ベンゼン
特定化学物質・物質別まとめ・過去12回中12回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集 | 前処理・抽出・発色 | 分析(装置・波長) | 参照 |
| 直接捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 |
直接捕集 |
- |
ガスクロマトグラフ(FID) |
p.323〜325 |
| 固体捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 |
活性炭管(0.1 L/min前後で吸引) |
二硫化炭素で脱着 |
ガスクロマトグラフ(FID) |
p.325〜328 |
| 液体捕集法-吸光光度分析法 |
硝酸アンモニウム-硫酸溶液に吸収(ニトロ化) |
アルカリで中和→メチルエチルケトンに転溶→アルカリで発色(赤紫色) |
吸光光度分析(560 nm付近) |
p.328〜330 |
| 検知管法 |
検知管 |
- |
検知管法 |
p.330〜331 |
出典:『ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)』の物質別各論(各方法の「原理」の項)。本文で確認して、書き直したものです。詳しい条件(流量・採取時間・試薬の濃度など)は、ページで確認してください。
この物質が登場した過去問(26問・12回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | ベンゼン用検知管 | トルエン |
|---|
| (3) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 二酸化窒素 |
正答 (5)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。硫化水素用検知管では、二酸化窒素がマイナスの妨害を示します。よって(5)です。
アクリロニトリル用検知管はシアン化水素、ベンゼン用検知管はトルエンなどの芳香族炭化水素が、いずれもプラスの妨害です。塩化ビニル用検知管のマイナスの妨害は、エチレンとアセチレンです。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(A・B測定編 上)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「硫化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適切なものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)ナフタレン
- (3)ベンゼン
- (4)ベンゾトリクロリド
- (5)オーラミン
正答 (5)
オーラミンは、粒子状(粉じん)の物質で、グラスファイバーろ紙などにろ過捕集します。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、オーラミンの捕集には不適切です。よって(5)です。
アクリロニトリル、ナフタレン、ベンゼン、ベンゾトリクロリドは、いずれも固体捕集法で捕集できます(ナフタレンとベンゾトリクロリドは、ろ過捕集との組合せが使われることもあります)。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (3) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | ベンゼン用検知管 | キシレン |
正答 (3)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
拡散セルを用い、ベンゼンの標準ガスを発生させた。標準ガスの発生流量は、1.0 L・min⁻¹、拡散セルの温度は 25 ℃であった。5時間ごとに拡散セル全体の質量を測定したところ、以下のようになった。時間(hr) 質量(g)0 25.4101 5 25.3994 10 25.3887この標準ガスの濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、ベンゼンのモル質量は 78.11 g・mol⁻¹とする。
- (1)8.9 ppm
- (2)9.9 ppm
- (3)11 ppm
- (4)16 ppm
- (5)19 ppm
正答 (3)
次の順で計算します。
- 拡散セルの質量の減少:5時間で 25.4101 − 25.3994 = 0.0107 g = 10.7 mg、1分あたり 10.7 mg ÷ 300 min ≒ 0.0357 mg/min
- ベンゼンの蒸気の体積(25℃、1気圧のモル体積24.45 L/mol):0.0357 mg ÷ 78.11 g/mol × 24.45 L/mol ≒ 0.01117 mL/min
- 標準ガスの発生流量が1.0 L/minなので、濃度 = 0.01117 mL ÷ 1000 mL ≒ 1.12 × 10⁻⁵ = 11 ppm
よって(3)です。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
質量の減少速度÷モル質量×24.45 L/mol÷発生流量→ppm。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (2) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化ビニルが酸化剤と反応して塩化水素を発生する。 |
|---|
| (3) | 臭化メチル用検知管 | 臭化メチルが酸化剤と反応して臭素を発生する。 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素がリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (5) | ベンゼン用検知管 | ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を遊離する。 |
正答 (4)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
