硫化水素
特定化学物質・物質別まとめ・過去12回中12回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集 | 前処理・抽出・発色 | 分析(装置・波長) | 参照 |
| 直接捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 |
直接捕集 |
- |
ガスクロマトグラフ |
p.345〜348 |
| 液体捕集法-吸光光度分析法 |
硫酸亜鉛溶液に吸収(液体捕集) |
p-アミノジメチルアニリンと鉄(Ⅲ)塩を加え、メチレンブルーを生成(青色) |
吸光光度分析(670 nm付近) |
p.348〜350 |
| 検知管法 |
検知管 |
- |
検知管法 |
p.350〜351 |
出典:『ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)』の物質別各論(各方法の「原理」の項)。本文で確認して、書き直したものです。詳しい条件(流量・採取時間・試薬の濃度など)は、ページで確認してください。
この物質が登場した過去問(18問・12回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B消去法で解く
硫化水素を液体捕集し、得られた試料液に塩化鉄(Ⅲ)と p-アミノジメチルアニリンを加えて、生成する物質の吸光度を測定して定量した。この分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集液の調製には硫酸亜鉛七水和物を用いる。
- (2)塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働く。
- (3)生成する物質はメチレンブルーである。
- (4)標準原液は硫化ナトリウムから調製する。
- (5)標準原液の濃度の標定に中和滴定法を用いる。
正答 (5)
硫化水素の液体捕集法―吸光光度分析法(メチレンブルー法)は、次のとおりです。
- 捕集液は、硫酸亜鉛(七水和物)を含む溶液で、硫化水素を硫化亜鉛として捕集します(選択肢1)。
- 試料液に、p-アミノジメチルアニリンと塩化鉄(Ⅲ)を加えると、鉄(Ⅲ)イオンが酸化剤として働き、メチレンブルーが生成して青色になります(選択肢2、3)。670 nm付近で吸光度を測ります。
- 標準原液は、硫化ナトリウム(九水和物)から調製します(選択肢4)。硫化ナトリウムは潮解性が強いので、濃度の標定には、ヨウ素滴定法(ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムによる酸化還元滴定)を使います。「中和滴定法」とする選択肢5は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「捕集液の調製には硫酸亜鉛七水和物を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働く。」原理「酸化剤・還元剤の働き」:全12回中3回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「生成する物質はメチレンブルーである。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「標準原液は硫化ナトリウムから調製する。」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準原液の濃度の標定に中和滴定法を用いる。(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | ベンゼン用検知管 | トルエン |
|---|
| (3) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 二酸化窒素 |
正答 (5)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。硫化水素用検知管では、二酸化窒素がマイナスの妨害を示します。よって(5)です。
アクリロニトリル用検知管はシアン化水素、ベンゼン用検知管はトルエンなどの芳香族炭化水素が、いずれもプラスの妨害です。塩化ビニル用検知管のマイナスの妨害は、エチレンとアセチレンです。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(A・B測定編 上)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「硫化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
作業環境空気(25 ℃、1気圧)中の硫化水素濃度を測定するため、捕集液4.0 mL に0.10 L・min⁻¹ の流量で試料空気を10 分間吸引した。試料を捕集した溶液のうち3.0 mL について発色操作を行い、その吸光度をブランクを対照として測定したところ 0.125 であった。硫化水素濃度が、0.25 µg・mL⁻¹の標準溶液について同様の操作を行って測定した吸光度は 0.400 であった。硫化水素の作業環境空気中の濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、硫化水素の分子量は 34.1、捕集率は 100%とする。
- (1)0.016 ppm
- (2)0.022 ppm
- (3)0.16 ppm
- (4)0.22 ppm
- (5)1.6 ppm
正答 (4)
次の順で計算します。
- 試料液の濃度:標準溶液(0.25 µg/mL)の吸光度が0.400、試料液の吸光度が0.125なので、試料液の硫化水素濃度は 0.25 × 0.125/0.400 = 0.0781 µg/mL
- 捕集液4.0 mL中の量:0.0781 × 4.0 = 0.3125 µg
- 吸引した空気の量:0.10 L/min × 10 min = 1.0 L
- 濃度:0.3125 µg ÷ 1.0 L = 0.3125 µg/L = 0.3125 mg/m³
- ppmに換算(25℃、1気圧):0.3125 × 24.45/34.1 ≒ 0.22 ppm
よって(4)です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中6回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中6回出題(出題確率50%)
標準溶液との吸光度の比で試料中の量を求め、24.45 L/molで気体の体積に直し、吸引空気量で割る。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する標準物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (2) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (3) | 硫化水素 | 硫化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | 硫酸ナトリウム |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (4)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
