問5
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石英セルは、全ての波長領域の測定に用いることができる。
- (2)測定波長が可視部にある場合は、光源にタングステンランプを用いる。
- (3)感度は、モル吸光係数が大きいほど高い。
- (4)モル吸光係数は、波長に依存する。
- (5)発色反応を促進するために、加熱操作を行った試料は、発色後、直ちに測定する。
正答 (5)
発色反応を促進するために加熱した試料は、室温まで冷やしてから測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わるうえ、発色の状態も安定していないことがあります。「発色後、直ちに測定する」とする選択肢5は誤りです。
石英セルは、紫外部から可視部までの全波長領域で使えます。可視部の光源はタングステンランプです。感度は、モル吸光係数が大きいほど高く、モル吸光係数は波長に依存します。
この選択肢と同様の記述は、平成27年度第1回、平成30年度第1回の問題でも出題され、誤りとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/似た記述を含めると3回(25%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:加熱して発色させた試料は常温に戻してから測定する
発色反応を促進するために加熱した試料は、室温まで冷やしてから測定します。加熱直後は、温度の影響で吸光度が変わるうえ、発色の状態も安定していないことがあります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)