ベンゼン 1.00 gを容量 1 Lの真空容器に密封し、常温(25℃)にした。このとき容器内に液体として存在するベンゼンの質量に最も近いものは、次のうちどれか。ただし、25℃でのベンゼンの飽和蒸気圧は12.6 kPa、モル質量は78.1 g・mol⁻¹とする。また、気体定数は 8.31 × 10³ Pa・L・mol⁻¹・K⁻¹とする。
- (1)0 g
- (2)0.20 g
- (3)0.40 g
- (4)0.60 g
- (5)0.80 g
正答 (4)
次の順で、全量が蒸発したときの圧力と、飽和蒸気圧を比べます。
- ベンゼンの物質量:1.00 g ÷ 78.1 g/mol ≒ 0.0128 mol
- 全量が蒸気になったときの圧力:P = nRT/V = 0.0128 × 8.31 × 10³ × 298 / 1 ≒ 3.17 × 10⁴ Pa(約31.7 kPa)
- 飽和蒸気圧(12.6 kPa)より大きいので、一部は液体として残り、気体は飽和蒸気圧(12.6 kPa)になります。
- 気体のベンゼンの物質量:n = PV/RT = 12.6 × 10³ ×1/(8.31 × 10³ × 298)≒ 5.09 × 10⁻³ mol、質量は 5.09 × 10⁻³ × 78.1 ≒ 0.40 g
- 液体として残る質量:1.00 − 0.40 = 0.60 g
よって(4)です。
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
全量が蒸発したときの圧力 P=nRT/V を飽和蒸気圧と比べ、超えた分は液体で残る。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適切なものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)エチルベンゼン
- (3)ベンゼン
- (4)ベンゾトリクロリド
- (5)マゼンタ
正答 (5)
マゼンタは、粒子状(粉じん)の物質(塩基性色素)で、ろ過捕集で捕集します。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、マゼンタには不適切です。よって(5)です。
アクリロニトリル、エチルベンゼン、ベンゼン、ベンゾトリクロリドは、固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
試料溶液中のベンゼン濃度の測定をガスクロマトグラフ分析法で行い、ベンゼンのピーク面積4.0×10⁴を得た。この溶液4.0 mLと、ベンゼン濃度15 µg・mL⁻¹の標準溶液2.0 mLを混合し、同様に分析したところ、ベンゼンのピーク面積は6.0×10⁴であった。試料溶液中のベンゼン濃度として、正しい値は次のうちどれか。
- (1)1.0 µg・mL⁻¹
- (2)2.0 µg・mL⁻¹
- (3)4.0 µg・mL⁻¹
- (4)6.0 µg・mL⁻¹
- (5)8.0 µg・mL⁻¹
正答 (4)
標準添加法の考え方で計算します。ピーク面積は、濃度に比例します。
試料溶液のベンゼン濃度をx µg/mLとすると、混合溶液(試料4.0 mL + 標準溶液2.0 mL = 6.0 mL)の濃度は、(4.0x + 2.0 × 15)/6.0 µg/mL です。
試料溶液のピーク面積が 4.0 × 10⁴ で、混合溶液が 6.0 × 10⁴ なので、面積比は 1.5 倍です。
(4.0x + 30)/6.0 = 1.5x
4.0x + 30 = 9.0x
x = 6.0 µg/mL
よって(4)です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベンゼン」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
標準添加法:混合溶液の濃度を式にして、ピーク面積の比から未知の濃度を解く。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
o-フタロジニトリルの構造に関する次の記述の㋑から㋩までの[ ]に入る語句の組合せとして、適切なものは下のうちどれか。
「o-フタロジニトリルは芳香環である[㋑]に、2つの[㋺]が結合した構造となっている。2つの[㋺]は芳香環の[㋩]に結合している。」
| ㋑ | ㋺ | ㋩ |
| (1) | ベンゼン環 | シアノ基 | 隣り合った位置 |
|---|
| (2) | ベンゼン環 | ニトロ基 | 隣り合った位置 |
|---|
| (3) | ベンゼン環 | ニトロ基 | 対角線上の位置 |
|---|
| (4) | ナフタレン環 | ニトロ基 | 隣り合った位置 |
|---|
| (5) | ナフタレン環 | シアノ基 | 対角線上の位置 |
正答 (1)
o-フタロジニトリルは、芳香環であるベンゼン環に、2つのシアノ基(−CN)が結合した構造です。2つのシアノ基は、芳香環の隣り合った位置(オルト位)に結合しています(「オルト」は隣り合った位置を意味します)。よって(1)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
固体捕集法に用いられる捕集剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シリカゲルは、活性炭と比べて、極性が小さい物質の捕集に適している。
- (2)ベンゼンの捕集には、活性炭を用いる。
- (3)β- プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを用いる。
- (4)塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを用いる。
- (5)ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さい。
正答 (1)
シリカゲルは、活性炭と比べて、極性が大きい物質の捕集に適した捕集剤です。「極性が小さい物質の捕集に適している」とする選択肢1は誤りです。活性炭は、無極性の物質の捕集に適しています。
