アクリロニトリル
特定化学物質・物質別まとめ・過去12回中12回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集 | 前処理・抽出・発色 | 分析(装置・波長) | 参照 |
| 直接捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 |
直接捕集(捕集袋・真空捕集瓶) |
- |
ガスクロマトグラフ(FTD) |
p.146〜148 |
| 固体捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 |
シリカゲル管(固体捕集) |
アセトンで脱着 |
ガスクロマトグラフ(FID) |
p.148〜151 |
| 液体捕集法-吸光光度分析法 |
精製水に吸収(液体捕集) |
臭素液を加え紫外線を照射→コハク酸イミドで過剰の臭素を除去→バルビツル酸とピリジンで発色(紫赤色) |
吸光光度分析(575 nm付近) |
p.151〜154 |
| 検知管法 |
検知管 |
- |
検知管法 |
p.154〜155 |
出典:『ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)』の物質別各論(各方法の「原理」の項)。本文で確認して、書き直したものです。詳しい条件(流量・採取時間・試薬の濃度など)は、ページで確認してください。
この物質が登場した過去問(30問・12回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | ベンゼン用検知管 | トルエン |
|---|
| (3) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化水素 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 二酸化窒素 |
正答 (5)
検知管は、目的の物質以外の共存ガスによって、指示値が高く出る(プラスの妨害)か、低く出る(マイナスの妨害)ことがあります。硫化水素用検知管では、二酸化窒素がマイナスの妨害を示します。よって(5)です。
アクリロニトリル用検知管はシアン化水素、ベンゼン用検知管はトルエンなどの芳香族炭化水素が、いずれもプラスの妨害です。塩化ビニル用検知管のマイナスの妨害は、エチレンとアセチレンです。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(A・B測定編 上)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「硫化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:硫化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
体積2 Lの3個の容器に、アクリロニトリル(A)、酸化プロピレン(B)、ヨウ化メチル(C)をそれぞれ1 gずつ別々に入れて密封し20 ℃に保った。定常状態になったとき、各容器中のそれぞれの物質の分圧(PA、PB、PC)を大きい順に並べたものは下のうちどれか。
ただし、アクリロニトリル、酸化プロピレン、ヨウ化メチルの物性等は次の表のとおりとする。
|
モル質量(g・mol⁻¹) |
20 ℃における飽和蒸気圧 |
| アクリロニトリル(A) |
53 |
15 kPa |
| 酸化プロピレン(B) |
58 |
59 kPa |
| ヨウ化メチル(C) |
142 |
54 kPa |
- (1)PA > PC > PB
- (2)PB > PA > PC
- (3)PB > PC > PA
- (4)PC > PA > PB
- (5)PC > PB > PA
正答 (2)
容器内に全量が蒸発したときの分圧を、P = nRT/V で求め、飽和蒸気圧と比べます。蒸発しきれない物質は、分圧が飽和蒸気圧になります。(20℃=293 K、V=2 L=0.002 m³、R=8.314 J/(mol・K))
- アクリロニトリル(A):n = 1/53 = 0.0189 mol、全量蒸発すると約23 kPa → 飽和蒸気圧15 kPaを超えるので、15 kPa
- 酸化プロピレン(B):n = 1/58 = 0.0172 mol、全量蒸発すると約21 kPa → 飽和蒸気圧59 kPa未満なので、約21 kPa
- ヨウ化メチル(C):n = 1/142 = 0.00704 mol、全量蒸発すると約8.6 kPa → 飽和蒸気圧54 kPa未満なので、約8.6 kPa
分圧の大きい順は B > A > C で、(2)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (2)正しい記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (3)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (4)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (5)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
全量が蒸発したときの圧力を飽和蒸気圧と比べ、小さいほうをその物質の圧力とする。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、ろ過捕集法と固体捕集法を組み合わせた相補型ろ過捕集法により捕集するものはどれか。
- (1)エチルベンゼン
- (2)アクリロニトリル
- (3)o-フタロジニトリル
- (4)塩化ビニル
- (5)o-トルイジン
正答 (3)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するため、固体捕集方法とろ過捕集方法を組み合わせて捕集します(ろ過材で捕集した粒子から揮発する分を、後ろの固体捕集剤で補う方法)。よって(3)です。
