問16
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)発色反応は、発色までの時間が比較的短時間であること、発色液の発色の状態が安定であることが望ましい。
- (2)通常、青色溶液の可視部の主な吸収波長域は、赤色溶液のそれより長波長側にある。
- (3)定量分析の測定波長として、吸収極大を示す波長又は共存物質や発色試薬自身による影響のない波長を選ぶ。
- (4)液層の長さが同一の場合、透過率(%)の値が大きいほど、対象物質の試料液中の濃度は高い。
- (5)溶液の濃度 1 mol・L⁻¹、かつ、液層の長さ 1 cm のときの吸光度の値をモル吸光係数という。
正答 (4)
透過率(%)は、液層を通った光の割合です。透過率が大きいほど、光が多く通る(光を吸収しない)ので、濃度は低くなります。「濃度は高い」とする選択肢4は誤りです。
吸光度は、濃度に比例し、透過率の逆数の対数です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)/似た記述を含めると2回(17%)
- (4)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:透過率が大きいほど試料液の濃度は低い
透過率(%)は、液層を通った光の割合です。透過率が大きいほど、光が多く通る(光を吸収しない)ので、濃度は低くなります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)