作業環境測定士試験 過去問解説

ICPの原理

金属類・原理・過去12回中9回、関連する論点が出題

原理

アルゴンプラズマは、高温で、励起状態の原子・イオンが発光する。多元素同時分析ができ、化学干渉やイオン化干渉が小さい。試料溶液の粘性や酸濃度の影響を受ける。

この原理で解ける論点は5個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。

この原理で解ける問題(5問)

令和6年度 第1回(2024年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問7

誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES 法)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)フレーム原子吸光分析法に比べ、検量線の直線範囲が広い。
  2. (2)プラズマの生成には、アルゴンガスが用いられる。
  3. (3)試料溶液の粘性は、測定値に影響しない。
  4. (4)目的元素の発光線付近の分光干渉に注意する。
  5. (5)プラズマ中の目的元素の発光線の中で、発光強度が最大の発光線が常に定量に用いられるとは限らない。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)

令和6年度 第1回(2024年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問18

原子吸光分析法による作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
  2. (2)硝酸と塩酸の混酸による試料の溶解は、90℃以上の温浴中で1時間以上加熱することにより行う。
  3. (3)測定波長は、232.0 nm を用いる。
  4. (4)最終試料液の酸濃度は、2 mol・L⁻¹ 以上が望ましい。
  5. (5)硫酸は、干渉の原因となる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)

令和3年度 第1回(2021年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問19

原子吸光分析法による作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)吸引流量は、試料採取に使用するろ紙の有効ろ過径によって異なる。
  2. (2)硝酸あるいは塩酸による試料の溶解は、約 60 ℃ の温浴中で2時間加熱することにより行う。
  3. (3)測定波長は、232.0 nm を用いる。
  4. (4)最終試料液の酸濃度は、2 mol・L⁻¹ 以上が望ましい。
  5. (5)硫酸は、干渉の原因となる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)

平成30年度 第1回(2018年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問7

ICP-AES法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)フレーム原子吸光分析法に比べ、検量線の直線範囲が広い
  2. (2)試料中の測定目的元素を高周波プラズマで励起し、発光させる。
  3. (3)化学干渉は少ないが、分光干渉を考慮して、測定波長を選択する。
  4. (4)試料溶液の粘性は、測定値に影響しない。
  5. (5)多元素同時測定を行うことができる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)

平成30年度 第1回(2018年8月実施) 金属類 得点必須S原理で解く

問19

原子吸光分析法による環境空気中の粉状ニッケル化合物の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)試料は、面速19cm/秒で捕集する。
  2. (2)試料の溶解には、硝酸、塩酸、又は硝酸と塩酸の混酸を用いる。
  3. (3)測定波長は、232.0nmを用いる。
  4. (4)最終試料溶液の酸濃度は、2mol·L⁻¹以上が望ましい。
  5. (5)硫酸は、干渉の原因となる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)