理論段数と理論段相当高さ
有機溶剤・原理・過去12回中8回、関連する論点が出題
原理
理論段数が大きい(段相当高さが小さい)ほど、分離がよく、ピーク幅は狭い。カラムが長いほど、理論段数は、長さに比例して大きい。
N = L ÷ H
この原理で解ける論点は8個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(4問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カラムの長さが2倍になると、ピーク幅は2倍になる。
- (2)カラムの内径が小さいほど、理論段数は大きくなる。
- (3)保持時間が同一の場合、理論段数が大きいほどピーク幅は狭くなる。
- (4)カラムの理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在する。
- (5)カラムの長さを短くするためには、理論段相当高さが小さいものを選ぶ。
正答 (1)
カラムの長さが2倍になると、理論段数も約2倍になり、保持時間も約2倍になります。ピーク幅は、保持時間を理論段数の平方根で割った値に比例するので、約√2倍になります。「2倍になる」とする選択肢1は誤りです。
理論段数が大きいほど、ピーク幅は狭くなります(選択肢3)。
(参考:『機器分析の実務』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「理論段数と理論段相当高さ」(過去12回中8回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:理論段数と理論段相当高さ(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「カラムの長さが2倍になると、ピーク幅は2倍になる。(誤りの記述)」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「理論段数はカラムの長さ及び内径によって変化する。」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「保持時間が同一の場合、理論段数が大きいほどピーク幅は狭くなる。」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「カラムの理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「カラムの長さを短くするためには、理論段相当高さが小さいものを選ぶ」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カラムの長さが2倍になると、理論段数は約√2倍になる。
- (2)カラムの内径が小さいほど、理論段数は大きくなる。
- (3)理論段数は、温度によって変化する。
- (4)カラムの理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在する。
- (5)分離度が 1.5 より大きいとき、2つのピークはほぼ完全に分離する。
正答 (1)
理論段数 n は、カラムの長さに比例します。カラムの長さが2倍になると、理論段数は約2倍になります。「約√2倍」とする選択肢1は誤りです(√2倍になるのは、ピーク幅です)。
カラムの内径が小さいほど、理論段数は大きくなります。理論段数は、温度によって変化します。理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在します。分離度が1.5より大きいと、2つのピークはほぼ完全に分離します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「理論段数と理論段相当高さ」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:理論段数と理論段相当高さ(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「カラム長さが2倍になると、保持時間及び理論段数はともに約2倍になる」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「理論段数はカラムの長さ及び内径によって変化する。」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「理論段数は、温度によって変化する。」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「カラムの理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「分離度が1.5より大きいとき、2つのピークはほぼ完全に分離する。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
ガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)カラムの長さが2倍になると、分離度は約2倍になる。
- (2)保持時間が同一の場合、理論段数が大きいほどピーク幅は狭くなる。
- (3)キャリアガス流量は、検出器の感度に影響を与えることがある。
- (4)カラムの理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在する。
- (5)分離度が1.5より大きいとき、2つのピークはほぼ完全に分離する。
正答 (1)
カラムの長さが2倍になると、理論段数は約2倍になり、分離度は約√2倍になります。「約2倍になる」とする選択肢1は誤りです。
保持時間が同一なら、理論段数が大きいほど、ピーク幅は狭くなります。キャリアガス流量は、検出器の感度に影響を与えることがあります。理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在します。分離度が1.5より大きいと、2つのピークはほぼ完全に分離します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「理論段数と理論段相当高さ」(過去12回中8回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:理論段数と理論段相当高さ(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「カラムの長さが2倍になると、分離度は約2倍になる。(誤りの記述)」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「保持時間が同一の場合、理論段数が大きいほどピーク幅は狭くなる。」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「検出器の感度は、キャリアガス流量の影響を受ける。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「カラムの理論段相当高さを最小にするキャリアガス流速が存在する。」原理「キャリアガスの流速とカラム効率」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「分離度が1.5より大きいとき、2つのピークはほぼ完全に分離する。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
有機溶剤
得点必須S原理で解く
キャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)内径が細いカラムの方が、理論段相当高さが大きい。
- (2)カラムの長さが2倍になると、保持時間及び理論段数はいずれも2倍になる。
- (3)試料中の成分のカラム内の移動速度は、成分ごとに異なる。
- (4)移動相と固定相との分配平衡は、速やかに成立する。
- (5)カラムの液相の膜厚が厚くなると、保持時間は長くなる。
正答 (1)
カラムの内径が細いほど、理論段相当高さは小さく(理論段数は大きく)なります。「内径が細いカラムの方が、理論段相当高さが大きい」とする選択肢1は誤りです。
カラムの長さが2倍になると、保持時間と理論段数は、いずれも約2倍になります。試料中の成分のカラム内の移動速度は、成分ごとに異なります。移動相と固定相との分配平衡は、速やかに成立します。液相の膜厚が厚くなると、保持時間は長くなります。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「理論段数と理論段相当高さ」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:理論段数と理論段相当高さ(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「カラムの長さを短くするためには、理論段相当高さが小さいものを選ぶ」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「カラム長さが2倍になると、保持時間及び理論段数はともに約2倍になる」原理「理論段数と理論段相当高さ」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「試料中の成分のカラム内の移動速度は、成分ごとに異なる。」原理「分配平衡と分離」:全12回中5回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「移動相と固定相との分配平衡は、速やかに成立する。」原理「分配平衡と分離」:全12回中5回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「カラムの液相の膜厚が厚くなると、保持時間は長くなる。」原理「保持時間と溶出順(沸点・極性・温度)」:全12回中5回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)