ニッケル化合物
金属類・物質別まとめ・過去12回中11回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集材など | 脱着・抽出 | 検出・装置 | 波長 | 参照 |
| ろ過捕集法-原子吸光分析法 |
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吸光光度、原子吸光 |
232.0nm |
p.188〜192 |
| ろ過捕集法-電気加熱式原子吸光分析法 |
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吸光光度、原子吸光 |
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p.192〜195 |
| ろ過捕集法-誘導結合プラズマ原子発光分析法 |
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ICP-AES |
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p.195 |
| ろ過捕集法-誘導結合プラズマ質量分析法 |
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質量分析、ICP-MS |
|
p.195〜196 |
出典:『ガイドブック4 金属類』の物質別各論。この物質の表の値は、ガイドブックの本文から機械的に拾ったもので、未確認です(抜けや誤りがあります)。ページ(参照)で、本文を確認してください。
この物質が登場した過去問(11問・11回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
得点必須A暗記で解く
原子吸光分析法による作業環境空気中の粉状のニッケルの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)試料の溶解には、硫酸を用いることができる。
- (3)試料の溶解には、温浴を用いる。
- (4)溶解操作後の不溶物は、定量用ろ紙で除去する。
- (5)硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による抽出率は、95 %程度である。
正答 (2)
粉状のニッケル化合物の原子吸光分析法(ろ過捕集法)の手順は、次のとおりです。
- 試料は、グラスファイバーフィルターに捕集します(選択肢1)。
- 酸(硝酸と塩酸の混酸など)で処理して試料液にします。
- 原子吸光分析では、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましく、硫酸は干渉の原因になるので使用を避けます。「試料の溶解には硫酸を用いることができる」とする選択肢2は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料の溶解には、温浴を用いる。」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「溶解操作後の不溶物は、定量用ろ紙で除去する。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95 %程度である」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
原子吸光分析法による作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)硝酸と塩酸の混酸による試料の溶解は、90℃以上の温浴中で1時間以上加熱することにより行う。
- (3)測定波長は、232.0 nm を用いる。
- (4)最終試料液の酸濃度は、2 mol・L⁻¹ 以上が望ましい。
- (5)硫酸は、干渉の原因となる。
正答 (4)
ニッケル化合物(粉状)の原子吸光分析法では、吸引口の腐食を防ぐため、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましいとされます。「2 mol/L以上が望ましい」とする選択肢4は誤りです。
捕集には、グラスファイバーフィルターを使います。測定波長は232.0 nmです。硫酸は干渉の原因になるので、使いません。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ICPの原理」(過去12回中9回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ICPの原理(過去12回中9回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「硝酸と塩酸の混酸による試料の溶解は、90℃以上の温浴中で1時間以上加熱することにより行う」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「測定波長は、232.0nmを用いる。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「最終試料溶液の酸濃度は、2mol·L⁻¹以上が望ましい。(誤りの記述)」原理「ICPの原理」:全12回中9回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:3回論点「硫酸は、干渉の原因となる。」原理「干渉とその抑制」:全12回中12回出題
ニッケル化合物(粉状)の原子吸光分析法では、吸引口の腐食を防ぐため、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましいとされます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
作業環境空気中の粉状ニッケル化合物の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ろ過捕集を行う場合、面速 19 cm・s⁻¹となるように吸引流量を設定する。
- (2)試料の溶解には、混酸溶液(3 M 硫酸:2 M 塩酸 = 1:1)を用いる。
- (3)原子吸光分析法では、燃料ガスにアセチレン、助燃剤として空気を用いる。
- (4)原子吸光分析法では、波長 232.0 nmを用いる。
- (5)誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS 法)では、質量/電荷比 60のイオン強度を用いて定量することができる。
正答 (2)
粉状のニッケル化合物の原子吸光分析法では、試料の溶解に、硝酸と塩酸の混酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。「3 M硫酸と2 M塩酸の混酸」とする選択肢2は誤りです。
燃料ガスにアセチレン、助燃剤に空気を使い、232.0 nmを測定します。ICP-MS法では、質量/電荷比60のイオン強度で定量できます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「試料は、面速19cm/秒で捕集する。」
- (2)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料の溶解には、混酸溶液(3M硫酸:2M塩酸=1:1)を用いる。(誤りの記述)」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:1回論点「原子化には、アセチレン-空気炎を用いる。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「測定波長は、232.0nmを用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS法)で分析する試料液は、硝酸酸性が望ましい」原理「ICPの原理」:全12回中9回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の溶解には、硝酸もしくは塩酸、又は硝酸と塩酸の混酸を用いる。
- (2)試料の溶解には、温浴を用いる。
- (3)標準液の酸濃度は、試料液の酸濃度に等しくする。
- (4)フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が小さい。
- (5)誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)の検量線の縦軸には、ニッケルの質量数60のイオン強度(カウント数)を用いる。
正答 (4)