ベンゼンの捕集には、活性炭を使います。β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを使います。塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを使います。ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さいです。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シリカゲルは、活性炭と比べて、極性が小さい物質の捕集に適している(誤りの記述)」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ベンゼンの捕集には、活性炭を用いる。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを用いる。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さい」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
吸光光度分析法による環境空気中のベンゼンの分析法に関する次の記述の㋑と㋺に入る語句の組合せとして、正しいものは下のうちどれか。「ベンゼンを硝酸アンモニウム-硫酸溶液中に捕集して[㋑]した後、アルカリを加えて中和する。その後、メチルエチルケトンに転溶させ、[㋺]を加えて発色させる。」
| ㋑ | ㋺ |
| (1) | アミノ化 | 酸 |
|---|
| (2) | ニトロ化 | アルカリ |
|---|
| (3) | ニトロ化 | 酸 |
|---|
| (4) | スルホン化 | アルカリ |
|---|
| (5) | スルホン化 | 酸 |
正答 (2)
ベンゼンの吸光光度分析法では、ベンゼンを硝酸アンモニウム-硫酸溶液に捕集して、ニトロ化し(m-ジニトロベンゼンにする)、アルカリを加えて中和します。その後、メチルエチルケトンに転溶させ、アルカリを加えて発色させます(ニトロ化合物とケトンが、アルカリ性で、赤紫色の着色物質をつくります)。よって(2)です。
細かい論点なので、深追いは禁物です。ベンゼンの吸光光度分析法で、ニトロ化のあと、アルカリを加えて発色させる、という点は、ガイドブック3で該当箇所を確認できておらず、ニトロ化合物の一般的な反応による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベンゼン」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとプラスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (2) | ホルムアルデヒド用検知管 | アセトアルデヒド |
|---|
| (3) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (4) | ベンゼン用検知管 | キシレン |
|---|
| (5) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
正答 (5)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。シアン化水素用検知管では、アンモニアが、マイナスの妨害を示します。「プラスの妨害を示す物質」とする選択肢5は誤りです。
同じ型の問題は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
拡散セルを用い、ベンゼンの標準ガスを発生させた。標準ガスの発生流量は、1.0 L・min⁻¹、拡散セルの温度は 25 ℃ であった。5時間ごとに拡散セル全体の質量を測定したところ、以下のようになった。時間(hr) 質量(g)0 25.4110 5 25.3989 10 25.3866この標準ガスの濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、ベンゼンのモル質量は 78.11 g・mol⁻¹ とする。
- (1)9.8 ppm
- (2)13 ppm
- (3)24 ppm
- (4)38 ppm
- (5)54 ppm
正答 (2)
拡散セルの質量の減少から、標準ガスの濃度を求めます。
- 質量の減少:0〜5時間は 25.4110 − 25.3989 = 12.1 mg、5〜10時間は 25.3989 − 25.3866 = 12.3 mg、平均は 12.2 mg/5時間 = 2.44 mg/h ≒ 0.0407 mg/min
- ベンゼンの蒸気の体積(25℃、1気圧):0.0407 mg ÷ 78.11 g/mol × 24.45 L/mol ≒ 0.01273 mL/min
- 標準ガスの発生流量1.0 L/minで割る:0.01273 mL ÷ 1000 mL ≒ 1.27 × 10⁻⁵ = 13 ppm
よって(2)です。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
質量の減少速度÷モル質量×24.45 L/mol÷発生流量→ppm。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、ろ過捕集法と固体捕集法との組合せで捕集を行うものはどれか。
- (1)o-フタロジニトリル
- (2)コールタール
- (3)酸化プロピレン
- (4)臭化メチル
- (5)ベンゼン
正答 (1)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するので、ろ過捕集法と固体捕集法を組み合わせて捕集します。よって(1)です。同じ問題は、令和8年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「オルト-フタロジニトリル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:オルト-フタロジニトリル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するため、固体捕集方法とろ過捕集方法を組み合わせて捕集します(ろ過材で捕集した粒子から揮発する分を、後ろの固体捕集剤で補う方法)。よって(3)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法による環境空気中のベンゼン濃度の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)標準ガスの調製には、拡散セルを用いることができる。
