ベリリウムおよびその化合物
金属類・物質別まとめ・過去12回中12回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集 | 前処理・抽出・発色 | 分析(装置・波長) | 参照 |
| ろ過捕集法-吸光光度分析法 |
メンブランフィルター(ろ過捕集) |
混酸で処理→アルカリ性にしてベリロンと反応(赤紫色) |
吸光光度分析(525 nm付近) |
p.140〜143 |
| ろ過捕集法-蛍光光度分析法 |
グラスファイバーフィルター(ろ過捕集) |
硫酸で処理→アルカリ性にしてモリンを加え、紫外線を照射 |
蛍光光度分析(蛍光の強度) |
p.143〜149 |
| ろ過捕集法-誘導結合プラズマ原子発光分析法 |
ろ過捕集 |
酸で処理 |
ICP-AES |
p.149〜150 |
出典:『ガイドブック4 金属類』の物質別各論(各方法の「原理」の項)。本文で確認して、書き直したものです。詳しい条件(流量・採取時間・試薬の濃度など)は、ページで確認してください。
この物質が登場した過去問(18問・12回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
作業環境空気中の金属類の吸光光度分析法の発色試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ベリロンⅢは、ベリリウムの発色試薬として用いることができる。
- (2)ジチゾンは、カドミウムの発色試薬として用いることができる。
- (3)ホルムアルドキシムは、ニッケルの発色試薬として用いることができる。
- (4)N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンは、バナジウムの発色試薬として用いることができる。
- (5)モリブデン酸アンモニウムは、ヒ素の発色試薬として用いることができる。
正答 (3)
金属の吸光光度分析法で使う発色試薬は、金属ごとに決まっています。
- ベリロンⅢ:ベリリウム(選択肢1)
- ジチゾン:カドミウムなどの金属の発色(抽出)試薬(選択肢2)
- N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン:バナジウム(選択肢4)。クロロホルム溶液で抽出して、橙黄色になります。
- モリブデン酸アンモニウム:ヒ素(選択肢5)。生成するヒ-モリブデン酸を抽出し、塩化スズ(Ⅱ)で還元して青色にします。
- ホルムアルドキシム:マンガンの発色試薬です。ニッケルの発色試薬ではないので、選択肢3は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:2回論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ジチゾンは、カドミウムの発色試薬として用いることができる。」
- (3)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ホルムアルドキシムは、ニッケルの発色試薬として用いることができる(誤りの記述)」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法の発色試薬には、N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンを用いる」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「モリブデン酸アンモニウムは、ヒ素の発色試薬として用いることができる」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
次の金属のうち、常温、常圧で最も密度が小さいものはどれか。
- (1)鉛
- (2)水銀
- (3)ベリリウム
- (4)カドミウム
- (5)クロム
正答 (3)
金属の密度は、ベリリウムが約1.85 g/cm³、クロムが約7.2 g/cm³、カドミウムが約8.65 g/cm³、鉛が約11.3 g/cm³、水銀が約13.5 g/cm³です。ベリリウムは、軽い金属で、最も密度が小さいので、(3)です。(密度は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
蛍光光度分析法による作業環境空気中のベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料液をアルカリ性にした後、モリンを加えて、最終試料液とする。
- (2)蛍光の波長は、励起光の波長より長い。
- (3)入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。
- (4)試料溶液の pH や温度は、蛍光強度に影響を及ぼす。
- (5)吸光光度分析法に比べ、定量下限濃度が高い。
正答 (5)
ベリリウムの蛍光光度分析法は、次のとおりです。
- グラスファイバーフィルターに捕集し、硫酸で処理した試料液をアルカリ性にして、モリンを加えます(選択肢1)。
- 紫外線を当てて、発生する蛍光の強度を測定して定量します。蛍光の波長は、励起光の波長より長くなります(選択肢2)。蛍光は、入射光に対して直角方向で測ります(選択肢3)。
- 試料溶液のpHや温度は、蛍光強度に影響します(選択肢4)。
蛍光光度分析法は、一般に吸光光度分析法より高感度で、定量下限濃度は低くなります。「高い」とする選択肢5は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。蛍光光度分析法が吸光光度分析法より定量下限が低い、という点は、ガイドブック4で直接の記述を確認できておらず、一般的な知識による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「試料液をアルカリ性にした後、モリンを加えて、最終試料液とする。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:3回論点「蛍光は、励起光より波長が長い。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:7回論点「入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:3回論点「試料液の温度は、蛍光強度に影響を与える。」原理「蛍光を弱める要因と、測るもの」:全12回中9回出題
