問19
作業環境空気中の粉状のニッケル化合物の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)有効ろ過径 44 mm のろ紙を用いた場合には、試料を 17.3 L・min⁻¹ の一定流量で捕集する。
- (3)試料の溶解には、硫酸を用いる。
- (4)硫酸ニッケル等のニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、95 %程度である。
- (5)フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式原子吸光分析法に比べて定量下限値が大きい。
正答 (3)
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。「試料の溶解には、硫酸を用いる」とする選択肢3は誤りです。
試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を使い、有効ろ過径44 mmのろ紙では、17.3 L/minの一定流量で捕集します。ニッケル化合物のろ紙からの酸による溶出率は、約95%です。フレーム原子吸光分析法は、電気加熱式より、定量下限値が大きいです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中4回出題(出題確率33%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:ニッケルの試料溶解に硫酸は使わない
粉状のニッケル化合物の試料の溶解には、硝酸または塩酸を使います。硫酸は、干渉の原因になるので、使いません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)