問13
ガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カラムの長さが2倍になると、保持時間及び理論段数は共に約2倍になる。
- (2)通常、検出器の温度は、カラム温度より高く設定する。
- (3)カラムの分離能は、移動相の線速度の影響を受ける。
- (4)移動相と固定相との間の分配平衡は、速やかに成立する。
- (5)カラムの液相の膜厚が厚くなると、保持時間は短くなる。
正答 (5)
カラムの液相の膜厚が厚くなると、成分が液相に分配される割合が大きくなり、保持時間は長くなります。「短くなる」とする選択肢5は誤りです。
カラムの長さが2倍になると、保持時間と理論段数は、いずれも約2倍になります。検出器の温度は、成分が凝縮しないように、カラム温度より高く設定します。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「保持時間と溶出順(沸点・極性・温度)」(過去12回中5回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:保持時間と溶出順(沸点・極性・温度)(過去12回中5回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「カラム長さが2倍になると、保持時間及び理論段数はともに約2倍になる」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「通常、検出器の温度は、カラム温度より高く設定する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「カラムの分離能は移動相の線速度の影響を受ける。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「移動相と固定相との分配平衡は、速やかに成立する。」原理「分配平衡と分離」:全12回中5回出題
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「カラムの液相の膜厚が厚くなると、保持時間は長くなる。」原理「保持時間と溶出順(沸点・極性・温度)」:全12回中5回出題
この問題のひっかけパターン:液相の膜厚が厚いほど保持時間は長くなる
カラムの液相の膜厚が厚くなると、成分が液相に分配される割合が大きくなり、保持時間は長くなります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)