- (2)固体捕集法では、0.1 L・min⁻¹ の一定流量で試料空気を吸引する。
- (3)固体捕集法には、吸着剤として、ポーラスポリマービーズを用いる方法もある。
- (4)活性炭管で捕集した場合は、脱着に二硫化炭素を用いる。
- (5)検出器には、炎光光度検出器(FPD)を用いる。
正答 (5)
ベンゼンのガスクロマトグラフ分析法では、検出器に、水素炎イオン化検出器(FID)を使います。「炎光光度検出器(FPD)を用いる」とする選択肢5は誤りです(FPDは、リンや硫黄を含む化合物に選択性があります)。
標準ガスの調製には、拡散セルを使えます。固体捕集法では、0.1 L/minの一定流量で吸引します。吸着剤として、ポーラスポリマービーズを使う方法もあります。活性炭管で捕集したときは、二硫化炭素で脱着します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」(過去12回中9回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)(過去12回中9回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「拡散セルは、液体から標準ガスを調製する際に用いる。」原理「拡散セルによる標準ガスの発生」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「捕集は、30L・min⁻¹の一定流量で試料空気を吸引する。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「固体捕集法には、吸着剤として、ポーラスポリマービーズを用いる方法もある」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「活性炭からの脱着には、二硫化炭素を用いる。」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「炎光光度検出器(FPD)では、還元炎を用いる。」原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」:全12回中9回出題
アクリルアミドのガスクロマトグラフ分析法は、次のとおりです。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物のうち、1気圧における沸点が最も低いものはどれか。
- (1)ベンゾトリクロリド
- (2)アクリロニトリル
- (3)ホルムアルデヒド
- (4)ベンゼン
- (5)クロロメチルメチルエーテル
正答 (3)
1気圧での沸点は、ホルムアルデヒドが約−19℃、アクリロニトリルが約77℃、ベンゼンが約80℃、クロロメチルメチルエーテルが約59℃、ベンゾトリクロリドが約220℃です。最も低いのは、ホルムアルデヒドで、(3)です。同様の問題は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。(沸点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)は、カルボニル化合物(アルデヒドなど)と反応して、2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体をつくります。ホルムアルデヒドは、DNPHを吸着させた捕集管で捕集して誘導体化し、アセトニトリルで溶出して分析します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
拡散セルを用い、ベンゼンの標準ガスを発生させた。標準ガスの発生流量は、1.0L·min⁻¹、拡散セルの温度は25℃であった。5時間ごとに拡散セル全体の質量を測定したところ、以下のようになった。この標準ガスの濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、ベンゼンのモル質量は78.11g·mol⁻¹とする。
時間(hr)/質量(g)
0/25.4110
5/25.3989
10/25.3866
- (1)9.8ppm
- (2)13ppm
- (3)24ppm
- (4)38ppm
- (5)54ppm
正答 (2)
拡散セルの質量の減少から、標準ガスの濃度を求めます。
- 質量の減少:0〜5時間は 25.4110 − 25.3989 = 12.1 mg、5〜10時間は 25.3989 − 25.3866 = 12.3 mg、平均は 12.2 mg/5時間 ≒ 0.0407 mg/min
- ベンゼンの蒸気の体積(25℃、1気圧):0.0407 mg ÷ 78.11 g/mol × 24.45 L/mol ≒ 0.01273 mL/min
- 標準ガスの発生流量1.0 L/minで割る:0.01273 mL ÷ 1000 mL ≒ 1.27 × 10⁻⁵ = 13 ppm
よって(2)です。同じ問題は、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
質量の減少速度÷モル質量×24.45 L/mol÷発生流量→ppm。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
固体捕集法に用いられる捕集剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)アクリロニトリルの捕集には、シリカゲルを用いる。
- (2)ベンゼンの捕集には、活性炭を用いる。
- (3)β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを用いる。
- (4)塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを用いる。
- (5)ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が大きい。
正答 (5)
ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さい捕集剤です。「大きい」とする選択肢5は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