- シアン化水素:シアン化カリウム
- 臭化メチル:臭化カリウム
- 硫化水素:硫化ナトリウム
- フッ化水素:フッ化ナトリウム
- 硫酸ジメチル:硫酸ナトリウムではありません。硫酸ジメチルの標準液は、硫酸ジメチルそのものを、溶媒に溶かして調製します。「硫酸ジメチル/硫酸ナトリウム」とする選択肢4は不適切です。
同様の問題は、令和3年度第1回にも出題され、「塩素/塩化ナトリウム」が不適切(塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウムから調製)とされ、「硫酸ジメチル/メタノール」は、適切な組合せとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
硫化水素を液体捕集し、得られた試料液に塩化鉄(Ⅲ)と p-アミノジメチルアニリンを加えて、生成する物質の吸光度を測定して定量した。この分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集液には硫酸亜鉛水溶液を用いる。
- (2)塩化鉄(Ⅲ)は触媒として働く。
- (3)生成する物質はメチレンブルーである。
- (4)標準原液は硫化ナトリウムから調製する。
- (5)標準原液の調製には、煮沸して放冷した精製水を用いる。
正答 (2)
硫化水素の液体捕集法―吸光光度分析法(メチレンブルー法)では、硫化水素を、硫酸亜鉛溶液に捕集して硫化亜鉛にします(選択肢1)。p-アミノジメチルアニリンと塩化鉄(Ⅲ)を加えると、塩化鉄(Ⅲ)が酸化剤として働き、メチレンブルーが生成します(選択肢3)。「触媒として働く」とする選択肢2は誤りです。
標準原液は、硫化ナトリウム(九水和物)から調製します(選択肢4)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「硫化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「捕集液には硫酸亜鉛水溶液を用いる。」
- (2)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「塩化鉄(Ⅲ)は触媒として働く。(誤りの記述)」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「生成する物質はメチレンブルーである。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「標準原液は硫化ナトリウムから調製する。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「標準原液の調製には、煮沸して放冷した精製水を用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (2) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (3) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | アセトアルデヒド |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 二酸化硫黄 |
正答 (3)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。シアン化水素用検知管では、アンモニアが、マイナスの妨害を示します。よって(3)です。
同じ組合せは、令和6年度第1回の問題でも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B消去法で解く
硫化水素を液体捕集し、得られた試料液に塩化鉄(Ⅲ)と p- アミノジメチルアニリンを加えて、生成する物質の吸光度を測定して定量した。この分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集液には硫酸カリウム水溶液を用いる。
- (2)塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働く。
- (3)生成する物質はメチレンブルーである。
- (4)標準原液は硫化ナトリウムから調製する。
- (5)標準原液の調製には、煮沸して放冷した精製水を用いる。
正答 (1)
硫化水素の液体捕集法―吸光光度分析法(メチレンブルー法)では、捕集液には、硫酸亜鉛水溶液を使います。「硫酸カリウム水溶液」とする選択肢1は誤りです。
塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働き、メチレンブルーが生成します。標準原液は硫化ナトリウムから調製し、煮沸して放冷した精製水を使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「捕集液には硫酸カリウム水溶液を用いる。(誤りの記述)」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働く。」原理「酸化剤・還元剤の働き」:全12回中3回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「生成する物質はメチレンブルーである。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「標準原液は硫化ナトリウムから調製する。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「標準原液の調製には、煮沸して放冷した精製水を用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (2) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤と反応してホスゲンとなる。 |
|---|
| (3) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる。 |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 硫化水素が酢酸鉛と反応して硫化鉛を生成する。 |
正答 (3)
検知管の反応を確認します。
- 五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる反応は、ベンゼン用検知管などの、炭化水素・有機溶剤用の検知管の反応です。フッ化水素用検知管ではないので、選択肢3は誤りです。
- アクリロニトリル用検知管は、酸化剤との反応でシアン化水素を発生させます。四塩化炭素用検知管は、酸化剤との反応でホスゲンになります。ホルムアルデヒド用検知管は、リン酸ヒドロキシルアミンとの反応でリン酸を遊離し、pH指示薬が変色します。硫化水素用検知管は、酢酸鉛との反応で硫化鉛を生成します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
吸光光度分析法による分析において、測定対象物質Ⓐと、標準溶液調製時に標準物質として使用する物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 塩素 | 次亜塩素酸ナトリウム |