エチルベンゼン、アクリロニトリル、塩化ビニルは、固体捕集方法(または直接捕集方法)、o-トルイジンは、固体捕集方法または液体捕集方法です。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「オルト-フタロジニトリル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:オルト-フタロジニトリル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するため、固体捕集方法とろ過捕集方法を組み合わせて捕集します(ろ過材で捕集した粒子から揮発する分を、後ろの固体捕集剤で補う方法)。よって(3)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質Ⓐとそのガスクロマトグラフ分析に用いる検出器Ⓑとの次の組合せのうち、不適当なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル | 電子捕獲検出器(ECD) |
|---|
| (2) | アクリルアミド | フレーム熱イオン化検出器(FTD、TID) |
|---|
| (3) | 臭化メチル | 水素炎イオン化検出器(FID) |
|---|
| (4) | ナフタレン | 質量分析器(MS) |
|---|
| (5) | 硫酸ジメチル | 炎光光度検出器(FPD) |
正答 (1)
アクリロニトリルのガスクロマトグラフ分析では、窒素を含む化合物に高感度なフレーム熱イオン化検出器(FTD)を使います。電子捕獲検出器(ECD)は、ハロゲンなど電子親和力の強い物質に高感度な検出器なので、アクリロニトリルとの組合せは不適当です。よって(1)です。
硫酸ジメチルは、Porapak Nの捕集管に捕集し、炎光光度検出器(FPD)で分析します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「アクリロニトリル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:アクリロニトリル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が反応剤と反応して酸性物質を生成する。 |
|---|
| (2) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤と反応してホスゲンを生成する。 |
|---|
| (3) | スチレン用検知管 | スチレンが pH 指示薬と反応し変色させる。 |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離させる。 |
|---|
| (5) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
正答 (3)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その構造式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | ニトログリコール | 図の1 |
|---|
| (2) | α-ナフチルアミン | 図の2 |
|---|
| (3) | アクリロニトリル | 図の3 |
|---|
| (4) | o-トルイジン | 図の4 |
|---|
| (5) | ペンタクロロフェノール | 図の5 |
正答 (2)
各物質の構造式を、図と照らし合わせます。
- 2 α-ナフチルアミン:図の2は、ナフタレンのβ位(2位)にアミノ基がついたβ-ナフチルアミン(2-ナフチルアミン)です。α-ナフチルアミンは、アミノ基がα位(1位、縮合した炭素の隣)についています。組合せは誤りです。
- 1 ニトログリコール(O₂N−O−CH₂−CH₂−O−NO₂)、3 アクリロニトリル(CH₂=CH−C≡N)、4 o-トルイジン(ベンゼン環にNH₂とCH₃が隣り合ってついた構造)、5 ペンタクロロフェノール(フェノールの水素5個が塩素に置き換わった構造)は、正しい組合せです。
よって(2)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適切なものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)ナフタレン
- (3)ベンゼン
- (4)ベンゾトリクロリド
- (5)オーラミン
正答 (5)
オーラミンは、粒子状(粉じん)の物質で、グラスファイバーろ紙などにろ過捕集します。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、オーラミンの捕集には不適切です。よって(5)です。
アクリロニトリル、ナフタレン、ベンゼン、ベンゾトリクロリドは、いずれも固体捕集法で捕集できます(ナフタレンとベンゾトリクロリドは、ろ過捕集との組合せが使われることもあります)。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
得点必須A暗記で解く
次の化学物質のうち、可視部の吸光光度分析法で定量する場合に発色操作を必要としないものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)ペンタクロロフェノール
- (3)ジアニシジン
- (4)マゼンタ
- (5)エチレンイミン
正答 (4)
マゼンタは、それ自体が色素なので、発色操作を行わず、ろ紙に捕集した試料をメタノールで溶出して、そのまま吸光度を測定できます。アクリロニトリル、ペンタクロロフェノール(4-アミノアンチピリンで発色)、ジアニシジン、エチレンイミン(ナフトキノンスルホン酸で発色)は、発色操作が必要です。よって(4)です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、全12回中4回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中4回出題(出題確率33%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐとマイナスの妨害を示す物質Ⓑとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | シアン化水素 |
