キャリアガスの流速とカラム効率
有機溶剤・原理・過去12回中12回、関連する論点が出題
原理
キャリアガスの線速度が速いほど、保持時間は短くなる(反比例)。理論段相当高さには、最小になる最適の流速があり、最適線速度は、ガスの種類で違う。ピークの広がりには、渦流拡散や縦拡散が関係する。
H = A + B/v + Cv
この原理で解ける論点は7個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(9問)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。
- (2)保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ比例する。
- (3)カラムの理論段数は、キャリアガスの種類による影響を受ける。
- (4)キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などが用いられる。
- (5)カラム圧力が一定であれば、カラム温度が高くなるとキャリアガス流量は低くなる。
正答 (2)
保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します(線速度が大きいと、成分が速く通り抜けて、保持時間が短くなります)。「ほぼ比例する」とする選択肢2は誤りです。
検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受けます。理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受けます。キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などが使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キャリアガスの流速とカラム効率」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:3回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:5回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「カラム圧力が一定であれば、カラム温度が高くなるとキャリアガス流量は低くなる」
保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します(線速度が大きいと、成分が速く通り抜けて、保持時間が短くなります)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガス等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)キャリアガスの種類によらず最適線速度は同じである。
- (2)キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などが用いられる。
- (3)カラムの理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受ける。
- (4)カラムと検出器には、それぞれに適したガス流量がある。
- (5)電子捕獲検出器(ECD)を用いる場合には、キャリアガスとしてアルゴンを用いることができる。
正答 (1)
カラム内の最適線速度は、キャリアガスの種類によって異なります(たとえば、水素やヘリウムは、窒素より速い線速度で最適になります)。「種類によらず同じ」とする選択肢1は誤りです。
キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などを使います。カラムの理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受けます。カラムと検出器には、それぞれ適したガス流量があります。ECDには、アルゴンを使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キャリアガスの流速とカラム効率」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「キャリアガスの種類によらず最適線速度は同じである。(誤りの記述)」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:5回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:3回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「カラムと検出器には、それぞれに適したガス流量がある。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「電子捕獲検出器(ECD)には、キャリアガスとして、窒素を使用することができる」
カラム内の最適線速度は、キャリアガスの種類によって異なります(たとえば、水素やヘリウムは、窒素より速い線速度で最適になります)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
有機溶剤
得点必須S暗記で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)キャリアガスとして、窒素やヘリウムを使用することができる。
- (2)溶出ピークの幅は、カラム内キャリアガスの渦流拡散の影響を受ける。
- (3)カラムの理論段数には、キャリアガスの種類は関係しない。
- (4)内径 3 mm 程度の充塡カラムでは、キャリアガス流量が 20 ~ 30 mL・min⁻¹ が適切である。
- (5)電子捕獲検出器(ECD)には、キャリアガスとして、アルゴンを使用することができる。
正答 (3)
カラムの理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受けます。「キャリアガスの種類は関係しない」とする選択肢3は誤りです。
キャリアガスには、窒素、ヘリウム、水素などが使えます。溶出ピークの幅は、カラム内の渦流拡散の影響を受けます。内径3 mm程度の充填カラムでは、キャリアガス流量は20〜30 mL/minが適切です。電子捕獲検出器(ECD)には、アルゴンを使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」(過去12回中11回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:2回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「溶出ピークの幅は、カラム内キャリアガスの渦流拡散の影響を受ける。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:1回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「内径3mm程度の充填カラムでは、キャリアガス流量が20~30mL·min⁻¹が適切である」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:7回論点「電子捕獲検出器(ECD)には、キャリアガスとして、窒素を使用することができる」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法に用いられるキャピラリカラムに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)キャピラリカラムの内径は、0.1 ~ 0.75 mm 程度であり、カラムの材質としては溶融石英ガラスのものが多い。
- (2)同一のカラムならば、キャリアガスの種類を変えても最適な線速度は同じである。
- (3)充塡カラムに比べて試料負荷量が小さいので、導入量も少量にする必要がある。
- (4)理論段数が大きいので、多成分を含む試料の分離分析に適している。
- (5)キャリアガス流量が小さいので、FID を取り付けた装置では、検出器部でメイクアップガスを追加する必要がある。
正答 (2)
カラム内の最適線速度は、キャリアガスの種類によって異なります(水素やヘリウムは、窒素より速い線速度で最適になります)。「キャリアガスの種類を変えても同じ」とする選択肢2は誤りです。
キャピラリカラムは、充填カラムに比べて、試料負荷量が小さいので、導入量も少量にします。理論段数が大きく、多成分の分離に適しています。キャリアガス流量が小さいので、FIDでは、メイクアップガスを追加します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キャリアガスの流速とカラム効率」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「キャピラリカラムの材質には、一般に溶融石英ガラスが使用されている」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「キャリアガスの種類によらず最適線速度は同じである。(誤りの記述)」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「充塡カラムに比べて試料負荷量が小さいので、導入量も少量にする必要がある」原理「カラムの種類と性能(キャピラリーと充填)」:全12回中9回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「理論段数が大きいので、多成分を含む試料の分離分析に適している。」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「キャリアガス流量が小さいので、FID を取り付けた装置では、検出器部でメイクアップガスを追加する必要がある」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
有機溶剤
得点必須S暗記で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。
- (2)保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例する。
- (3)カラムの理論段数は、キャリアガスの種類による影響を受けない。
- (4)キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などが用いられる。
- (5)電子捕獲検出器(ECD)を用いる場合は、キャリアガスとしてアルゴンを用いることができる。
正答 (3)