アクリロニトリルの捕集には、シリカゲルを使います。ベンゼンの捕集には、活性炭を使います。β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを使います。塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを使います。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:正答の選択肢の論点は、過去に1回だけ出題されています。頻出ではありませんが、既出なので、余裕があれば押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「アクリロニトリルの捕集には、シリカゲルを用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ベンゼンの捕集には、活性炭を用いる。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを用いる。」
- (5)誤った記述正答(過去に1回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さい」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その構造式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | α-ナフチルアミン | 図の1 |
|---|
| (2) | ベンゾトリクロリド | 図の2 |
|---|
| (3) | ベンゼン | 図の3 |
|---|
| (4) | p-ニトロクロロベンゼン | 図の4 |
|---|
| (5) | o-トルイジン | 図の5 |
正答 (2)
各化合物の構造式を、図と照らし合わせます。
- 2 ベンゾトリクロリド:ベンゼン環に、−CCl₃(側鎖のトリクロロメチル基)がついた化合物です。図の2は、ベンゼン環の3つの炭素に、塩素が直接ついたトリクロロベンゼンで、別の物質です。組合せは誤りです。
- 1 α-ナフチルアミン(ナフタレンの1位にNH₂)、3 ベンゼン、4 p-ニトロクロロベンゼン(ベンゼン環の対位にClとNO₂)、5 o-トルイジン(ベンゼン環に隣り合ってCH₃とNH₂)は、正しい組合せです。
よって(2)です。同じ型の問題は、令和8年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
試料溶液中のベンゼン濃度の測定をガスクロマトグラフ分析法で行い、ベンゼンのピーク面積5.0×10⁴を得た。この溶液4.0mLと、ベンゼン濃度10μg·mL⁻¹の標準溶液1.0mLを混合し、同様に分析したところ、ベンゼンのピーク面積は6.0×10⁴であった。試料溶液中のベンゼン濃度として、正しい値は次のうちどれか。
- (1)1.0μg·mL⁻¹
- (2)2.0μg·mL⁻¹
- (3)3.0μg·mL⁻¹
- (4)4.0μg·mL⁻¹
- (5)5.0μg·mL⁻¹
正答 (5)
標準添加法の考え方で計算します。ピーク面積は、濃度に比例します。
試料溶液のベンゼン濃度をx µg/mLとすると、混合溶液(試料4.0 mL + 標準溶液1.0 mL = 5.0 mL)の濃度は、(4.0x + 1.0 × 10)/5.0 µg/mL です。
試料溶液のピーク面積が 5.0 × 10⁴ で、混合溶液が 6.0 × 10⁴ なので、面積比は 1.2 倍です。
(4.0x + 10)/5.0 = 1.2x
4.0x + 10 = 6.0x
x = 5.0 µg/mL
よって(5)です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベンゼン」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
標準添加法:混合溶液の濃度を式にして、ピーク面積の比から未知の濃度を解く。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤により酸化されてホスゲンとなる。 |
|---|
| (2) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (3) | スチレン用検知管 | スチレンが発煙硫酸により重合する。 |
|---|
| (4) | ベンゼン用検知管 | ベンゼンがpH指示薬と反応し変色させる。 |
|---|
| (5) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が塩化水銀(Ⅱ)と反応して塩化水素を生成する。 |
正答 (4)
ベンゼン用検知管は、ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応して、ヨウ素を遊離させ、変色する原理を使います。「ベンゼンがpH指示薬と反応し変色させる」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回、令和5年度第1回にも出題されています(出題実績)。
四塩化炭素用検知管は、酸化剤でホスゲンになる反応、アクリロニトリル用検知管は、酸化剤でシアン化水素を発生する反応、スチレン用検知管は、発煙硫酸による重合、シアン化水素用検知管は、塩化水銀(Ⅱ)との反応による酸の生成を利用します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベンゼン」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適当なものはどれか。
- (1)ベンゼン
- (2)アクリロニトリル
- (3)3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)
- (4)クロロホルム
- (5)酸化プロピレン
正答 (3)
MOCAは、粒子状(粉じん)の物質で、硫酸含浸ろ紙などのろ過捕集が適した捕集法です。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、MOCAの捕集は不適当です。よって(3)です。
