問18
原子吸光分析法による作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)硝酸と塩酸の混酸による試料の溶解は、90℃以上の温浴中で1時間以上加熱することにより行う。
- (3)測定波長は、232.0 nm を用いる。
- (4)最終試料液の酸濃度は、2 mol・L⁻¹ 以上が望ましい。
- (5)硫酸は、干渉の原因となる。
正答 (4)
ニッケル化合物(粉状)の原子吸光分析法では、吸引口の腐食を防ぐため、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましいとされます。「2 mol/L以上が望ましい」とする選択肢4は誤りです。
捕集には、グラスファイバーフィルターを使います。測定波長は232.0 nmです。硫酸は干渉の原因になるので、使いません。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「ニッケルの最終試料液の酸濃度は1〜2 mol/L以下」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:ニッケルの最終試料液の酸濃度は1〜2 mol/L以下
ニッケル化合物(粉状)の原子吸光分析法では、吸引口の腐食を防ぐため、吸引する試料の酸濃度は1〜2 M以下が望ましいとされます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)