蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る
金属類・原理・過去12回中11回、関連する論点が出題
原理
吸収した光のエネルギーの一部が失われるので、蛍光は、励起光より長波長。励起光の影響を避けるため、直角方向で測る。
この原理で解ける論点は2個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(4問)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
金属類
得点必須S暗記で解く
蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)光源には、主にキセノンランプを用いる。
- (2)蛍光は、入射光に対して直角方向にのみ放出される。
- (3)蛍光を出さない金属イオンであっても、キレート化剤を用いて分析できるものがある。
- (4)溶媒の種類により蛍光スペクトルが大きく変化することがある。
- (5)蛍光は、溶媒由来のラマン線と容易に区別することができる。
正答 (2)
蛍光は、あらゆる方向に放出されます。測定は、励起光の影響を避けるために、入射光に対して直角方向の蛍光で行います。「直角方向にのみ放出される」とする選択肢2は誤りです。
光源には、キセノンランプが使われます。蛍光を出さない金属イオンでも、キレート化剤を使って、蛍光を示す錯体にして分析できるものがあります。溶媒の種類によって、蛍光スペクトルが大きく変化することがあります。溶媒由来のラマン線は、蛍光と区別が必要です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。」(過去12回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る(過去12回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「光源には、主にキセノンランプを用いる。」
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:1回論点「入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「金属イオンは、キレート化剤を用いることにより分析することができる」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「溶媒の種類により蛍光スペクトルが大きく変化することがある。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「蛍光は、溶媒由来のラマン線と容易に区別することができる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
得点必須S暗記で解く
蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)蛍光の出現波長範囲は、紫外領域から赤外領域にわたる。
- (2)吸光光度分析法に比べ、選択性が優れている。
- (3)金属イオンは、キレート化剤を用いることにより分析することができる。
- (4)試料液の pH、粘性及び温度は、蛍光強度に影響を与える。
- (5)蛍光の波長は、励起光の波長より短い。
正答 (5)
蛍光の波長は、励起光の波長より長くなります(エネルギーの一部が失われるため)。「短い」とする選択肢5は誤りです。
蛍光の出現波長範囲は、紫外領域から赤外領域にわたります。蛍光光度分析法は、吸光光度分析法に比べて、選択性が優れています。金属イオンは、キレート化剤を使えば分析できます。試料液のpH、粘性、温度は、蛍光強度に影響を与えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「蛍光は、励起光より波長が長い。」(過去12回中10回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る(過去12回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「蛍光の出現波長範囲は、紫外領域から赤外領域にわたる。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸光光度分析法に比べ、選択性が優れている。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「金属イオンは、キレート化剤を用いることにより分析することができる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「試料液の温度は、蛍光強度に影響を与える。」原理「蛍光を弱める要因と、測るもの」:全12回中9回出題
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:1回論点「蛍光は、励起光より波長が長い。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
金属類
得点必須S暗記で解く
作業環境中の金属の測定に用いる蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)蛍光は、励起光より波長が短い。
- (2)入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。
- (3)試料溶液の粘性が大きくなると、蛍光強度は一般に増大する。
- (4)蛍光側のスリットはできる限り狭くして、励起光側のスリットを広げて測定する。
- (5)蛍光強度は、試料溶液の温度、pH、濃度などの影響を受ける。
正答 (1)
蛍光は、励起光より波長が長いです(エネルギーの一部が失われるためです)。「励起光より波長が短い」とする選択肢1は誤りです。同様の記述は、令和2年度第1回、令和元年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
入射光に対して直角方向の蛍光を測定します。蛍光強度は、試料溶液の温度、pH、濃度などの影響を受けます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「蛍光は、励起光より波長が長い。」(過去12回中10回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る(過去12回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:1回論点「蛍光は、励起光より波長が長い。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:7回論点「入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料溶液の粘性が大きくなると、蛍光強度は一般に増大する。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「蛍光側のスリットはできる限り狭くして、励起光側のスリットを広げて測定する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:2回論点「試料液の温度は、蛍光強度に影響を与える。」原理「蛍光を弱める要因と、測るもの」:全12回中9回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
得点必須S暗記で解く
蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)蛍光は、入射光に対して直角方向に放射する。
- (2)蛍光は、励起光より波長が長い。
- (3)物質の同定には、励起・蛍光スペクトルを用いる。
- (4)物質の定量には、蛍光強度を用いる。
- (5)試料液の温度は、蛍光強度に影響を与える。
正答 (1)
蛍光は、あらゆる方向に放射されます。測定は、励起光の影響を避けるために、入射光に対して直角方向の蛍光で行います。「蛍光は、入射光に対して直角方向に放射する」とする選択肢1は、放射の方向を限定しているので誤りです。同様の記述は、令和2年度第1回、平成30年度第1回にも出題されています(出題実績)。
蛍光は、励起光より波長が長いです。物質の同定には、励起スペクトルと蛍光スペクトルを使い、定量には、蛍光強度を使います。試料液の温度は、蛍光強度に影響します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。」(過去12回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る(過去12回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:1回論点「入射光に対して直角方向の蛍光を測定する。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:4回論点「蛍光は、励起光より波長が長い。」原理「蛍光は励起光より長波長・直角方向で測る」:全12回中11回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「物質の同定には、励起・蛍光スペクトルを用いる。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「物質の定量には、蛍光強度を用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「試料液の温度は、蛍光強度に影響を与える。」原理「蛍光を弱める要因と、測るもの」:全12回中9回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)