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法に比べ、定量下限は低いが、測定に影響を及ぼす因子が多い」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
金属類
得点必須A暗記で解く
ベリリウムの蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光光度分析法よりも感度が高い。
- (2)測定感度は、反応液のアルカリ濃度の影響を強く受ける。
- (3)標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を用いる。
- (4)試薬は、ベリロンⅢを用いる。
- (5)シアン化カリウム溶液は、共存する亜鉛イオンの妨害を抑制するために加えられる。
正答 (4)
ベリリウムの蛍光光度分析法では、試薬にモリンを使い、アルカリ性で紫外線を照射して、発生する蛍光の強度を測ります。ベリロンⅢは、吸光光度分析法の試薬です。「試薬はベリロンⅢ」とする選択肢4は誤りです。
標準液は硫酸ベリリウム(四水和物)で調製します。シアン化カリウム溶液は、共存する亜鉛イオンなどの妨害を抑えるために加えます。蛍光光度分析法は、吸光光度分析法より感度が高い方法です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」(過去12回中6回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法よりも感度が高い。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「測定感度は、反応液のアルカリ濃度の影響を強く受ける。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を用いる。」
- (4)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「試料中の亜鉛による妨害を抑制するために、シアン化カリウムを加える」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
金属類
何とか得点B物質の表で解く
ろ過捕集法-蛍光光度分析法によるベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。
- (2)試料を硫酸で処理した後、アルカリ性にする。
- (3)モリンによるベリリウムの蛍光強度は、アルカリ濃度の影響を受ける。
- (4)モリン試薬の蛍光は、分析の妨害にならない。
- (5)シアン化カリウムは、モリンの酸化を防ぎ、蛍光を安定に保つために用いる。
正答 (5)
ベリリウムのろ過捕集法―蛍光光度分析法(モリン法)は、次のとおりです。
- グラスファイバーフィルターに捕集し、硫酸で処理した試料液を、アルカリ性にします(選択肢1、2)。
- モリンを加えて紫外線を照射し、発生する蛍光を測ります。蛍光強度は、アルカリ濃度の影響を受けます(選択肢3)。
- シアン化カリウムは、共存する亜鉛などの妨害金属のマスキングのために加えます。「モリンの酸化を防ぐため」とする選択肢5は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベリリウムおよびその化合物」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料を硫酸で処理した後、アルカリ性にする。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「モリンによるベリリウムの蛍光強度は、アルカリ濃度の影響を受ける。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「モリン試薬の蛍光は、分析の妨害にならない。」
- (5)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シアン化カリウムは、モリンの酸化を防ぎ、蛍光を安定に保つために用いる(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
金属及び金属化合物の性質を示す次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ベリリウムは銀白色の金属であり、銅にベリリウムを添加したベリリウム銅は火花を出しにくい特徴を有している。
- (2)バナジウムは耐食性と耐熱性にすぐれており、ドリルなどの工具用合金に使用されている。
- (3)酸化クロム(Ⅵ)は、緑色で化学的に安定である。
- (4)インジウム酸化物は、液晶ディスプレイの透明電極材料として使用される。
- (5)鉛は融点が低く加工しやすい金属であり、鉛ガラスは放射線遮蔽物として使用されている。
正答 (3)
酸化クロム(Ⅵ)(三酸化クロム、CrO₃)は、暗赤色の結晶で、強い酸化力をもつ不安定な物質です。「緑色で化学的に安定」なのは、酸化クロム(Ⅲ)(Cr₂O₃)です。選択肢3は誤りです。
ベリリウム銅は、火花を出しにくい合金です。バナジウムは、耐食性・耐熱性にすぐれ、工具用合金に使われます。インジウム酸化物は、液晶ディスプレイの透明電極材料です。鉛ガラスは、放射線の遮蔽に使われます。
細かい論点なので、深追いは禁物です。酸化クロム(Ⅵ)と酸化クロム(Ⅲ)の色や安定性は、一般的な化学便覧の知識で、プロジェクトの教科書では確認していません。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ベリリウムは銀白色の金属であり、銅にベリリウムを添加したベリリウム銅は火花を出しにくい特徴を有している」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「バナジウムは耐食性と耐熱性にすぐれており、ドリルなどの工具用合金に使用されている」
- (3)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「酸化クロム(Ⅵ)は、緑色で化学的に安定である。(誤りの記述)」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「インジウム酸化物は、液晶ディスプレイの透明電極材料として使用される」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「鉛は融点が低く加工しやすい金属であり、鉛ガラスは放射線遮蔽物として使用されている」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
