問7
誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES 法)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)フレーム原子吸光分析法に比べ、検量線の直線範囲が広い。
- (2)プラズマの生成には、アルゴンガスが用いられる。
- (3)試料溶液の粘性は、測定値に影響しない。
- (4)目的元素の発光線付近の分光干渉に注意する。
- (5)プラズマ中の目的元素の発光線の中で、発光強度が最大の発光線が常に定量に用いられるとは限らない。
正答 (3)
ICP-AES法では、試料溶液の粘性(粘度)が、ネブライザーの吸い上げ量に影響するので、スペクトル線強度に影響します。「粘性は測定値に影響しない」とする選択肢3は誤りです。対策として、酸濃度を一定にする、内標準法を使うなどがあります。
プラズマの生成には、アルゴンガスを使います。検量線の直線範囲は、フレーム原子吸光法より広く、分光干渉には注意が必要です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (3)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
この問題のひっかけパターン:ICP-AESでは試料溶液の粘性が測定値に影響する
ICP-AES法では、試料溶液の粘性(粘度)が、ネブライザーの吸い上げ量に影響するので、スペクトル線強度に影響します。対策として、酸濃度を一定にする、内標準法を使うなどがあります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)