|---|
| (2) | エチレンオキシド用検知管 | ホルムアルデヒド |
|---|
| (3) | シアン化水素用検知管 | アンモニア |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | 硝酸 |
|---|
| (5) | ベンゼン用検知管 | キシレン |
正答 (3)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物のうち、1気圧における沸点が最も低いものはどれか。
- (1)ジアニシジン
- (2)アクリロニトリル
- (3)エチレンイミン
- (4)クロロメチルメチルエーテル
- (5)酸化プロピレン
正答 (5)
1気圧での沸点は、酸化プロピレンが約34℃、エチレンイミンが約56℃、クロロメチルメチルエーテルが約59℃、アクリロニトリルが約77℃、ジアニシジンが300℃前後です。沸点が最も低いのは酸化プロピレンで、(5)です。(沸点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (2) | 塩化ビニル用検知管 | 塩化ビニルが酸化剤と反応して塩化水素を発生する。 |
|---|
| (3) | 臭化メチル用検知管 | 臭化メチルが酸化剤と反応して臭素を発生する。 |
|---|
| (4) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素がリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (5) | ベンゼン用検知管 | ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を遊離する。 |
正答 (4)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適切なものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)エチルベンゼン
- (3)ベンゼン
- (4)ベンゾトリクロリド
- (5)マゼンタ
正答 (5)
マゼンタは、粒子状(粉じん)の物質(塩基性色素)で、ろ過捕集で捕集します。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、マゼンタには不適切です。よって(5)です。
アクリロニトリル、エチルベンゼン、ベンゼン、ベンゾトリクロリドは、固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
得点必須A暗記で解く
次の化学物質のうち、可視部の吸光光度分析法で定量する場合に発色操作を必要としないものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)ペンタクロロフェノール
- (3)トルエンジイソシアネート
- (4)オーラミン
- (5)p-ニトロクロロベンゼン
正答 (4)
オーラミンは、それ自体が色素(塩基性色素)なので、発色操作を行わず、ろ紙に捕集した試料をメタノールで溶出して、そのまま吸光度を測定できます。アクリロニトリル、ペンタクロロフェノール、トルエンジイソシアネート、p-ニトロクロロベンゼンは、発色操作が必要です。よって(4)です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、全12回中4回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中4回出題(出題確率33%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その構造式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル | 図の1 |
|---|
| (2) | クロロメチルメチルエーテル | 図の2 |
|---|
| (3) | p-ジメチルアミノアゾベンゼン | 図の3 |
|---|
| (4) | o-トルイジン | 図の4 |
|---|
| (5) | β-プロピオラクトン | 図の5 |
正答 (3)
各物質の構造式を、図と照らし合わせます。
- 3 p-ジメチルアミノアゾベンゼン:アゾ基(−N=N−)でつないだ2つのベンゼン環の一方に、ジメチルアミノ基(−N(CH₃)₂)がついた構造です。図の3は、一方のベンゼン環に、アミノ基(−NH₂)とメチル基2個がついた別の物質(アミノアゾ化合物)で、組合せは誤りです。
- 1 アクリロニトリル(CH₂=CH−C≡N)、2 クロロメチルメチルエーテル(CH₃−O−CH₂Cl)、4 o-トルイジン(ベンゼン環に隣り合ってNH₂とCH₃)、5 β-プロピオラクトン(四員環のラクトン)は、正しい組合せです。
よって(3)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
特定化学物質Ⓐとそのガスクロマトグラフ分析に用いる検出器Ⓑとの次の組合せとして、不適当なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル | アルカリ熱イオン化検出器(FTD) |
|---|
| (2) | ホルムアルデヒド | 水素炎イオン化検出器(FID) |
|---|
| (3) | 3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA) | 電子捕獲検出器(ECD) |
|---|
| (4) | ナフタレン | 質量分析器(MS) |
|---|
| (5) | 硫酸ジメチル | 炎光光度検出器(FPD) |
正答 (2)
ホルムアルデヒドは、水素炎イオン化検出器(FID)では検出されません(FIDは、ホルムアルデヒドやギ酸などを検出できません)。「ホルムアルデヒド/FID」とする選択肢2は不適当です。ホルムアルデヒドは、DNPH誘導体にして、質量分析器やHPLCで分析します。
