発色反応の測定条件
有機溶剤・原理・過去12回中7回、関連する論点が出題
原理
測定は、感度が最大で、波長のずれの影響が小さい吸収極大の波長で行う。加熱して発色させたら常温に戻して測り、退色する液は、安定な時間内に測る。吸収極大やモル吸光係数は、pHや時間で変わる。
この原理で解ける論点は7個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(3問)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)有機溶剤の吸光光度分析では、発色試薬が用いられる。
- (2)石英セルは、全ての測定波長領域で用いることができる。
- (3)吸収極大波長が2つ以上ある場合、通常、モル吸光係数の小さい方の波長を選定する。
- (4)紫外領域の光源には、重水素ランプが用いられる。
- (5)吸収スペクトルの吸収極大においてモル吸光係数も極大となる。
正答 (3)
吸収極大波長が2つ以上あるときは、通常、感度が高くなる、モル吸光係数の大きいほうの波長を選びます。「小さいほう」とする選択肢3は誤りです。
石英セルは、全ての測定波長領域(紫外部から可視部)で使えます。紫外領域の光源には、重水素ランプを使います。吸収極大では、モル吸光係数も極大になります。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「発色反応の測定条件」(過去12回中7回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:発色反応の測定条件(過去12回中7回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「有機溶剤の吸光光度分析では、発色試薬が用いられる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「石英セルは、紫外領域の測定に用いられる。」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収極大波長が2つ以上ある場合、通常、モル吸光係数の大きい方の波長を選定する」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「紫外領域の光源には、重水素ランプが用いられる。」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸収スペクトルの吸収極大においてモル吸光係数も極大となる。」原理「モル吸光係数の性質」:全12回中5回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸収極大波長や吸光度は、pHや呈色後の時間などにより変わることがある。
- (2)定量下限の値は、吸光度0.03に相当する標準液の濃度とする。
- (3)石英セルは、すべての測定波長領域で用いることができる。
- (4)吸収極大波長が2つ以上ある場合、通常、モル吸光係数の大きい方の波長を選定する。
- (5)発色反応のために試料液を加熱した場合は、できるだけ早く吸光度を測定する。
正答 (5)
発色反応のために加熱した試料液は、常温に戻してから吸光度を測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わり、発色も安定していないことがあります。「できるだけ早く測定する」とする選択肢5は誤りです。
吸収極大波長や吸光度は、pHや呈色後の時間などで変わることがあります。石英セルは、全波長領域で使えます。吸収極大が2つ以上あるときは、モル吸光係数の大きい方を選びます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「発色反応の測定条件」(過去12回中7回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:発色反応の測定条件(過去12回中7回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収極大波長や吸光度は、pHや呈色後の時間などにより変わることがある」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「定量下限の値は、吸光度0.03に相当する標準液の濃度とする。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「石英セルは、紫外領域の測定に用いられる。」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収極大波長が2つ以上ある場合、通常、モル吸光係数の大きい方の波長を選定する」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「発色反応のために試料液を加熱した場合は、常温に戻してから吸光度を測定する」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光度は、対象物質の試料液中の濃度と液層の長さの積に比例する。
- (2)吸光度の測定は、吸光度が 0.2 ~ 0.8 程度で行うことが望ましい。
- (3)可視部の吸光度の測定には、石英製のセルを用いることができる。
- (4)吸収極大波長やモル吸光係数は、pH や溶媒の種類に関わらず、一定である。
- (5)着色液は、時間の経過とともに退色することがある。
正答 (4)
吸収極大波長やモル吸光係数は、pHや溶媒の種類によって変わります。「pHや溶媒の種類に関わらず、一定である」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
吸光度は、濃度と液層の長さの積に比例します。吸光度は、0.2〜0.8程度で測定するのが望ましいです。石英セルは、可視部でも使えます。着色液は、時間の経過とともに退色することがあります。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「発色反応の測定条件」(過去12回中7回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:発色反応の測定条件(過去12回中7回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「吸光度は、対象物質の試料液中の濃度と液層の長さの積に比例する。」原理「ランベルト・ベールの法則」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「吸光度の測定は、吸光度が0.2~0.8程度で行うことが望ましい。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「可視部の吸光度の測定には、石英製のセルを用いることができる。」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収極大波長や吸光度は、pHや呈色後の時間などにより変わることがある」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「着色液は、時間の経過とともに退色することがある。」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)