シアン化水素
特定化学物質・物質別まとめ・過去12回中12回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集 | 前処理・抽出・発色 | 分析(装置・波長) | 参照 |
| 液体捕集法-吸光光度分析法 |
水酸化ナトリウム溶液に吸収(液体捕集) |
酢酸で中和→クロラミンTとピリジン-ピラゾロンで発色(青色)。標準はシアン化カリウム |
吸光光度分析(620 nm付近) |
p.235〜238 |
| 検知管法 |
検知管 |
- |
検知管法 |
p.238〜239 |
出典:『ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)』の物質別各論(各方法の「原理」の項)。本文で確認して、書き直したものです。詳しい条件(流量・採取時間・試薬の濃度など)は、ページで確認してください。
この物質が登場した過去問(22問・12回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
シアン化水素の吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素は、硫酸を含浸したろ紙を使用して捕集し、精製水を加えて試料溶液とする。
- (2)標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶解して調製する。
- (3)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定する。
- (4)試料溶液は中和し、緩衝液で pH を調整する。
- (5)クロラミン T を加えた後、ピリジン-ピラゾロンを加えて発色させる。
正答 (1)
環境空気中のシアン化水素の吸光光度分析法(液体捕集法)の手順は、次のとおりです。
- 水酸化ナトリウム溶液を入れたミゼットインピンジャーに試料空気を吸引して捕集します。
- 酢酸で中和し、緩衝液(pH6.8)で調整します。
- クロラミンTを加えたあと、ピリジン-ピラゾロンを加えて発色させます(青色)。620 nm付近で吸光度を測定します。
- 標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶かして調製し、シアン化物イオンの濃度を硝酸銀滴定法で標定します。
「硫酸を含浸したろ紙で捕集し、精製水を加えて試料溶液とする」とする選択肢1は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「シアン化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集には硫酸含浸ろ紙を用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶解して調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料溶液は中和し、緩衝液でpHを調整する。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | ベンゼン用検知管 | トルエン |
|---|
| (3) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 二酸化窒素 |
正答 (5)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。硫化水素用検知管では、二酸化窒素がマイナスの妨害を示します。よって(5)です。
アクリロニトリル用検知管はシアン化水素、ベンゼン用検知管はトルエンなどの芳香族炭化水素が、いずれもプラスの妨害です。塩化ビニル用検知管のマイナスの妨害は、エチレンとアセチレンです。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(A・B測定編 上)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「硫化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が反応剤と反応して酸性物質を生成する。 |
|---|
| (2) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤と反応してホスゲンを生成する。 |
|---|
| (3) | スチレン用検知管 | スチレンが pH 指示薬と反応し変色させる。 |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離させる。 |
|---|
| (5) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
正答 (3)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (3) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | ベンゼン用検知管 | キシレン |
正答 (3)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する標準物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (2) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (3) | 硫化水素 | 硫化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | 硫酸ナトリウム |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (4)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
- シアン化水素:シアン化カリウム
- 臭化メチル:臭化カリウム
- 硫化水素:硫化ナトリウム
- フッ化水素:フッ化ナトリウム
- 硫酸ジメチル:硫酸ナトリウムではありません。硫酸ジメチルの標準液は、硫酸ジメチルそのものを、溶媒に溶かして調製します。「硫酸ジメチル/硫酸ナトリウム」とする選択肢4は不適切です。
同様の問題は、令和3年度第1回にも出題され、「塩素/塩化ナトリウム」が不適切(塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウムから調製)とされ、「硫酸ジメチル/メタノール」は、適切な組合せとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (2) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化ビニルが酸化剤と反応して塩化水素を発生する。 |
|---|