アクリロニトリルは、窒素を含むのでFTD、MOCAは、ハロゲンを含む誘導体にしてECD、ナフタレンは、質量分析器、硫酸ジメチルは、炎光光度検出器(FPD)で分析します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
ホルムアルデヒドは、水素炎イオン化検出器(FID)では検出されません(FIDは、ホルムアルデヒドやギ酸などを検出できません)。ホルムアルデヒドは、DNPH誘導体にして、質量分析器やHPLCで分析します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用の検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (2) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤と反応してホスゲンとなる。 |
|---|
| (3) | フッ化水素用検知管 | フッ化水素が五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる。 |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド用検知管 | ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を遊離する。 |
|---|
| (5) | 硫化水素用検知管 | 硫化水素が酢酸鉛と反応して硫化鉛を生成する。 |
正答 (3)
検知管の反応を確認します。
- 五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を生じる反応は、ベンゼン用検知管などの、炭化水素・有機溶剤用の検知管の反応です。フッ化水素用検知管ではないので、選択肢3は誤りです。
- アクリロニトリル用検知管は、酸化剤との反応でシアン化水素を発生させます。四塩化炭素用検知管は、酸化剤との反応でホスゲンになります。ホルムアルデヒド用検知管は、リン酸ヒドロキシルアミンとの反応でリン酸を遊離し、pH指示薬が変色します。硫化水素用検知管は、酢酸鉛との反応で硫化鉛を生成します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「弗化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:弗化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の特定化学物質のうち、液体捕集法による試料採取が適切でないものはどれか。
- (1)酸化プロピレン
- (2)アクリロニトリル
- (3)シアン化カリウム
- (4)ペンタクロロフェノール
- (5)硫酸ジメチル
正答 (1)
酸化プロピレンは、固体捕集法(球状活性炭管など)で捕集します。液体捕集法による試料採取は、適切ではありません。よって(1)です。
アクリロニトリル、シアン化カリウム、ペンタクロロフェノール、硫酸ジメチルは、液体捕集法で捕集できます。
同じ型の問題は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適切なものはどれか。
- (1)コールタール
- (2)アクリロニトリル
- (3)クロロホルム
- (4)酸化プロピレン
- (5)1,2-ジクロロプロパン
正答 (1)
コールタールは、粒子状(粉じん)の物質なので、ろ過捕集法で捕集します。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、コールタールには不適切です。よって(1)です。
アクリロニトリル、クロロホルム、酸化プロピレン、1,2-ジクロロプロパンは、いずれも固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
得点必須A暗記で解く
次の化学物質のうち可視部の吸光光度分析法で定量する場合に発色操作を必要としないものはどれか。
- (1)マゼンタ
- (2)アクリロニトリル
- (3)トルエンジイソシアネート
- (4)p-ニトロクロロベンゼン
- (5)3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)
正答 (1)
マゼンタは、それ自体が色素(塩基性色素)なので、発色操作を行わず、ろ紙に捕集した試料をメタノールで溶出して、そのまま吸光度を測定できます。アクリロニトリル、トルエンジイソシアネート、p-ニトロクロロベンゼン、MOCAは、発色操作が必要です。よって(1)です。同じ問題は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、全12回中4回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中4回出題(出題確率33%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
特定化学物質Ⓐとそのガスクロマトグラフ分析法に用いる検出器Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 硫化水素 | 炎光光度検出器(FPD) |
|---|
| (2) | アクリロニトリル | アルカリ熱イオン化検出器(FTD) |
|---|
| (3) | ナフタレン | 電子捕獲検出器(ECD) |
|---|
| (4) | ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP) | 質量分析器(MS) |
|---|
| (5) | 臭化メチル | 水素炎イオン化検出器(FID) |
正答 (3)
ナフタレンのガスクロマトグラフ分析法では、検出器に、質量分析器(MS)を使います(または水素炎イオン化検出器)。電子捕獲検出器(ECD)は、ハロゲンなど、電子親和力の強い物質に高感度な検出器なので、ナフタレンとの組合せは誤りです。選択肢3は誤りです。