電気加熱式原子吸光分析法は、フレーム原子吸光分析法より、感度が高く、定量下限値が小さい方法です。「フレーム法のほうが定量下限値が小さい」とする選択肢4は誤りです。
試料の溶解には、硝酸、塩酸、またはその混酸を使い、温浴を用います。標準液の酸濃度は、試料液の酸濃度に等しくします。ICP-MSの検量線の縦軸には、質量数60のイオン強度を使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「フレームの種類と原子化」(過去12回中11回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:フレームの種類と原子化(過去12回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:2回論点「試料液の調製には、硝酸を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料の溶解には、温浴を用いる。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「標準液の酸濃度は、試料液の酸濃度に等しくする。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が小さい」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS法)で分析する試料液は、硝酸酸性が望ましい」原理「ICPの原理」:全12回中9回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
原子吸光分析法による作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸引流量は、試料採取に使用するろ紙の有効ろ過径によって異なる。
- (2)硝酸あるいは塩酸による試料の溶解は、約 60 ℃ の温浴中で2時間加熱することにより行う。
- (3)測定波長は、232.0 nm を用いる。
- (4)最終試料液の酸濃度は、2 mol・L⁻¹ 以上が望ましい。
- (5)硫酸は、干渉の原因となる。
正答 (4)
粉状のニッケル化合物の原子吸光分析法では、最終試料液の酸濃度は、1〜2 mol/L以下が望ましいとされます。「2 mol/L以上が望ましい」とする選択肢4は誤りです。
吸引流量は、ろ紙の有効ろ過径によって異なります。硝酸または塩酸による溶解は、約60℃の温浴中で2時間加熱して行います。測定波長は、232.0 nmです。硫酸は、干渉の原因になります。
同様の記述は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ICPの原理」(過去12回中9回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ICPの原理(過去12回中9回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸引流量は、試料採取に使用するろ紙の有効ろ過径によって異なる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「試料の溶解には、温浴を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「測定波長は、232.0nmを用いる。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「最終試料溶液の酸濃度は、2mol·L⁻¹以上が望ましい。(誤りの記述)」原理「ICPの原理」:全12回中9回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:3回論点「硫酸は、干渉の原因となる。」原理「干渉とその抑制」:全12回中12回出題
ニッケル化合物(粉状)の原子吸光分析法では、吸引口の腐食を防ぐため、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましいとされます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
金属類
得点必須A暗記で解く
作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)有効ろ過径 44 mm のろ紙を用いた場合には、試料を 17.3 L・min⁻¹ の一定流量で捕集する。
- (3)試料の溶解には、硫酸を用いる。
- (4)硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95 %程度である。
- (5)フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が大きい。
正答 (3)
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。「試料の溶解には、硫酸を用いる」とする選択肢3は誤りです。
試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を使い、有効ろ過径44 mmのろ紙では、17.3 L/minの一定流量で捕集します。ニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、約95%です。フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式より、定量下限値が大きいです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「有効ろ過径 44 mm のろ紙を用いた場合には、試料を 17.3 L・min⁻¹ の一定流量で捕集する」
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95 %程度である」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が小さい」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
作業環境空気中の粉状ニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料採取は、グラスファイバーろ紙を用い、面速 19 cm/秒で捕集する。
- (2)試料の溶解は、2.5 mol・L⁻¹ 硝酸、3 mol・L⁻¹ 塩酸又は 3 mol・L⁻¹ 硝酸と 2 mol・L⁻¹ 塩酸の1:1の混酸を用いて行う。
- (3)試料の溶解は、約 60 ℃の温浴を用いて行う。
- (4)標準液は、ニッケルの標準原液を精製水で希釈して調製する。
- (5)フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が大きい。
正答 (4)
粉状のニッケル化合物の原子吸光分析法では、標準液は、試料液と酸濃度を合わせるため、標準原液を、酸(硝酸など)を含む溶液で希釈して調製します。「標準原液を精製水で希釈して調製する」とする選択肢4は誤りです。
試料の採取には、グラスファイバーろ紙を使い、面速19 cm/秒で捕集します。試料の溶解には、2.5 mol/L硝酸、3 mol/L塩酸などを使い、約60℃の温浴を用います。フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式より、定量下限値が大きいです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。ニッケルの標準液を、酸を含む溶液で希釈して、試料液と酸濃度を合わせる、という点は、ガイドブック4で、希釈に使う液までは確認できておらず、一般的な分析の考え方による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「試料は、面速19cm/秒で捕集する。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料の溶解は、2.5 mol・L⁻¹ 硝酸、3 mol・L⁻¹ 塩酸又は 3 mol・L⁻¹ 硝酸と 2 mol・L⁻¹ 塩酸の1:1の混酸を用いて行う」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「試料の溶解には、温浴を用いる。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準液は、ニッケルの標準原液を精製水で希釈して調製する。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が小さい」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
