年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問12

原子吸光分析法によるカドミウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ろ過捕集された金属カドミウムは、希硝酸に溶ける。
  2. (2)カドミウムの APDC 錯体を MIBK で抽出して最終試料液とする。
  3. (3)カドミウムの APDC 錯体は、pH 4 以上で生成する。
  4. (4)ろ過捕集された酸化カドミウム(Ⅱ)は、硝酸に溶ける。
  5. (5)カドミウムの標準液の調製には、塩化カドミウムを用いる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)

平成30年度 第1回(2018年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問10

金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)塩化スズ(Ⅱ)は、溶液中の水銀(Ⅱ)イオンを還元して原子化する。
  2. (2)ブロムフェノールブルー溶液は、pH4.6以上で青紫色を示す。
  3. (3)N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)は、バナジウムの発色試薬として用いられる。
  4. (4)水素化ホウ素ナトリウムは、三酸化ヒ素から水素化ヒ素を発生させるのに用いる。
  5. (5)ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムは、緩衝剤として用いられる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)

平成29年度 第1回(2017年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問15

原子吸光分析法によるマンガンの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)試料の捕集は、グラスファイバーろ紙を用いる。
  2. (2)試料液の調製には、塩酸と硝酸の混酸を用いる。
  3. (3)標準液の調製には、酸化マンガン(Ⅳ)を用いる。
  4. (4)マンガンのAPDC錯体は、有機溶媒中で安定である。
  5. (5)原子化には、アセチレン-空気炎を用いる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)

平成28年度 第1回(2016年8月実施) 金属類 得点必須S暗記で解く

問12

溶媒抽出-原子吸光分析法によるカドミウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)キレート剤のAPDCは、あらかじめMIBKで処理して精製する。
  2. (2)抽出溶媒のMIBKは、あらかじめ精製水と振り混ぜ、水を飽和させたものを用いる。
  3. (3)カドミウムのAPDC錯体は、アルカリ性溶液からMIBKに抽出する。
  4. (4)検量線の作成には、試料と同様にMIBKに抽出した溶液を用いる。
  5. (5)試料液中に共存して分光学的干渉の原因となる塩化ナトリウムは除去される。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)