| (3) | 臭化メチル用検知管 | 臭化メチルが酸化剤と反応して臭素を発生する。 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素がリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (5) | ベンゼン用検知管 | ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を遊離する。 |
正答 (4)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B消去法で解く
シアン化水素の吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素は、ミゼットインピンジャーを用いて、水酸化ナトリウム溶液に捕集する。
- (2)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定する。
- (3)シアン化水素を捕集した溶液は、酢酸で中和した後、発色操作を行う。
- (4)発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。
- (5)発色した溶液は、赤色を呈する。
正答 (5)
シアン化水素の吸光光度分析法では、水酸化ナトリウム溶液に捕集し、酢酸で中和したあと、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンで発色させます。発色した溶液は、青色を呈します。「赤色を呈する」とする選択肢5は誤りです。
標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。」原理「酸性ガスは塩基性の捕集液に吸収される」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「発色した溶液は、赤色を呈する。(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (2) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (3) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | アセトアルデヒド |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 二酸化硫黄 |
正答 (3)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。シアン化水素用検知管では、アンモニアが、マイナスの妨害を示します。よって(3)です。
同じ組合せは、令和6年度第1回の問題でも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (2) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤と反応してホスゲンとなる。 |
|---|
| (3) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる。 |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 硫化水素が酢酸鉛と反応して硫化鉛を生成する。 |
正答 (3)
検知管の反応を確認します。
- 五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる反応は、ベンゼン用検知管などの、炭化水素・有機溶剤用の検知管の反応です。フッ化水素用検知管ではないので、選択肢3は誤りです。
- アクリロニトリル用検知管は、酸化剤との反応でシアン化水素を発生させます。四塩化炭素用検知管は、酸化剤との反応でホスゲンになります。ホルムアルデヒド用検知管は、リン酸ヒドロキシルアミンとの反応でリン酸を遊離し、pH指示薬が変色します。硫化水素用検知管は、酢酸鉛との反応で硫化鉛を生成します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する標準物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (2) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (3) | 塩素 | 塩化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | メタノール |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (3)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって異なります。塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液から調製します(ヨウ素滴定で標定)。「塩化ナトリウム」とする選択肢3は不適切です。
シアン化水素にはシアン化カリウム、臭化メチルには臭化カリウム、フッ化水素にはフッ化ナトリウムを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって異なります。塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液から調製します(ヨウ素滴定で標定)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
環境空気(25 ℃、1気圧)中のシアン化水素濃度を液体捕集法-吸光光度分析法により測定した。ミゼットインピンジャーに捕集液 10 mL を入れ、シアン化水素を含む環境空気を、流量 0.50 L・min⁻¹ で15分間吸引し、シアン化水素を捕集した。捕集後の捕集液 10 mL のうちの 2 mL をとり、これに必要な試薬を加え、発色操作を行い 15.2 mL の最終試料液を調製した。この最終試料液中のシアン化物イオン(CN ⁻)の濃度を測定したところ、0.42 µg・mL⁻¹ であった。この環境空気中のシアン化水素濃度に最も近いものは、次のうちどれか。ただし、捕集率は 100 % とする。
- (1)1 ppm
- (2)2 ppm
- (3)3 ppm
- (4)4 ppm
- (5)5 ppm
正答 (4)
次の順で計算します。
- 最終試料液15.2 mL中のシアン化物イオン:0.42 µg/mL × 15.2 mL = 6.384 µg
- 捕集液10 mL全体の量(10 mLのうち2 mLを使ったので、5倍):6.384 × 10/2 = 31.92 µg
- 物質量:31.92 µg ÷ 26.02 g/mol(CN⁻)≒ 1.227 µmol
