吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)
金属類・原理・過去12回中8回、関連する論点が出題
原理
測定は、感度が最大の吸収極大の波長で行う。加熱して発色させたら、常温に戻して測る。紫外部は、重水素放電管と石英セル、可視部は、タングステンランプ。
この原理で解ける論点は5個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(7問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石英セルは、全ての波長領域の測定に用いることができる。
- (2)測定波長が可視部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。
- (3)感度は、モル吸光係数が大きいほど高い。
- (4)モル吸光係数は、波長に依存する。
- (5)発色反応を促進するために、加熱操作を行った試料は、発色後、直ちに測定する。
正答 (5)
発色反応を促進するために加熱した試料は、室温まで冷やしてから測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わるうえ、発色の状態も安定していないことがあります。「発色後、直ちに測定する」とする選択肢5は誤りです。
石英セルは、紫外部から可視部までの全波長領域で使えます。可視部の光源はタングステンランプです。感度は、モル吸光係数が大きいほど高く、モル吸光係数は波長に依存します。
この選択肢と同様の記述は、平成27年度第1回、平成30年度第1回の問題でも出題され、誤りとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
発色反応を促進するために加熱した試料は、室温まで冷やしてから測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わるうえ、発色の状態も安定していないことがあります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)測定波長が紫外部にある物質には、ガラスセルは適さない。
- (2)測定波長が紫外部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。
- (3)吸光度の測定には、通常、吸収極大波長を用いる。
- (4)吸光度が光路長に比例することを、ランベルトの法則という。
- (5)吸光度の誤差が最も小さいのは、0.4 付近である。
正答 (2)
紫外部(約340 nm以下)の測定には、光源に重水素ランプを使います。タングステンランプは、可視部の光源です。「紫外部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる」とする選択肢2は誤りです。
ガラスセルは、紫外部の光を吸収するので、紫外部の測定には使えません(石英セルを使います)。吸光度は、通常、吸収極大波長で測定します。吸光度が光路長に比例することを、ランベルトの法則といいます。吸光度の誤差が最も小さいのは、0.4付近です。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「測定波長が紫外部にある場合は、石英セルを用いる。」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「測定波長が可視部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。」原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を用いる。」原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」:全12回中8回出題
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸光度が光路長に比例することを、ランベルトの法則という。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光度の誤差が最も小さいのは、0.4付近である。」
紫外部(約340 nm以下)の測定には、光源に重水素ランプを使います。タングステンランプは、可視部の光源です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
原子吸光分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料中の測定対象物質の濃度と原子吸光の吸光度との間には、ベールの法則が成り立つ。
- (2)測定対象元素の光源には、重水素放電ランプが用いられる。
- (3)フレーム法では、均一な微粒子をバーナーに送る必要がある。
- (4)電気加熱式原子吸光法では、アルゴンや窒素などの不活性気体を通じながら黒鉛炉を加熱する。
- (5)還元気化法で発生させたヒ素の水素化物は、加熱石英セル内で熱分解し、原子化する。
正答 (2)
原子吸光分析法の光源には、測定対象元素の中空陰極ランプ(または無電極放電ランプ)を使います。重水素放電ランプは、バックグラウンド補正に使う光源で、測定対象元素の光源ではありません。「測定対象元素の光源には、重水素放電ランプが用いられる」とする選択肢2は誤りです。
吸光度と濃度の間には、ベールの法則が成り立ちます。フレーム法では、均一な微粒子をバーナーに送る必要があります。電気加熱式では、不活性ガスを通じながら黒鉛炉を加熱します。還元気化法で発生させたヒ素の水素化物は、加熱石英セル内で熱分解して原子化します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光度が濃度に比例することをベールの法則という。」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「測定波長が紫外部にある場合は、光源に重水素放電管を用いる。」原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「フレーム法では、均一な微粒子をバーナーに送る必要がある。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「電気加熱式原子吸光法では、アルゴンや窒素などの不活性気体を通じながら黒鉛炉を加熱する」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「還元気化法で発生させたヒ素の水素化物は、加熱石英セル内で熱分解し、原子化する」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石英セルは、全ての測定波長領域で用いることができる。
- (2)測定波長が可視領域にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。
- (3)吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を選定する。
- (4)モル吸光係数は、波長に依存する。
- (5)発色反応を促進するために加熱操作を行った試料は、発色後、直ちに測定する。
正答 (5)
発色反応を促進するために加熱操作を行った試料は、常温に戻してから測定します。「発色後、直ちに測定する」とする選択肢5は誤りです。同じ記述は、令和8年度第1回にも出題されています(出題実績)。
石英セルは、全波長領域で使えます。可視領域の光源は、タングステンランプです。吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を選びます。モル吸光係数は、波長に依存します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
発色反応を促進するために加熱した試料は、室温まで冷やしてから測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わるうえ、発色の状態も安定していないことがあります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)測定波長が可視部にあるときは、光源に重水素放電管を用いる。
- (2)定量には、一般に、検量線法を用いる。
- (3)吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を選択する。
- (4)モル吸光係数は、波長に依存する。
- (5)加熱操作を行って発色反応を促進させた場合には、常温に戻してから測定する。
正答 (1)
測定波長が可視部にあるときは、光源にタングステンランプを使います。重水素放電管は、紫外部の光源です。「可視部のときは、重水素放電管を用いる」とする選択肢1は誤りです。
定量には、一般に、検量線法を使います。吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を選びます。モル吸光係数は、波長に依存します。加熱操作を行って発色反応を促進させたときは、常温に戻してから測定します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ガラスセルは、測定波長が可視部にある場合に用いる。
- (2)測定波長が紫外部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。
- (3)吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を用いる。
- (4)吸光度が濃度に比例することをベールの法則という。
- (5)吸光度の読み取りにおいて誤差が最も小さい吸光度は0.4付近である。
正答 (2)
測定波長が紫外部にある場合は、光源に重水素ランプを使います。タングステンランプは、可視部の光源です。「測定波長が紫外部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる」とする選択肢2は誤りです。同様の記述は、令和5年度第1回にも出題されています(出題実績)。
ガラスセルは、測定波長が可視部にある場合に使います。吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を使います。吸光度が濃度に比例することを、ベールの法則といいます。吸光度の読み取りの誤差が最も小さいのは、吸光度0.4付近です。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ガラスセルは、測定波長が可視部にある場合に用いる。」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「測定波長が可視部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。」原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を用いる。」原理「吸光度測定の条件(吸収極大・加熱後は常温)」:全12回中8回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光度が濃度に比例することをベールの法則という。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光度の誤差が最も小さいのは、0.4付近である。」
紫外部(約340 nm以下)の測定には、光源に重水素ランプを使います。タングステンランプは、可視部の光源です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石英セルは、全ての測定波長領域に用いることができる。
- (2)測定波長が紫外部にある場合は、光源に重水素放電管を用いる。
- (3)吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を選定する。
- (4)モル吸光係数は、波長に依存する。
- (5)発色反応を促進するために、加熱操作を行った試料は、発色後、直ちに測定する。
正答 (5)
発色反応を促進するために加熱操作を行った試料は、常温に戻してから測定します。「発色後、直ちに測定する」とする選択肢5は誤りです。同じ記述は、令和8年度第1回、平成30年度第1回にも出題されています(出題実績)。
石英セルは、全波長領域で使えます。測定波長が紫外部にあるときは、光源に重水素放電管を使います。吸光度の測定には、通常、極大吸収波長を選びます。モル吸光係数は、波長に依存します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
発色反応を促進するために加熱した試料は、室温まで冷やしてから測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わるうえ、発色の状態も安定していないことがあります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)