有害物の吸収と沈着(皮膚・溶解度・粒径)|労働衛生一般
この章で扱う原理と、そこから導ける事実です。
- 脂溶性の物質は皮膚からも吸収される:有機溶剤などの脂溶性の物質は、皮膚の脂質を通り抜けて吸収されるので、呼吸器だけでなく皮膚(経皮)からも吸収される。脂肪組織にたまりやすい。
- 水への溶解度と吸収される部位:水に溶けやすいガス(アンモニア、塩化水素など)は、湿った上気道の粘膜で吸収され、上気道の刺激症状を起こす。水に溶けにくいガス(ホスゲン、二酸化窒素など)は、肺胞まで届き、深部で障害を起こす。
- 粒子の粒径と沈着する部位:粒径が大きい粒子は鼻腔や気管支で捕まり、粒径が小さい粒子ほど肺胞まで到達する(呼吸性粉じんは、おおむね数µm以下)。粒径が大きいほど、重力で沈降しやすい。
この章に関わる過去問は 22 問です。繰り返し出るひっかけパターンは次のとおりです。