カラムの理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受けます。「影響を受けない」とする選択肢3は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受けます。保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します。キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などを使い、ECDには、アルゴンも使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」(過去12回中11回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:1回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:5回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「電子捕獲検出器(ECD)には、キャリアガスとして、窒素を使用することができる」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガス等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)キャリアガスの種類によらず最適線速度は同じである。
- (2)キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などが用いられる。
- (3)カラムの理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受ける。
- (4)カラムと検出器には、それぞれに適したガス流量がある。
- (5)電子捕獲検出器(ECD)を用いる場合には、キャリアガスとしてアルゴンを用いることができる。
正答 (1)
カラム内の最適線速度は、キャリアガスの種類によって異なります。「キャリアガスの種類によらず同じ」とする選択肢1は誤りです。同じ記述は、令和4年度第1回、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などを使います。カラムの理論段数は、キャリアガスの種類の影響を受けます。カラムと検出器には、それぞれに適したガス流量があります。ECDには、アルゴンを使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キャリアガスの流速とカラム効率」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「キャリアガスの種類によらず最適線速度は同じである。(誤りの記述)」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:5回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:3回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「カラムと検出器には、それぞれに適したガス流量がある。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「電子捕獲検出器(ECD)には、キャリアガスとして、窒素を使用することができる」
カラム内の最適線速度は、キャリアガスの種類によって異なります(たとえば、水素やヘリウムは、窒素より速い線速度で最適になります)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
水素炎イオン化検出器(FID)を用いた有機溶剤のガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)FIDの応答直線範囲は、熱伝導度検出器より広い。
- (2)脂肪族炭化水素の同族体では、イオン発生量は化学物質中の炭素数にほぼ比例する。
- (3)二硫化炭素に対する感度は低い。
- (4)無極性カラムを用いると、同族体では沸点の低い順に溶出する。
- (5)保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ比例する。
正答 (5)
保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します(線速度が大きいと、保持時間が短くなります)。「ほぼ比例する」とする選択肢5は誤りです。同じ記述は、令和6年度第1回、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
FIDの応答直線範囲は、熱伝導度検出器より広いです。脂肪族炭化水素の同族体では、イオン発生量は、炭素数にほぼ比例します。二硫化炭素に対する感度は低いです。無極性カラムでは、同族体は、沸点の低い順に溶出します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キャリアガスの流速とカラム効率」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「FIDの応答直線範囲は、熱伝導度検出器より広い。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「脂肪族炭化水素の同族体でのイオン発生量は、化合物中の炭素数にほぼ比例する」原理「FIDの感度は炭素数に比例する」:全12回中5回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「二硫化炭素に対する感度は低い。」原理「FIDの感度は炭素数に比例する」:全12回中5回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「無極性カラムを用いると同族体では沸点の低い順に溶出する。」原理「保持時間と溶出順(沸点・極性・温度)」:全12回中5回出題
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します(線速度が大きいと、成分が速く通り抜けて、保持時間が短くなります)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。
- (2)保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ比例する。
- (3)カラムの理論段数は、キャリアガスの種類によって異なる。
- (4)キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などが用いられる。
- (5)電子捕獲検出器(ECD)を用いる場合には、キャリアガスとしてアルゴンを用いることができる。
正答 (2)
保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します。「ほぼ比例する」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、平成29年度第1回、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受けます。カラムの理論段数は、キャリアガスの種類によって異なります。キャリアガスには、ヘリウム、窒素、水素などを使い、ECDには、アルゴンも使えます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「キャリアガスの流速とカラム効率」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:2回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:5回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「電子捕獲検出器(ECD)には、キャリアガスとして、窒素を使用することができる」
保持時間は、キャリアガスの線速度にほぼ反比例します(線速度が大きいと、成分が速く通り抜けて、保持時間が短くなります)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
有機溶剤
得点必須S暗記で解く
ガスクロマトグラフ分析法のキャリアガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。
- (2)内径3mm程度の充填カラムでは、キャリアガス流量が20~30mL·min⁻¹が適切である。
- (3)カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が異なっても変化しない。
- (4)カラムには、分離に最適なキャリアガス流量がある。
- (5)キャピラリーカラム内では、キャリアガスの渦流拡散が小さい。
正答 (3)
カラムの理論段数は、キャリアガスの種類によって異なります。「キャリアガスの種類が異なっても変化しない」とする選択肢3は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回、令和元年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
キャリアガスには、ヘリウムを使えます。内径3 mm程度の充填カラムでは、キャリアガス流量が20〜30 mL/minが適切です。カラムには、分離に最適なキャリアガス流量があります。キャピラリーカラム内では、渦流拡散が小さいです。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」(過去12回中11回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:キャリアガスの流速とカラム効率(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「キャリアガスには、ヘリウムを用いることができる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「内径3mm程度の充填カラムでは、キャリアガス流量が20~30mL·min⁻¹が適切である」
- (3)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:1回論点「カラムの理論段数は、キャリアガスの種類が関係する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「カラムには、分離に最適なキャリアガス流量がある。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「キャピラリーカラムの方が、キャリアガス流量が少ない。」原理「カラムの種類と性能(キャピラリーと充填)」:全12回中9回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)