問16
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)分析に用いる波長範囲は、通常 200 ~ 1000 nm である。
- (2)検出器として、光電子増倍管が用いられる。
- (3)プラスチック製セルは、可視領域の測定に用いられる。
- (4)使用する溶媒は、試料の溶解性の高いものを用いる。
- (5)透過率(%)は、対象物質の試料液中の濃度に反比例する。
正答 (5)
透過率(%)は、試料液中の濃度に、指数関数的に減少する関係にあります(反比例ではありません)。濃度に比例するのは、吸光度です。「透過率は、濃度に反比例する」とする選択肢5は誤りです。
分析に使う波長範囲は、通常200〜1000 nmです。検出器には、光電子増倍管を使います。プラスチック製のセルは、可視領域の測定に使えます。溶媒は、試料の溶解性が高いものを使います。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)/似た記述を含めると2回(17%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/似た記述を含めると5回(42%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (5)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:透過率(%)は濃度に反比例せず、指数関数的に減る
透過率(%)は、試料液中の濃度に、指数関数的に減少する関係にあります(反比例ではありません)。濃度に比例するのは、吸光度です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)