セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)
有機溶剤・原理・過去12回中10回、関連する論点が出題
原理
ガラスやプラスチックは、紫外光を吸収するので、紫外部の測定は、石英セルと重水素ランプ。可視部は、タングステンランプ。光は、光源→モノクロメータ→試料セル→検出器の順に通る。
この原理で解ける論点は7個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(3問)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)一般に、測定波長は、吸収スペクトルの吸収極大を示す波長を選択する。
- (2)発色反応のために試料液を加熱した場合は、常温に戻してから吸光度を測定する。
- (3)可視領域の測定には、光源としてタングステンランプが用いられる。
- (4)光電子増倍管は、紫外領域の検出器に用いることができる。
- (5)ガラス製セルは、波長 340 nm以下の紫外域の測定に使用する。
正答 (5)
ガラス製のセルは、紫外部の光(約340 nm以下)を吸収するので、紫外域の測定には使えません。波長340 nm以下の測定には、石英セルを使います。「ガラス製セルは、波長340 nm以下の紫外域の測定に使用する」とする選択肢5は誤りです。
測定波長は、吸収極大を示す波長を選びます。加熱した試料液は、常温に戻してから測定します。可視領域の光源は、タングステンランプです。光電子増倍管は、紫外領域の検出器に使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」(過去12回中10回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「一般に、測定波長は、吸収スペクトルの吸収極大を示す波長とする。」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「発色反応のために試料液を加熱した場合は、常温に戻してから吸光度を測定する」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「紫外領域の光源には、重水素ランプが用いられる。」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:1回論点「検出器には、光電子増倍管が用いられる。」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ガラス製セルは、波長340nm以下の紫外域の測定に使用する。(誤りの記述)」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法で用いる分光光度計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)紫外領域の光源には、ハロゲンタングステンランプが用いられる。
- (2)一般にモノクロメータは、光源と試料セルの間に配置する。
- (3)ダブルビーム型分光光度計では、得られるスペクトルは溶媒による吸収の影響が除去されている。
- (4)光電子増倍管は、紫外・可視領域の検出器として用いられる。
- (5)ガラス製の試料セルは、可視領域の測定に用いられる。
正答 (1)
紫外領域の光源には、重水素ランプを使います。ハロゲンタングステンランプは、可視領域の光源です。「紫外領域の光源には、ハロゲンタングステンランプが用いられる」とする選択肢1は誤りです。
モノクロメータは、光源と試料セルの間に配置します。ダブルビーム型では、溶媒による吸収の影響が除去されます。光電子増倍管は、紫外・可視領域の検出器です。ガラス製の試料セルは、可視領域の測定に使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」(過去12回中10回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「紫外領域の光源には、ハロゲンタングステンランプが用いられる。(誤りの記述)」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「一般に、試料セルは、モノクロメータの後に配置する。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ダブルビーム型分光光度計では、得られるスペクトルは溶媒による吸収の影響が除去されている」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「検出器には、光電子増倍管が用いられる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:2回論点「プラスチック製セルは、可視領域の測定に用いられる。」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)Tを透過率(%)、Aを吸光度とすると、log₁₀T=2-Aが成り立つ。
- (2)透過率(%)としては、15~65%程度が望ましい。
- (3)一般に、測定波長は、吸収スペクトルの吸収極大を示す波長とする。
- (4)紫外部の吸光度測定には、400nm以下の光を吸収するガラスセルが適している。
- (5)吸収極大波長やモル吸光係数は、pH、呈色後の時間などの測定条件により変わることがある。
正答 (4)
紫外部(約400 nm以下)の吸光度測定には、石英セルを使います。ガラスセルは、400 nm以下の光を吸収するので、紫外部の測定には適していません。「400 nm以下の光を吸収するガラスセルが適している」とする選択肢4は誤りです。
透過率Tと吸光度Aの関係は、log₁₀T = 2 − A です。透過率は、15〜65%程度が望ましいです。測定波長は、吸収スペクトルの吸収極大を示す波長とします。吸収極大波長やモル吸光係数は、pH、呈色後の時間などの条件によって、変わることがあります。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」(過去12回中10回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「Tを透過率(%)、Aを吸光度とすると、log₁₀T=2-Aが成り立つ」原理「吸光度と透過率の関係」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「透過率(%)としては、15~65%程度が望ましい。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「一般に、測定波長は、吸収スペクトルの吸収極大を示す波長とする。」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「紫外部の吸光度測定には、400nm以下の光を吸収するガラスセルが適している(誤りの記述)」原理「セル・光源の材質と波長(ガラスは紫外を吸収する)」:全12回中10回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収極大波長や吸光度は、pHや呈色後の時間などにより変わることがある」原理「発色反応の測定条件」:全12回中7回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)