何とか得点B物質の表で解く
吸光光度分析法によるベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。
- (2)ベリロンⅢとベリリウムとの錯体は、共存物質の影響を避けるため、pH 10 付近のアルカリ性で発色させるのがよい。
- (3)ベリロンⅢとベリリウムとの錯体の吸収極大波長は、ベリロンⅢの吸収極大波長付近なので、吸収極大波長での測定は避ける。
- (4)他元素の影響は受けにくい。
- (5)標準液の調製には金属ベリリウムを用いる。
正答 (3)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベリリウムおよびその化合物」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「試料の溶解には塩酸と硫酸を用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ベリロンⅢとベリリウムとの錯体は、共存物質の影響を避けるためpH10付近のアルカリ性で発色させるのがよい」
- (3)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ベリロンⅢとベリリウムとの錯体の吸収極大波長は、ベリロンⅢの吸収極大波長付近なので、吸収極大波長での測定は避ける(誤りの記述)」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「他元素の影響は受けにくい。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準液の調製には金属ベリリウムを用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
金属類
得点必須Aトレンド
元素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ヒ素は、典型元素である。
- (2)カドミウムは、遷移元素である。
- (3)ベリリウムは、軽金属元素である。
- (4)水銀は、常温で液体である。
- (5)鉛は、両性金属である。
正答 (2)
カドミウムは、周期表の12族の元素で、d軌道が満たされているため、IUPACの定義では遷移元素に含めません(典型元素として扱われます)。「カドミウムは、遷移元素である」とする選択肢2は誤りです。
ヒ素は典型元素、ベリリウムは軽金属元素です。水銀は、常温で唯一の液体の金属です。鉛は、酸にもアルカリにも溶ける両性金属です。
細かい論点なので、深追いは禁物です。カドミウムを遷移元素に含めない扱い(IUPACの定義)は、プロジェクトの教科書で確認できておらず、一般的な化学の知識による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、通算の回数は少なめですが、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。押さえておけば、得点できるからです。
原理から解く:周期律(イオン化エネルギー・イオン半径)(過去12回中3回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ヒ素は、典型元素である。」
- (2)誤った記述正答(直近のトレンド):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「遷移元素には、金属元素ではないものがある。(誤りの記述)」原理「周期律(イオン化エネルギー・イオン半径)」:全12回中3回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ベリリウムは、軽金属元素である。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「水銀は、常温で液体である。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「鉛は、両性金属である。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
金属類
何とか得点B物質の表で解く
ベリリウムの蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を用いる。
- (2)最終試料液に365 nmの励起光を照射し、蛍光強度を測定する。
- (3)モリン試薬を用いる蛍光光度分析法は、ベリロン(Ⅲ)を用いる吸光光度分析法より感度が高い。
- (4)モリン錯体の蛍光強度は、水酸化ナトリウム濃度が2 mol・L⁻¹で最大となる。
- (5)塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ、蛍光を安定に保つ作用がある。
正答 (4)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「ベリリウムおよびその化合物」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「最終試料液に励起光を照射し、蛍光強度を測定する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「蛍光光度分析法では、モリン試薬を用いる。」
- (4)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「モリン錯体は、水酸化ナトリウム濃度が0.02~0.1mol·L⁻¹の範囲で蛍光強度が最も大きくなる」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ蛍光を安定に保つ作用がある」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
ベリリウムの蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
- (2)採取した試料を硫酸(1+10)で処理し、試料溶液を調製する。
- (3)試料溶液をアルカリ性にした後、モリンを加えて最終試料溶液とする。
- (4)試料中の亜鉛による妨害を抑制するために、シアン化カリウムを加える。
- (5)モリンが還元されて蛍光強度が低下するのを防ぐために、塩化スズ(Ⅱ)溶液を加える。