|---|
| (2) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (3) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | メタノール |
|---|
| (5) | 硫化水素 | 硫酸亜鉛 |
正答 (5)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。硫化水素の標準溶液は、硫化ナトリウムから調製します。「硫酸亜鉛」は、硫化水素の捕集液に使う試薬で、標準物質ではありません。選択肢5は不適切です。
塩素には次亜塩素酸ナトリウム、臭化メチルには臭化カリウム、フッ化水素にはフッ化ナトリウム、硫酸ジメチルにはメタノールを溶媒として使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「硫化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B消去法で解く
硫化水素を液体捕集し、得られた試料液に塩化鉄(Ⅲ)と p-アミノジメチルアニリンを加えて、生成する物質の吸光度を測定して定量した。この分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集液には硫酸亜鉛水溶液を用いる。
- (2)塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働く。
- (3)生成する物質はメチレンブルーである。
- (4)吸光度は 300 nm 付近の波長で測定する。
- (5)標準溶液は硫化ナトリウムを用いて調製する。
正答 (4)
硫化水素の液体捕集法―吸光光度分析法(メチレンブルー法)では、メチレンブルーの吸光度を、670 nm付近で測定します。「300 nm付近の波長で測定する」とする選択肢4は誤りです。
捕集液には、硫酸亜鉛水溶液を使います。塩化鉄(Ⅲ)は、酸化剤として働きます。生成する物質は、メチレンブルーです。標準溶液は、硫化ナトリウムから調製します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「捕集液には硫酸亜鉛水溶液を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「塩化鉄(Ⅲ)は酸化剤として働く。」原理「酸化剤・還元剤の働き」:全12回中3回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「生成する物質はメチレンブルーである。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸光度は300nm付近の波長で測定する。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液は硫化ナトリウムから調製する。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
得点必須Sトレンド
ピリジン-ピラゾロン法による環境空気中のシアン化水素濃度の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)発色は、捕集後に得られた試料液に塩酸を加え酸性にした後、クロラミンT 及びピリジン-ピラゾロンを加えて行う。
- (2)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。
- (3)標準液は、標準原液を捕集液で希釈して調製する。
- (4)試料の採取は、ミゼットインピンジャーに捕集液 10 mL を入れ、0.5~ 1 L・min⁻¹ の一定流量で試料空気を吸引する。
- (5)試料空気中に硫化水素が共存すると、分析の妨害となる。
正答 (1)
ピリジン-ピラゾロン法によるシアン化水素の測定では、捕集した溶液を、酢酸で中和し、緩衝液で調整してから、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを加えて発色させます。「塩酸を加え酸性にした後」とする選択肢1は誤りです。同様の問題は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定します。標準液は、標準原液を捕集液で希釈して調製します。試料空気中に硫化水素が共存すると、分析の妨害になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。通算の回数以上に、次も出やすいので、最優先で押さえるべきだからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(直近のトレンド):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準液は、標準原液を捕集液で希釈して調製する。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料の採取は、ミゼットインピンジャーに捕集液 10 mL を入れ、0.5~ 1 L・min⁻¹ の一定流量で試料空気を吸引する」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害となる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
特定化学物質Ⓐとそのガスクロマトグラフ分析法に用いる検出器Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 硫化水素 | 炎光光度検出器(FPD) |
|---|
| (2) | アクリロニトリル | アルカリ熱イオン化検出器(FTD) |
|---|
| (3) | ナフタレン | 電子捕獲検出器(ECD) |
|---|
| (4) | ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP) | 質量分析器(MS) |
|---|
| (5) | 臭化メチル | 水素炎イオン化検出器(FID) |
正答 (3)
ナフタレンのガスクロマトグラフ分析法では、検出器に、質量分析器(MS)を使います(または水素炎イオン化検出器)。電子捕獲検出器(ECD)は、ハロゲンなど、電子親和力の強い物質に高感度な検出器なので、ナフタレンとの組合せは誤りです。選択肢3は誤りです。
硫化水素には炎光光度検出器(FPD)、アクリロニトリルにはアルカリ熱イオン化検出器(FTD)、DDVPには質量分析器(MS)、臭化メチルには水素炎イオン化検出器(FID)が、適切な組合せです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物のうち、25℃、1気圧で液体であるものはどれか。
- (1)オーラミン
- (2)臭化メチル
- (3)硫化水素
- (4)エチレンイミン
- (5)アクリルアミド
正答 (4)
