作業環境測定士試験 過去問解説

吸光度と透過率の関係

有機溶剤・原理・過去12回中12回、関連する論点が出題

原理

吸光度は、透過率の逆数の常用対数。透過率が大きいほど、吸光度は小さく、濃度は低い。

A = −log₁₀T = 2 − log₁₀T(Tは透過率%)

この原理で解ける論点は4個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。

この原理で解ける問題(8問)

令和8年度 第1回(2026年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問16

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)発色反応は、発色までの時間が比較的短時間であること、発色液の発色の状態が安定であることが望ましい。
  2. (2)通常、青色溶液の可視部の主な吸収波長域は、赤色溶液のそれより長波長側にある。
  3. (3)定量分析の測定波長として、吸収極大を示す波長又は共存物質や発色試薬自身による影響のない波長を選ぶ。
  4. (4)液層の長さが同一の場合、透過率(%)の値が大きいほど、対象物質の試料液中の濃度は高い。
  5. (5)溶液の濃度 1 mol・L⁻¹、かつ、液層の長さ 1 cm のときの吸光度の値をモル吸光係数という。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)

令和7年度 第1回(2025年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問16

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)測定可能な波長範囲は、通常 200 ~ 1000 nm である。
  2. (2)二重結合を持つ化合物は、紫外部の光を吸収する。
  3. (3)複数の吸収極大を示す化合物もある。
  4. (4)石英製セルは、全ての測定波長領域で用いることができる。
  5. (5)入射光の強さを I₀、透過光の強さをIとすると、吸光度Aは、A = log₁₀(I/I₀)で表される。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)

令和6年度 第1回(2024年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問15

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)T を透過率(%)、A を吸光度とすると、log₁₀T = 2-A が成り立つ。
  2. (2)液層の長さが同一の場合、透過率(%)の値が大きいほど、対象物質の試料液中の濃度は高い。
  3. (3)試料液の濃度がベールの法則に従う範囲内、すなわち吸光度が測定対象物質の濃度に比例する範囲内で行うべきである。
  4. (4)通常、青色溶液の可視部の主な吸収波長域は、赤色溶液のそれより長波長側にある。
  5. (5)発色させた液は、時間の経過とともに退色することがあるので、発色の状態が安定しているうちに測定する。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)

令和3年度 第1回(2021年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問16

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)測定可能な波長範囲は、通常 200 ~ 1000 nm である。
  2. (2)石英セルは、紫外領域の測定に用いられる。
  3. (3)プラスチック製セルは、可視領域の測定に用いられる。
  4. (4)使用する溶媒は、試料成分の溶解性の高いものを用いる。
  5. (5)入射光の強さを I ₀ 、透過光の強さを I とすると、吸光度 E は、E =log₁₀(I/I₀)で表される。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)

令和2年度 第1回(2020年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問16

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)透過率(%)をアナログメータから読み取る場合は、15 ~ 65 % 程度の範囲で測定することが望ましい。
  2. (2)T を透過率(%)、A を吸光度とすると、log₁₀T = 3- A が成り立つ。
  3. (3)通常、青色溶液の可視部の主な吸収波長域は、赤色溶液のそれより長波長側にある。
  4. (4)プラスチック製セルは、一般に可視領域の測定に用いられる。
  5. (5)液層の長さが同一の場合、透過率(%)の値が大きいほど、対象物質の試料液中の濃度は低い。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)

令和元年度 第1回(2019年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問16

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)分析に用いる波長範囲は、通常 200 ~ 1000 nm である。
  2. (2)検出器として、光電子増倍管が用いられる。
  3. (3)プラスチック製セルは、可視領域の測定に用いられる。
  4. (4)使用する溶媒は、試料の溶解性の高いものを用いる。
  5. (5)透過率(%)は、対象物質の試料液中の濃度に反比例する。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)

平成29年度 第1回(2017年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問17

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)入射光の強さをI₀、透過光の強さをIとすると、吸光度Eは、E=log(I/I₀)で表される。
  2. (2)モノクロメータは、波長幅の狭い光を取り出す装置である。
  3. (3)プラスチック製セルは、可視領域の測定に用いられる。
  4. (4)使用する溶媒は、試料の溶解性の高いものを用いる。
  5. (5)吸光度の測定は、吸光度が0.2~0.8程度で行うことが望ましい。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)

平成27年度 第1回(2015年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問16

吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)モル吸光係数が大きいほど、感度が高い。
  2. (2)Tを透過率(%)、Aを吸光度とすると、log₁₀T=2-Aが成り立つ。
  3. (3)一般に、青色溶液の可視部の主な吸収波長域は、赤色溶液のそれより長波長側にある。
  4. (4)吸光度は、対象物質の試料液中の濃度と液層の長さの積に比例する。
  5. (5)透過率(%)は、対象物質の試料液中の濃度に反比例する。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)