硫化水素には炎光光度検出器(FPD)、アクリロニトリルにはアルカリ熱イオン化検出器(FTD)、DDVPには質量分析器(MS)、臭化メチルには水素炎イオン化検出器(FID)が、適切な組合せです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物のうち、1気圧における沸点が最も低いものはどれか。
- (1)ベンゾトリクロリド
- (2)アクリロニトリル
- (3)ホルムアルデヒド
- (4)ベンゼン
- (5)クロロメチルメチルエーテル
正答 (3)
1気圧での沸点は、ホルムアルデヒドが約−19℃、アクリロニトリルが約77℃、ベンゼンが約80℃、クロロメチルメチルエーテルが約59℃、ベンゾトリクロリドが約220℃です。最も低いのは、ホルムアルデヒドで、(3)です。同様の問題は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。(沸点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)は、カルボニル化合物(アルデヒドなど)と反応して、2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体をつくります。ホルムアルデヒドは、DNPHを吸着させた捕集管で捕集して誘導体化し、アセトニトリルで溶出して分析します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
固体捕集法に用いられる捕集剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)アクリロニトリルの捕集には、シリカゲルを用いる。
- (2)ベンゼンの捕集には、活性炭を用いる。
- (3)β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを用いる。
- (4)塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを用いる。
- (5)ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が大きい。
正答 (5)
ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さい捕集剤です。「大きい」とする選択肢5は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
アクリロニトリルの捕集には、シリカゲルを使います。ベンゼンの捕集には、活性炭を使います。β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを使います。塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを使います。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:正答の選択肢の論点は、過去に1回だけ出題されています。頻出ではありませんが、既出なので、余裕があれば押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「アクリロニトリルの捕集には、シリカゲルを用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ベンゼンの捕集には、活性炭を用いる。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「β-プロピオラクトンの捕集には、ポーラスポリマービーズを用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「塩素化ビフェニル(PCB)の捕集には、フロリジルを用いる。」
- (5)誤った記述正答(過去に1回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「ポーラスポリマービーズは、活性炭と比べて、有機化合物の蒸気に対する捕集容量が小さい」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その分子式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル | C₃H₃N |
|---|
| (2) | 酸化プロピレン | C₃H₆O |
|---|
| (3) | β-プロピオラクトン | C₃H₄O₂ |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド | CH₂O |
|---|
| (5) | 塩化ビニル | C₂H₂Cl₂ |
正答 (5)
各化合物の分子式を確認します。
- アクリロニトリル(CH₂=CH−CN):C₃H₃N
- 酸化プロピレン:C₃H₆O
- β-プロピオラクトン:C₃H₄O₂
- ホルムアルデヒド(HCHO):CH₂O
- 塩化ビニル(CH₂=CHCl):C₂H₃Cl
「C₂H₂Cl₂」とする選択肢5は誤りです(C₂H₂Cl₂は、ジクロロエチレンの分子式です)。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の特定化学物質のうち、液体捕集法による試料採取が適切でないものはどれか。
- (1)塩化ビニル
- (2)アクリロニトリル
- (3)硫化水素
- (4)フッ化水素
- (5)硫酸ジメチル
正答 (1)
塩化ビニルは、常温で気体で、水にほとんど溶けないので、液体捕集法による試料採取は適切ではありません(固体捕集法または直接捕集法を使います)。よって(1)です。同じ問題は、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
アクリロニトリル、硫化水素、フッ化水素、硫酸ジメチルは、液体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、直接捕集法でも固体捕集法でも捕集・分析が可能なものはどれか。
- (1)硫酸ジメチル
- (2)ニトログリコール
- (3)アクリロニトリル
- (4)p-ニトロクロロベンゼン
- (5)ニッケルカルボニル
正答 (3)