25℃、1気圧で液体の物質は、沸点が25℃より高く、融点が25℃より低い物質です。エチレンイミンは、沸点が約56℃、融点が約−71℃で、常温で液体です。オーラミンとアクリルアミドは、常温で固体、臭化メチル(沸点約4℃)と硫化水素(沸点約−60℃)は、常温で気体です。よって(4)です。(物性値は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の特定化学物質のうち、液体捕集法による試料採取が適切でないものはどれか。
- (1)塩化ビニル
- (2)アクリロニトリル
- (3)硫化水素
- (4)フッ化水素
- (5)硫酸ジメチル
正答 (1)
塩化ビニルは、常温で気体で、水にほとんど溶けないので、液体捕集法による試料採取は適切ではありません(固体捕集法または直接捕集法を使います)。よって(1)です。同じ問題は、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
アクリロニトリル、硫化水素、フッ化水素、硫酸ジメチルは、液体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
吸光光度分析法による環境空気中の濃度測定に関する次の記述の[ ]に入る物質として、正しいものは下のうちどれか。
「捕集液として水酸化ナトリウム溶液を用いて、これに[ ]を捕集して試料液とする。試料液のpHを弱酸性に調整した後、ランタン及びアリザリンコンプレクソンを加えて発色させ、620 nmにおける吸光度を測定し、[ ]の空気中濃度を求める。」
- (1)硫化水素
- (2)フッ化水素
- (3)塩素
- (4)トルエンジイソシアネート
- (5)o-トリジン
正答 (2)
捕集液に水酸化ナトリウム溶液を使って捕集し、試料液のpHを弱酸性に調整したあと、ランタンとアリザリンコンプレクソンを加えて発色させる方法は、フッ化水素の吸光光度分析法(ランタン-アリザリンコンプレクソン法)です。よって(2)です。同様の問題は、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
(参考:JIS K 0102(工場排水試験方法)34.1 ランタン-アリザリンコンプレキソン吸光光度法)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
シアン化水素及び硫化水素の1気圧における物性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)両物質とも水に溶け、酸性を呈する。
- (2)両物質とも、その融点は水の融点より低い。
- (3)両物質とも、その沸点は水の沸点より低い。
- (4)硫化水素の方が、シアン化水素より沸点が高い。
- (5)シアン化水素の方が、硫化水素より融点が高い。
正答 (4)
1気圧での沸点は、シアン化水素が約26℃、硫化水素が約−60℃で、シアン化水素のほうが高いです。「硫化水素の方が、シアン化水素より沸点が高い」とする選択肢4は誤りです。
両物質とも、水に溶けて酸性を呈します(シアン化水素は弱酸、硫化水素は弱酸)。融点は、シアン化水素が約−13℃、硫化水素が約−86℃で、いずれも水の融点(0℃)より低く、シアン化水素のほうが高いです。沸点は、いずれも水の沸点(100℃)より低いです。(物性値は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「両物質とも水に溶け、酸性を呈する。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「両物質とも、その融点は水の融点より低い。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「両物質とも、沸点は水の沸点より低い。」原理「沸点・融点・蒸気圧の比較(分子間力)」:全12回中5回出題
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シアン化水素の方が、硫化水素より融点が高い。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シアン化水素の方が、硫化水素より融点が高い。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
吸光光度分析法による分析において、測定対象物質Ⓐと、標準溶液調製時に標準物質として使用する物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 塩素 | 塩化ナトリウム |
|---|
| (2) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (3) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫化水素 | 硫化ナトリウム |
|---|
| (5) | 硫酸ジメチル | メタノール |
正答 (1)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液から調製します。「塩化ナトリウム」とする選択肢1は不適切です。同じ問題は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
臭化メチルには臭化カリウム、フッ化水素にはフッ化ナトリウム、硫化水素には硫化ナトリウム、硫酸ジメチルにはメタノールを溶媒として使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって異なります。塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液から調製します(ヨウ素滴定で標定)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用検知管Ⓐと、それに利用されている反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が塩化水銀(Ⅱ)と反応して塩化水素を生じる。 |
|---|
| (2) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (3) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる。 |
|---|
| (4) | 硫化水素用検知管 | 硫化水素が酢酸鉛と反応して硫化鉛を生成する。 |
|---|
| (5) | スチレン用検知管 | スチレンが発煙硫酸により重合する。 |
正答 (3)
フッ化水素用検知管は、フッ化水素と反応する試薬を使う検知管で、五酸化ヨウ素と反応して、ヨウ素を生じる反応は、ベンゼンなどの炭化水素・有機溶剤用の検知管の反応です。「フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる」とする選択肢3は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
シアン化水素用検知管は、塩化水銀(Ⅱ)との反応で塩化水素を生じ、ホルムアルデヒド用検知管は、リン酸ヒドロキシルアミンとの反応でリン酸を遊離します。硫化水素用検知管は、酢酸鉛との反応で硫化鉛を生成し、スチレン用検知管は、発煙硫酸による重合を利用します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)