正答 (5)
ベリリウムの蛍光光度分析法では、塩化スズ(Ⅱ)を、モリンの酸化を防いで、蛍光強度が低下しないようにするために加えます(還元剤として働きます)。「モリンが還元されて蛍光強度が低下するのを防ぐ」とする選択肢5は、酸化と還元の向きが逆なので誤りです。
試料は、ガラス繊維ろ紙に捕集します。採取した試料を硫酸(1+10)で処理し、アルカリ性にしてから、モリンを加えます。シアン化カリウムは、亜鉛による妨害を抑制するために加えます。 塩化スズ(Ⅱ)は、モリンが酸化されるのを防ぐ作用がある試薬です(ガイドブックの記述)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「採取した試料を硝酸で処理し、試料液を調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「試料液をアルカリ性にした後、モリンを加えて、最終試料液とする。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「試料中の亜鉛による妨害を抑制するために、シアン化カリウムを加える」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「モリンが還元されて蛍光強度が低下するのを防ぐために、塩化スズ(Ⅱ)溶液を加える(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
硫酸ベリリウム(四水和物)(BeSO₄・4H₂O)197 mg を精製水に溶かし、95 % 硫酸 1 mL を加えた後、メスフラスコ(500 mL)に洗い移し、精製水で定容にした。この溶液のベリリウムの濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、ベリリウム、硫黄、酸素、水素の原子量はそれぞれ9、32、16、1とする。
- (1)5 mg・L⁻¹
- (2)10 mg・L⁻¹
- (3)15 mg・L⁻¹
- (4)20 mg・L⁻¹
- (5)25 mg・L⁻¹
正答 (4)
次の順で計算します。
- 硫酸ベリリウム四水和物(BeSO₄・4H₂O)のモル質量:9 + 32 + 16×4 + 18×4 = 9 + 32 + 64 + 72 = 177 g/mol
- 物質量:197 mg ÷ 177 g/mol ≒ 1.113 mmol
- ベリリウムの質量:1.113 mmol × 9 g/mol ≒ 10.0 mg
- 500 mLの溶液の濃度:10.0 mg ÷ 0.500 L = 20 mg/L
よって(4)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
金属の定量に用いられる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)過マンガン酸カリウムの酸化力は、溶液の pH によらない。
- (2)塩化スズ(Ⅱ)は、塩酸溶液として用いる。
- (3)硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に抽出効率を高めるために用いられる。
- (4)ベリロンⅢは、ベリリウム(Ⅱ)の発色試薬として用いることができる。
- (5)酢酸アンモニウムは、pH の緩衝剤として用いられる。
正答 (1)
過マンガン酸カリウムの酸化力は、溶液のpHによって変わります(酸性溶液で最も強くなります)。「pHによらない」とする選択肢1は誤りです。
塩化スズ(Ⅱ)は、塩酸溶液として使います。硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に、抽出効率を高めるために使います。ベリロンⅢは、ベリリウム(Ⅱ)の発色試薬として使えます。酢酸アンモニウムは、pHの緩衝剤として使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「過マンガン酸カリウムは、反応溶液のpHによって酸化力が異なる」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「塩化スズ(Ⅱ)は、塩酸溶液として用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:4回論点「硫酸アンモニウムは、溶媒抽出の際に抽出効率を高めるために用いられる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:2回論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:3回論点「酢酸ナトリウムは、pHの緩衝剤として用いる。」原理「緩衝剤・マスキング剤・還元剤」:全12回中11回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
金属類
何とか得点B暗記で解く
ベリリウムの蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。
- (2)採取した試料を硫酸(1+10)で処理し、試料液を調製する。
- (3)試料液をアルカリ性にした後、モリンを加えて、最終試料液とする。
- (4)最終試料液に励起光を照射し、蛍光強度を測定する。
- (5)標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を高温乾燥後、使用する。
正答 (5)
ベリリウムの蛍光光度分析法で、標準液は、硫酸ベリリウム(四水和物)で調製します。四水和物は、結晶水を含む化合物なので、高温で乾燥すると、結晶水が失われて、質量が変わります。「高温乾燥後、使用する」とする選択肢5は誤りです。
試料は、ガラス繊維ろ紙に捕集し、硫酸(1+10)で処理して試料液にします。試料液をアルカリ性にしたあと、モリンを加えて最終試料液とし、励起光を照射して、蛍光強度を測定します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。硫酸ベリリウム(四水和物)の標準液の調製で、高温乾燥しない、という点は、ガイドブック4で確認できておらず、結晶水を含む化合物の一般的な性質による説明です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を用いる。」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「採取した試料を硝酸で処理し、試料液を調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「試料液をアルカリ性にした後、モリンを加えて、最終試料液とする。」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「最終試料液に励起光を照射し、蛍光強度を測定する。」