ベンゼン、アクリロニトリル、クロロホルム、酸化プロピレンは、固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法による環境空気中のベンゼン濃度の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)直接捕集法には、捕集袋又は真空捕集びんを用いる。
- (2)固体捕集法には、活性炭管を用いる。
- (3)活性炭からのベンゼンの脱着には、二硫化炭素が用いられる。
- (4)直接捕集した試料ガスは、ガスタイトシリンジでガスクロマトグラフに導入する。
- (5)検出器には、電子捕獲検出器(ECD)を用いる。
正答 (5)
ベンゼンのガスクロマトグラフ分析法では、検出器に、水素炎イオン化検出器(FID)を使います。「電子捕獲検出器(ECD)を用いる」とする選択肢5は誤りです(ECDは、ハロゲンなど、電子親和力の強い物質に高感度な検出器です)。同様の記述は、令和元年度第1回、平成29年度第1回にも出題されています(出題実績)。
直接捕集法には、捕集袋または真空捕集びんを使います。固体捕集法には、活性炭管を使い、脱着には、二硫化炭素を使います。直接捕集した試料ガスは、ガスタイトシリンジでガスクロマトグラフに導入します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」(過去12回中9回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
原理から解く:検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)(過去12回中9回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「直接捕集法には、捕集袋又は真空捕集びんを用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「活性炭からの脱着には、二硫化炭素を用いる。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「直接捕集した試料ガスは、ガスタイトシリンジでガスクロマトグラフに導入する」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「塩素化ビフェニル電子捕獲検出器(ECD)」原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」:全12回中9回出題
アクリルアミドのガスクロマトグラフ分析法は、次のとおりです。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
コールタールの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集には、フッ素樹脂バインダーグラスファイバーろ紙を使用することができる。
- (2)コールタールの抽出には、ベンゼン又はメチルエチルケトンを使用する。
- (3)捕集用ろ紙は、ベンゼン可溶成分を除くためにあらかじめ洗浄する。
- (4)ベンゼン抽出法及びメチルエチルケトン抽出法の超音波抽出時間は、いずれも30分程度である。
- (5)抽出後の溶媒の除去のための加熱操作は、2回以上繰り返してはならない。
正答 (5)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「捕集には、フッ素樹脂バインダーグラスファイバーろ紙を使用することができる」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「コールタールの抽出には、ベンゼン又はメチルエチルケトンを使用する」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「捕集用ろ紙は、ベンゼン可溶成分を除くためにあらかじめ洗浄する。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ベンゼン抽出法及びメチルエチルケトン抽出法の超音波抽出時間は、いずれも30分程度である」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「抽出後の溶媒の除去のための加熱操作は、2回以上繰り返してはならない(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
次の化合物のうち、1気圧における沸点が最も低いものはどれか。
- (1)ベンゼン
- (2)エチレンオキシド
- (3)アクリロニトリル
- (4)臭化メチル
- (5)フッ化水素
正答 (4)
1気圧での沸点は、臭化メチルが約4℃、エチレンオキシドが約11℃、フッ化水素が約20℃、アクリロニトリルが約77℃、ベンゼンが約80℃です。最も低いのは、臭化メチルで、(4)です。(沸点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、相補型ろ過捕集法による捕集が適切なものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)ベンゼン
- (3)シアン化ナトリウム
- (4)アクリルアミド
- (5)コールタール
正答 (4)
アクリルアミドは、粒子と蒸気の両方で存在するので、ガラス繊維ろ紙と活性炭フェルトを組み合わせた、相補型ろ過捕集法で捕集します。よって(4)です。同じ問題は、令和4年度第1回、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「アクリルアミド」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:アクリルアミド(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
アクリルアミドは、粒子と蒸気の両方で存在するので、ガラス繊維ろ紙(ろ過捕集)と活性炭フェルト(固体捕集)を組み合わせた相補型ろ過捕集法で捕集します。よって(2)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)