問10
有機溶剤の性質及び人体に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)全ての有機溶剤は、脂溶性があるほか、揮発性、引火性を有する。
- (2)水溶性と脂溶性を共に有する有機溶剤は、皮膚や粘膜から吸収されやすい。
- (3)有機溶剤の蒸気を吸入すると、咳や上気道の炎症などを起こすことがある。
- (4)1,4-ジオキサンは、密度が水とほぼ同じ有機溶剤で、脂溶性と水溶性をともに有している。
- (5)二硫化炭素の低濃度の長期間ばく露では、網膜の血管に微細動脈瘤を生じることがあるため、二硫化炭素に係る健康診断においては、眼底検査を行う。
正答 (1)
有機溶剤には、ジクロロメタンやテトラクロロエチレンのように引火性がほとんどないものもあります。「全ての有機溶剤が引火性を有する」とする選択肢1は誤りです。
有機溶剤に共通するのは、脂溶性と揮発性です。引火性は多くの有機溶剤にありますが、塩素を含む有機溶剤には燃えにくいものが多く、かつて不燃性の洗浄剤として広く使われてきました。
この問題で狙われた罠:有機溶剤の一般的性質(経皮吸収・引火性)
有機溶剤は皮膚からも吸収される。ハロゲン化炭化水素は不燃性のものが多く、全ての有機溶剤が引火性ではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)