- 気体の体積(25℃、1気圧):1.227 × 10⁻⁶ × 24.45 ≒ 3.0 × 10⁻⁵ L
- 吸引した空気の量:0.50 L/min × 15 min = 7.5 L
- 濃度:3.0 × 10⁻⁵ ÷ 7.5 = 4.0 × 10⁻⁶ = 4.0 ppm
よって(4)です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「シアン化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
捕集液全体の量に直し、物質量→気体の体積(24.45 L/mol)→吸引空気量で割ってppmにする。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとプラスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (2) | ホルムアルデヒド用検知管 | アセトアルデヒド |
|---|
| (3) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (4) | ベンゼン用検知管 | キシレン |
|---|
| (5) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
正答 (5)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。シアン化水素用検知管では、アンモニアが、マイナスの妨害を示します。「プラスの妨害を示す物質」とする選択肢5は誤りです。
同じ型の問題は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
得点必須Sトレンド
ピリジン-ピラゾロン法による環境空気中のシアン化水素濃度の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)発色は、捕集後に得られた試料液に塩酸を加え酸性にした後、クロラミンT 及びピリジン-ピラゾロンを加えて行う。
- (2)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。
- (3)標準液は、標準原液を捕集液で希釈して調製する。
- (4)試料の採取は、ミゼットインピンジャーに捕集液 10 mL を入れ、0.5~ 1 L・min⁻¹ の一定流量で試料空気を吸引する。
- (5)試料空気中に硫化水素が共存すると、分析の妨害となる。
正答 (1)
ピリジン-ピラゾロン法によるシアン化水素の測定では、捕集した溶液を、酢酸で中和し、緩衝液で調整してから、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを加えて発色させます。「塩酸を加え酸性にした後」とする選択肢1は誤りです。同様の問題は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定します。標準液は、標準原液を捕集液で希釈して調製します。試料空気中に硫化水素が共存すると、分析の妨害になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。通算の回数以上に、次も出やすいので、最優先で押さえるべきだからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(直近のトレンド):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準液は、標準原液を捕集液で希釈して調製する。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料の採取は、ミゼットインピンジャーに捕集液 10 mL を入れ、0.5~ 1 L・min⁻¹ の一定流量で試料空気を吸引する」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害となる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
吸光光度分析法による分析において、測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する物質Ⓑとの組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (2) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (3) | 塩素 | 次亜塩素酸ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | 硫酸ナトリウム |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (4)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う物質は、測定対象物質によって決まります。硫酸ジメチルの標準液は、硫酸ナトリウムではなく、硫酸ジメチルそのものを、溶媒に溶かして調製します。「硫酸ジメチル/硫酸ナトリウム」とする選択肢4は不適切です。同じ問題は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
シアン化水素にはシアン化カリウム、臭化メチルには臭化カリウム、塩素には次亜塩素酸ナトリウム、フッ化水素にはフッ化ナトリウムを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B消去法で解く
シアン化水素の吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素は、ミゼットインピンジャーを用いて、水酸化ナトリウム溶液に捕集する。
- (2)シアン化水素の標準原液は、シアン化カリウムを用いて調製する。
- (3)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定する。
- (4)シアン化水素を捕集した溶液は、酢酸で中和してから発色操作を行う。
- (5)発色試薬として、ジフェニルカルバジドを用いる。
正答 (5)
シアン化水素の吸光光度分析法(ピリジン-ピラゾロン法)では、発色試薬に、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを使います。ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬なので、「発色試薬として、ジフェニルカルバジドを用いる」とする選択肢5は誤りです。
