問14
臭化メチル及びヨウ化メチルの1気圧における物性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)両物質とも、エチルアルコールによく溶ける。
- (2)両物質とも、液体の密度は水の密度より大きい。
- (3)両物質とも、常温(25 ℃)では液体である。
- (4)臭化メチルの方が、ヨウ化メチルより常温(25 ℃)での蒸気圧が大きい。
- (5)ヨウ化メチルの方が、臭化メチルより融点が高い。
正答 (3)
臭化メチルは、沸点が約4℃なので、常温(25℃)では気体です。ヨウ化メチルは、沸点が約42℃で、常温では液体です。「両物質とも、常温では液体」とする選択肢3は誤りです。
両物質とも、エチルアルコールによく溶け、液体の密度は水より大きいです。臭化メチルのほうが、ヨウ化メチルより、蒸気圧が大きく、ヨウ化メチルのほうが、融点が高いです。(物性値は、一般的な化学便覧の概数です。)
同じ型の問題は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。通算の回数以上に、次も出やすいので、最優先で押さえるべきだからです。
原理から解く:沸点・融点・蒸気圧の比較(分子間力)(過去12回中5回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「両物質とも、エチルアルコールによく溶ける。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)/同じ記述の出題:2回論点「両物質とも、液体の密度は水の密度より大きい。」
- (3)誤った記述正答(直近のトレンド):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「臭化メチルの方が、ヨウ化メチルより常温(25 ℃)での蒸気圧が大きい」原理「沸点・融点・蒸気圧の比較(分子間力)」:全12回中5回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「臭化メチルの方が、ヨウ化メチルより常温(25 ℃)での蒸気圧が大きい」原理「沸点・融点・蒸気圧の比較(分子間力)」:全12回中5回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「臭化メチルの沸点は、水の融点より高い。」原理「沸点・融点・蒸気圧の比較(分子間力)」:全12回中5回出題
この問題のひっかけパターン:常温(25℃)で液体か気体かの見分け(エチレンオキシド・臭化メチル)
エチレンオキシドの沸点は約10.7℃なので、25℃では気体です。エチレンイミンの沸点は約56℃で、25℃では液体です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)