アクリロニトリルは、直接捕集法(捕集袋など)でも、固体捕集法(活性炭管など)でも、捕集・分析ができる物質です。よって(3)です。
硫酸ジメチルとニトログリコール、p-ニトロクロロベンゼンは、固体捕集法などで捕集します。ニッケルカルボニルは、直接捕集法などで捕集します。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「アクリロニトリル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:アクリロニトリル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
特定化学物質用検知管Ⓐと、それに利用される反応Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 四塩化炭素用検知管 | 四塩化炭素が酸化剤により酸化されてホスゲンとなる。 |
|---|
| (2) | アクリロニトリル用検知管 | アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する。 |
|---|
| (3) | スチレン用検知管 | スチレンが発煙硫酸により重合する。 |
|---|
| (4) | ベンゼン用検知管 | ベンゼンがpH指示薬と反応し変色させる。 |
|---|
| (5) | シアン化水素用検知管 | シアン化水素が塩化水銀(Ⅱ)と反応して塩化水素を生成する。 |
正答 (4)
ベンゼン用検知管は、ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応して、ヨウ素を遊離させ、変色する原理を使います。「ベンゼンがpH指示薬と反応し変色させる」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回、令和5年度第1回にも出題されています(出題実績)。
四塩化炭素用検知管は、酸化剤でホスゲンになる反応、アクリロニトリル用検知管は、酸化剤でシアン化水素を発生する反応、スチレン用検知管は、発煙硫酸による重合、シアン化水素用検知管は、塩化水銀(Ⅱ)との反応による酸の生成を利用します。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベンゼン」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベンゼン(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適当なものはどれか。
- (1)ベンゼン
- (2)アクリロニトリル
- (3)3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)
- (4)クロロホルム
- (5)酸化プロピレン
正答 (3)
MOCAは、粒子状(粉じん)の物質で、硫酸含浸ろ紙などのろ過捕集が適した捕集法です。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、MOCAの捕集は不適当です。よって(3)です。
ベンゼン、アクリロニトリル、クロロホルム、酸化プロピレンは、固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その構造式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | クロロメチルメチルエーテル | 図の1 |
|---|
| (2) | β-プロピオラクトン | 図の2 |
|---|
| (3) | アクリロニトリル | 図の3 |
|---|
| (4) | α-ナフチルアミン | 図の4 |
|---|
| (5) | p-ニトロクロロベンゼン | 図の5 |
正答 (2)
各化合物の構造式を、図と照らし合わせます。
- 2 β-プロピオラクトン:四員環(O=C−CH₂−CH₂−O)の化合物で、環の炭素にメチル基はついていません。図の2は、環にメチル基(H₃C)がついた構造で、β-ブチロラクトンに当たる別の物質です。組合せは誤りです。
- 1 クロロメチルメチルエーテル(H₃C−O−CH₂Cl)、3 アクリロニトリル(H₂C=CH−CN)、4 α-ナフチルアミン(ナフタレンの1位にNH₂)、5 p-ニトロクロロベンゼン(ベンゼン環の対位にClとNO₂)は、正しい組合せです。
よって(2)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
次の化合物のうち、1気圧における沸点が最も低いものはどれか。
- (1)ベンゼン
- (2)エチレンオキシド
- (3)アクリロニトリル
- (4)臭化メチル
- (5)フッ化水素
正答 (4)
1気圧での沸点は、臭化メチルが約4℃、エチレンオキシドが約11℃、フッ化水素が約20℃、アクリロニトリルが約77℃、ベンゼンが約80℃です。最も低いのは、臭化メチルで、(4)です。(沸点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、相補型ろ過捕集法による捕集が適切なものはどれか。
- (1)アクリロニトリル
- (2)ベンゼン
- (3)シアン化ナトリウム
- (4)アクリルアミド
- (5)コールタール
正答 (4)
アクリルアミドは、粒子と蒸気の両方で存在するので、ガラス繊維ろ紙と活性炭フェルトを組み合わせた、相補型ろ過捕集法で捕集します。よって(4)です。同じ問題は、令和4年度第1回、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「アクリルアミド」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:アクリルアミド(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
アクリルアミドは、粒子と蒸気の両方で存在するので、ガラス繊維ろ紙(ろ過捕集)と活性炭フェルト(固体捕集)を組み合わせた相補型ろ過捕集法で捕集します。よって(2)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)