シアン化水素は、ミゼットインピンジャーで水酸化ナトリウム溶液に捕集します。標準原液は、シアン化カリウムで調製し、シアン化物イオン濃度を、硝酸銀溶液で滴定して標定します。捕集した溶液は、酢酸で中和してから、発色操作を行います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。」原理「酸性ガスは塩基性の捕集液に吸収される」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶解して調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「発色試薬として、ジフェニルカルバジドを用いる。(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
環境空気(25℃、1気圧)中のシアン化水素濃度を液体捕集法-吸光光度分析法により測定した。ミゼットインピンジャーに捕集液10mLを入れ、シアン化水素を含む環境空気を、流量0.50L/minで15分間吸引し、シアン化水素を捕集した。捕集後の捕集液10mLのうちの2mLを取り、これに必要な試薬を加え、発色操作を行い15.2mLの最終試料液を調製した。この最終試料液中のシアン化物イオン(CN⁻)の濃度を測定したところ、0.31μg/mLであった。この環境空気中のシアン化水素濃度に最も近いものは、次のうちどれか。ただし、捕集率は100%とする。
- (1)1ppm
- (2)2ppm
- (3)3ppm
- (4)4ppm
- (5)5ppm
正答 (3)
次の順で計算します。
- 最終試料液15.2 mL中のシアン化物イオン:0.31 µg/mL × 15.2 mL = 4.71 µg
- 捕集液10 mL全体の量(10 mLのうち2 mLを使ったので、5倍):4.71 × 10/2 ≒ 23.6 µg
- 物質量:23.6 µg ÷ 26.02 g/mol(CN⁻)≒ 0.906 µmol
- 気体の体積(25℃、1気圧):0.906 × 10⁻⁶ × 24.45 ≒ 2.21 × 10⁻⁵ L
- 吸引した空気の量:0.50 L/min × 15 min = 7.5 L
- 濃度:2.21 × 10⁻⁵ ÷ 7.5 ≒ 2.95 × 10⁻⁶ = 約3 ppm
よって(3)です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「シアン化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
捕集液全体の量に直し、物質量→気体の体積(24.45 L/mol)→吸引空気量で割ってppmにする。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
環境空気(25℃、1気圧)中のシアン化水素の濃度を測定するため、10mLの捕集液に0.70L·min⁻¹の流量で試料空気を10分間吸引した。この試料液5.0mLをとり、定量操作を行って得られた溶液の吸光度を測定したところ、0.26であった。シアン化カリウム濃度が2.8×10⁻⁴mol·L⁻¹の標準溶液5.0mLを、試料液と同様の操作を行って測定したところ、吸光度は0.48であった。この場合、シアン化水素の環境空気中濃度の値として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、試料捕集時に捕集液の損失はなく、かつ、捕集率は100%であったとする。
- (1)1.8ppm
- (2)2.7ppm
- (3)3.6ppm
- (4)4.2ppm
- (5)5.3ppm
正答 (5)
次の順で計算します。
- 標準溶液5.0 mL中のシアン化カリウム(シアン化物イオン)の量:2.8 × 10⁻⁴ mol/L × 0.0050 L = 1.4 × 10⁻⁶ mol(吸光度0.48)
- 試料液5.0 mL中の量:1.4 × 10⁻⁶ × 0.26/0.48 ≒ 7.58 × 10⁻⁷ mol
- 捕集液10 mL全体の量(5.0 mLの2倍):7.58 × 10⁻⁷ × 2 ≒ 1.52 × 10⁻⁶ mol
- 気体の体積(25℃、1気圧のモル体積24.45 L/mol):1.52 × 10⁻⁶ × 24.45 ≒ 3.71 × 10⁻⁵ L
- 吸引した空気の量:0.70 L/min × 10 min = 7.0 L
- 体積分率:3.71 × 10⁻⁵ ÷ 7.0 ≒ 5.3 × 10⁻⁶ = 5.3 ppm
よって(5)です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中6回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中6回出題(出題確率50%)
標準溶液との吸光度の比で試料中の量を求め、24.45 L/molで気体の体積に直し、吸引空気量で割る。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤により酸化されてホスゲンとなる。 |
|---|
| (2) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (3) | スチレン用検知管 | スチレンが発煙硫酸により重合する。 |
|---|
| (4) | ベンゼン用検知管 | ベンゼンがpH指示薬と反応し変色させる。 |
|---|
| (5) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が塩化水銀(Ⅱ)と反応して塩化水素を生成する。 |
正答 (4)
ベンゼン用検知管は、ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応して、ヨウ素を遊離させ、変色する原理を使います。「ベンゼンがpH指示薬と反応し変色させる」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回、令和5年度第1回にも出題されています(出題実績)。
四塩化炭素用検知管は、酸化剤でホスゲンになる反応、アクリロニトリル用検知管は、酸化剤でシアン化水素を発生する反応、スチレン用検知管は、発煙硫酸による重合、シアン化水素用検知管は、塩化水銀(Ⅱ)との反応による酸の生成を利用します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベンゼン」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
シアン化水素及び硫化水素の1気圧における物性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)両物質とも水に溶け、酸性を呈する。
- (2)両物質とも、その融点は水の融点より低い。
- (3)両物質とも、その沸点は水の沸点より低い。
- (4)硫化水素の方が、シアン化水素より沸点が高い。
- (5)シアン化水素の方が、硫化水素より融点が高い。
正答 (4)
1気圧での沸点は、シアン化水素が約26℃、硫化水素が約−60℃で、シアン化水素のほうが高いです。「硫化水素の方が、シアン化水素より沸点が高い」とする選択肢4は誤りです。