原子吸光分析法による環境空気中の粉状ニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料は、面速19cm/秒で捕集する。
- (2)試料の溶解には、硝酸、塩酸、又は硝酸と塩酸の混酸を用いる。
- (3)測定波長は、232.0nmを用いる。
- (4)最終試料溶液の酸濃度は、2mol·L⁻¹以上が望ましい。
- (5)硫酸は、干渉の原因となる。
正答 (4)
粉状のニッケル化合物の原子吸光分析法では、最終試料液の酸濃度は、1〜2 mol/L以下が望ましいとされます。「2 mol/L以上が望ましい」とする選択肢4は誤りです。同じ記述は、令和3年度第1回、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
試料は、面速19 cm/秒で捕集します。試料の溶解には、硝酸、塩酸、またはその混酸を使います。測定波長は、232.0 nmです。硫酸は、干渉の原因になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ICPの原理」(過去12回中9回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ICPの原理(過去12回中9回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料は、面速19cm/秒で捕集する。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:2回論点「試料液の調製には、硝酸を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「測定波長は、232.0nmを用いる。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「最終試料溶液の酸濃度は、2mol·L⁻¹以上が望ましい。(誤りの記述)」原理「ICPの原理」:全12回中9回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:3回論点「硫酸は、干渉の原因となる。」原理「干渉とその抑制」:全12回中12回出題
ニッケル化合物(粉状)の原子吸光分析法では、吸引口の腐食を防ぐため、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましいとされます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
金属類
得点必須A暗記で解く
環境空気中の粉状のニッケル化合物の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)試料は、面速19cm/sで捕集する。
- (3)試料の溶解には、硫酸を用いる。
- (4)硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95%程度である。
- (5)吸光度の測定には、波長232.0nmを用いる。
正答 (3)
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸(またはその混酸)を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。「試料の溶解には、硫酸を用いる」とする選択肢3は誤りです。同じ記述は、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を使い、面速19 cm/秒で捕集します。硫酸ニッケルなどのニッケル化合物の、ろ紙からの酸による溶出率は、約95%です。吸光度の測定には、波長232.0 nmを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料は、面速19cm/秒で捕集する。」
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95 %程度である」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「測定波長は、232.0nmを用いる。」
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
得点必須A暗記で解く
環境空気中の粉状のニッケル化合物の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)試料は、面速19cm/秒で捕集する。
- (3)試料の溶解には、硫酸を用いる。
- (4)硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95%程度である。
- (5)フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が大きい。
正答 (3)
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸(またはその混酸)を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。「試料の溶解には、硫酸を用いる」とする選択肢3は誤りです。同じ記述は、平成29年度第1回にも出題されています(出題実績)。
試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を使い、面速19 cm/秒で捕集します。ニッケル化合物の、ろ紙からの酸による溶出率は、約95%です。フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式より、定量下限値が大きいです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料は、面速19cm/秒で捕集する。」
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95 %程度である」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が小さい」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の溶解には、2.5mol·L⁻¹硫酸を用いる。
- (2)試料の溶解には、温浴を用いる。
- (3)溶解操作後の不溶物は、定量用ろ紙で除去する。
- (4)標準液の酸濃度は、試料液の酸濃度に等しくする。
- (5)フレーム原子吸光分析法で分析する場合は、アセチレン-空気フレームで原子化する。
正答 (1)
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸(またはその混酸)を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。「2.5 mol/L硫酸を用いる」とする選択肢1は誤りです。同様の記述は、令和2年度第1回、平成29年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
試料の溶解には、温浴を使います。溶解操作後の不溶物は、定量用ろ紙で除去します。標準液の酸濃度は、試料液の酸濃度に等しくします。フレーム原子吸光分析法で分析する場合は、アセチレン-空気フレームで原子化します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料の溶解には、2.5mol·L⁻¹硫酸を用いる。(誤りの記述)」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「試料の溶解には、温浴を用いる。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「溶解操作後の不溶物は、定量用ろ紙で除去する。」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「標準液の酸濃度は、試料液の酸濃度に等しくする。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:1回論点「原子化には、アセチレン-空気炎を用いる。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)