作業環境測定士試験 過去問解説

有機溶剤の尿中代謝物

ランクA 労働衛生一般・9回出題

正しい理解

トルエン→馬尿酸、キシレン→メチル馬尿酸、スチレン→マンデル酸、トリクロロエチレン→トリクロロ酢酸・総三塩化物、ノルマルヘキサン→2,5-ヘキサンジオン。安息香酸の摂取で馬尿酸は増える。

なぜそうなるのか

代謝物は、元の物質の形を一部残している。

この罠が狙われた問題

令和8年度 第1回(2026年8月実施) 労働衛生一般 ランクA

問4

化学物質の吸収、代謝、蓄積等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)N,N-ジメチルホルムアミドは、体内で代謝されて、尿中に N-メチルホルムアミドとして排泄される。
  2. (2)1,2-ジクロロエタンの生物学的モニタリング指標となる物質は、尿中のトリクロロ酢酸又は総三塩化物である。
  3. (3)o-トルイジンや3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)は、皮膚刺激性はないが、皮膚から体内に吸収される物質であり、発がん性がある。
  4. (4)インジウム及びその化合物の生物学的モニタリング指標として、血清インジウムの量がある。
  5. (5)鉛が体内に取り込まれ骨に蓄積された場合は、排泄される速度は極めて遅く、生物学的半減期は10年に及ぶ。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)

令和7年度 第2回(2026年2月実施) 労働衛生一般 ランクA

問4

化学物質の吸収、代謝、蓄積等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)マンガンの生物学的モニタリングの指標として、尿中又は血液中のマンガンの量がある。
  2. (2)鉛にばく露された場合、血液中の鉛濃度の上昇は速やかにみられ、尿中δ-アミノレブリン酸の量の上昇はこれより遅れてみられる。
  3. (3)フェノールは代謝されて、尿中にベンゼンとして排泄される。
  4. (4)有機溶剤へのばく露を示す指標物質を含む尿の採取は、当該有機溶剤を取り扱う作業日が連続している場合は、連続した作業日のうちで後半の作業日の取扱い作業終了時に行うのがよい。
  5. (5)体内に取り込まれた有害物質は、代謝過程を経て無害になることもあるが、代謝産物が毒性を示し障害の原因となることもある。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)