問11
ベリリウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光光度分析法よりも蛍光光度分析法の方が感度が高い。
- (2)ベリロンⅢとベリリウムとの錯体は、共存物質の影響を避けるためpH10付近のアルカリ性で発色させるのがよい。
- (3)塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ蛍光を安定に保つ作用がある。
- (4)モリン錯体は、水酸化ナトリウム濃度が0.02~0.1mol·L⁻¹の範囲で蛍光強度が最も大きくなる。
- (5)電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度を1,100℃以上にする。
正答 (5)
ベリリウムの電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度は1,000℃以下にします。「1,100℃以上にする」とする選択肢5は誤りです。同じ趣旨の記述は、令和元年度第1回にも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
吸光光度分析法より、蛍光光度分析法のほうが、感度が高いです。塩化スズ(Ⅱ)溶液は、モリン試薬の酸化を防ぎ、蛍光を安定に保つ作用があります。モリン錯体は、水酸化ナトリウム濃度が0.02〜0.1 mol/Lの範囲で、蛍光強度が最も大きくなります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/似た記述を含めると3回(25%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:ベリリウムの電気加熱式原子吸光の灰化温度は1,000℃以下
ベリリウムの電気加熱原子吸光分析法では、灰化温度は1,000℃以下にします。同じ趣旨の記述は、令和元年度第1回にも、正しいものとして出題されています(出題実績)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)