- (5)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「標準液の調製には、硫酸ベリリウム(四水和物)を用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
ベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。
- (2)蛍光光度分析法では、モリン試薬を用いる。
- (3)蛍光光度分析法では、共存する亜鉛イオンの妨害を抑制するため、シアン化カリウム溶液を加える。
- (4)原子吸光分析法では、試料の溶解に塩酸を用いる。
- (5)電気加熱式原子化法では、灰化温度を 1000 ℃以下とする。
正答 (4)
ベリリウムの電気加熱式原子吸光分析法では、メンブランフィルターに捕集した試料を、硫酸と硝酸で処理して試料液にします。「試料の溶解に塩酸を用いる」とする選択肢4は誤りです。
吸光光度分析法では、ベリロンⅢを使います。蛍光光度分析法では、モリン試薬を使い、共存する亜鉛イオンの妨害を抑えるために、シアン化カリウム溶液を加えます。電気加熱式原子化法では、灰化温度を1000℃以下とします。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「蛍光光度分析法では、モリン試薬を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「試料中の亜鉛による妨害を抑制するために、シアン化カリウムを加える」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「原子吸光分析法では、試料の溶解に塩酸を用いる。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「灰化は、1000℃以下で行う。」
ベリリウムの電気加熱式原子吸光分析法では、メンブランフィルターに捕集した試料を、硫酸と硝酸で処理して試料液にします。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
何とか得点B暗記で解く
ベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光光度分析法よりも蛍光光度分析法の方が感度が高い。
- (2)ベリロンⅢとベリリウムとの錯体は、共存物質の影響を避けるためpH10付近のアルカリ性で発色させるのがよい。
- (3)塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ蛍光を安定に保つ作用がある。
- (4)モリン錯体は、水酸化ナトリウム濃度が0.02~0.1mol·L⁻¹の範囲で蛍光強度が最も大きくなる。
- (5)電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度を1,100℃以上にする。
正答 (5)
ベリリウムの電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度は1,000℃以下にします。「1,100℃以上にする」とする選択肢5は誤りです。同じ趣旨の記述は、令和元年度第1回にも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
吸光光度分析法より、蛍光光度分析法のほうが、感度が高いです。塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ、蛍光を安定に保つ作用があります。モリン錯体は、水酸化ナトリウム濃度が0.02〜0.1 mol/Lの範囲で、蛍光強度が最も大きくなります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。(誤りの記述)」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「蛍光光度分析法では、モリン試薬を用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ベリロンⅢとベリリウムとの錯体は、共存物質の影響を避けるためpH10付近のアルカリ性で発色させるのがよい」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ蛍光を安定に保つ作用がある」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「モリン錯体は、水酸化ナトリウム濃度が0.02~0.1mol·L⁻¹の範囲で蛍光強度が最も大きくなる」
- (5)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。(誤りの記述)」
ベリリウムの電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度は1,000℃以下にします。同じ趣旨の記述は、令和元年度第1回にも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
金属類
何とか得点B暗記で解く
ベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)電気加熱式原子吸光分析法では、試料の捕集にメンブランフィルターを用いる。
- (2)電気加熱式原子吸光分析法では、試料の溶解に硝酸と硫酸を用いる。
- (3)電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。
- (4)蛍光光度分析法では、モリン試薬の蛍光は、分析の妨害にはならない。
- (5)吸光度測定の際の対照液には、ベリロンⅢ試薬を必ず加える。
正答 (3)
ベリリウムの電気加熱式原子吸光分析法では、灰化温度を1,000℃以下にします。「1,100℃以上で灰化する」とする選択肢3は誤りです。同様の記述は、平成30年度第1回、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