両物質とも、水に溶けて酸性を呈します(シアン化水素は弱酸、硫化水素は弱酸)。融点は、シアン化水素が約−13℃、硫化水素が約−86℃で、いずれも水の融点(0℃)より低く、シアン化水素のほうが高いです。沸点は、いずれも水の沸点(100℃)より低いです。(物性値は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「両物質とも水に溶け、酸性を呈する。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「両物質とも、その融点は水の融点より低い。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「両物質とも、沸点は水の沸点より低い。」原理「沸点・融点・蒸気圧の比較(分子間力)」:全12回中5回出題
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シアン化水素の方が、硫化水素より融点が高い。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シアン化水素の方が、硫化水素より融点が高い。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
ピリジン-ピラゾロン法による環境空気中のシアン化水素濃度の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素の捕集液として、水酸化ナトリウム水溶液を用いる。
- (2)標準物質として、シアン化カリウムを用いる。
- (3)捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。
- (4)最終試料液の色は、赤色である。
- (5)試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害となる。
正答 (4)
ピリジン-ピラゾロン法で、クロラミンT、ピリジン-ピラゾロンを加えて発色させた最終試料液の色は、青色です。「赤色である」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
シアン化水素の捕集液には、水酸化ナトリウム水溶液を使います。標準物質には、シアン化カリウムを使います。捕集液に酢酸を加えて中和したあと、発色試薬を加えます。試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。」原理「酸性ガスは塩基性の捕集液に吸収される」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準物質として、シアン化カリウムを用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「最終試料液の色は、赤色である。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害となる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用検知管Ⓐと、それに利用されている反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が塩化水銀(Ⅱ)と反応して塩化水素を生じる。 |
|---|
| (2) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (3) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる。 |
|---|
| (4) | 硫化水素用検知管 | 硫化水素が酢酸鉛と反応して硫化鉛を生成する。 |
|---|
| (5) | スチレン用検知管 | スチレンが発煙硫酸により重合する。 |
正答 (3)
フッ化水素用検知管は、フッ化水素と反応する試薬を使う検知管で、五酸化ヨウ素と反応して、ヨウ素を生じる反応は、ベンゼンなどの炭化水素・有機溶剤用の検知管の反応です。「フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる」とする選択肢3は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
シアン化水素用検知管は、塩化水銀(Ⅱ)との反応で塩化水素を生じ、ホルムアルデヒド用検知管は、リン酸ヒドロキシルアミンとの反応でリン酸を遊離します。硫化水素用検知管は、酢酸鉛との反応で硫化鉛を生成し、スチレン用検知管は、発煙硫酸による重合を利用します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
体積2 Lの3個の真空の容器に、エチレンイミン(A)、シアン化水素(B)、ヨウ化メチル(C)をそれぞれ下表に示す質量ずつ別々に入れて密封して蒸発させた。定常状態になったときの各容器中のそれぞれの物質の気体の圧力(PA、PB、PC)を大きい順に並べたものは下のうちどれか。ただし、それぞれの物質のモル質量及び飽和蒸気圧は下表のとおりとし、温度は20℃とする。
|
容器に入れた質量(g) |
モル質量(g・mol⁻¹) |
20℃における飽和蒸気圧(kPa) |
| エチレンイミン(A) |
1.0 |
43 |
21 |
| シアン化水素(B) |
0.5 |
27 |
83 |
| ヨウ化メチル(C) |
2.0 |
142 |
50 |
- (1)PC>PB>PA
- (2)PA>PC>PB
- (3)PB>PA>PC
- (4)PC>PA>PB
- (5)PB>PC>PA
正答 (3)
各容器で、全量が蒸発したときの圧力を、P = nRT/V で求め、飽和蒸気圧と比べます(T=293 K、V=2 L=0.002 m³、R=8.31 J/(mol・K))。
- エチレンイミン(A):n = 1.0/43 = 0.0233 mol、全量蒸発すると約28 kPa → 飽和蒸気圧21 kPaを超えるので、P_A = 21 kPa
- シアン化水素(B):n = 0.5/27 = 0.0185 mol、全量蒸発すると約22.5 kPa → 飽和蒸気圧83 kPa未満なので、P_B ≒ 22.5 kPa
- ヨウ化メチル(C):n = 2.0/142 = 0.0141 mol、全量蒸発すると約17.1 kPa → 飽和蒸気圧50 kPa未満なので、P_C ≒ 17.1 kPa
圧力の大きい順は P_B > P_A > P_C で、(3)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
全量が蒸発したときの圧力を飽和蒸気圧と比べ、小さいほうをその物質の圧力とする。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)