試料の捕集には、メンブランフィルターを使い、試料の溶解には、硝酸と硫酸を使います。蛍光光度分析法では、モリン試薬の蛍光は、分析の妨害にはなりません。吸光度測定の対照液には、ベリロンⅢ試薬を加えます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。(誤りの記述)」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「原子化には、電気加熱炉を用いることができる。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「原子化には、電気加熱炉を用いることができる。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
- (3)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。(誤りの記述)」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「蛍光光度分析法では、モリン試薬を用いる。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸光度測定の際の対照液には、ベリロンⅢ試薬を必ず加える。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
ベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光光度分析法よりも蛍光光度分析法の方が感度が高い。
- (2)蛍光光度分析法では、試料の捕集にガラス繊維ろ紙を用いる。
- (3)ベリロンⅢを用いた吸光光度分析法では、他の元素の干渉を受けにくい。
- (4)原子吸光分析法では、試料の溶解に塩酸(1+1)を用いる。
- (5)原子吸光分析法では、電気加熱式原子吸光分析法が高感度である。
正答 (4)
ベリリウムの原子吸光分析法では、メンブランフィルターに捕集した試料を、硫酸と硝酸で処理して、試料液にします。「試料の溶解に塩酸(1+1)を用いる」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
吸光光度分析法より、蛍光光度分析法のほうが、感度が高いです。蛍光光度分析法では、ガラス繊維ろ紙で試料を捕集します。ベリロンⅢを使う吸光光度分析法は、他の元素の干渉を受けにくいです。原子吸光分析法では、電気加熱式のほうが、高感度です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「蛍光光度分析法では、モリン試薬を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:1回論点「ガラス繊維ろ紙で試料を捕集する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)論点「原子吸光分析法では、試料の溶解に塩酸を用いる。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「原子化には、電気加熱炉を用いることができる。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
ベリリウムの電気加熱式原子吸光分析法では、メンブランフィルターに捕集した試料を、硫酸と硝酸で処理して試料液にします。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
何とか得点B暗記で解く
ベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、グラスファイバーろ紙又はメンブランフィルターを用いる。
- (2)吸光光度分析法では、ベリロン(Ⅲ)を発色試薬として用いる。
- (3)モリン試薬を用いる蛍光光度分析法では、反応液のアルカリ濃度の影響を強く受ける。
- (4)電気加熱式原子吸光分析法では、灰化温度を1,000℃以上に設定する。
- (5)蛍光光度分析法において、塩化スズ(Ⅱ)溶液を加えるのは、蛍光を安定に保ち、モリンの酸化を防止するためである。
正答 (4)
ベリリウムの電気加熱式原子吸光分析法では、灰化温度は1,000℃以下にします。「1,000℃以上に設定する」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、平成30年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
試料の捕集には、グラスファイバーろ紙またはメンブランフィルターを使います。吸光光度分析法では、ベリロン(Ⅲ)を発色試薬に使います。モリン試薬を使う蛍光光度分析法では、反応液のアルカリ濃度の影響を強く受けます。塩化スズ(Ⅱ)溶液を加えるのは、蛍光を安定に保ち、モリンの酸化を防止するためです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。(誤りの記述)」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
物質の表で解く:ベリリウムおよびその化合物(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「試料の捕集は、グラスファイバーろ紙を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法では、ベリロンⅢを用いる。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「モリン試薬を用いる蛍光光度分析法では、反応液のアルカリ濃度の影響を強く受ける」
- (4)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「電気加熱式原子吸光分析法では、1,100℃以上で灰化する。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「蛍光光度分析法において、塩化スズ(Ⅱ)溶液を加えるのは、蛍光を安定に保ち、モリンの酸化を防止するためである」
ベリリウムの電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度は1,000℃以下にします。同じ趣旨の記述は、令和元年度第1回にも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)