特性X線とフィルター
鉱物性粉じん・原理・過去12回中10回、関連する論点が出題
原理
特性X線の波長は、対陰極の原子番号が大きいほど短い。Kβ線は、原子番号が1小さい物質のフィルターで除く。
この原理で解ける論点は4個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(7問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
X 線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)対陰極が Cu の X 線管球を用いて分析した場合、石英の主回折線(d:3.34 Å)は、2θ:26.66 °に出現する。
- (2)特性 X 線の波長は、K、L 系列ごとに異なるが、原子番号が大きくなると短くなる。
- (3)受光スリットの幅を広くすると、回折線強度は増大する。
- (4)モノクロメーターによってKβ線はほとんど除去されるが、Kβ除去フィルターを用いた場合より回折X線の強度は弱くなる。
- (5)X線の単色化のために用いられるKβ除去フィルターとしては、対陰極物質より、原子番号が1又は2大きな物質が用いられる。
正答 (5)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。「原子番号が1又は2大きな物質」とする選択肢5は誤りです。
銅対陰極のとき、石英の主回折線(d=3.34 Å)は、2θ=26.66°に出ます。受光スリットを広くすると強度は増しますが、回折線はブロードになります。モノクロメーターを使うと、Kβ線がほとんど除去され、蛍光X線によるバックグラウンドも減りますが、フィルターを使うときより強度は弱くなります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」(過去12回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「対陰極が Cu の X 線管球を用いて分析した場合、石英の主回折線(d:3.34 Å)は、2θ:26.66 °に出現する」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「特性 X 線の波長は、K、L 系列ごとに異なるが、原子番号が大きくなると短くなる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「受光スリットの幅を広くすると、回折線強度は増大する。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「モノクロメーターによってKβ線はほとんど除去されるが、Kβフィルターを用いた場合より回折X線の強度は弱くなる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:3回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
遊離けい酸の X 線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)Kα線とは、L殻の電子がK殻に落ち込んだ際に放出される特性X線のことをいい、原子番号が大きくなるほど波長が短くなる。
- (2)対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる。
- (3)モノクロメーターにより単色化した回折X線の強度は、Kβ線除去フィルターによる場合よりも強い。
- (4)クリストバライトの主回折線の回折角度(2θ)は、対陰極が Cu の X 線管球を用いて分析した場合、22.0°に出現する。
- (5)石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、シリマナイトやグラファイトなどがある。
正答 (3)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
モノクロメーターで単色化した回折X線の強度は、Kβ線除去フィルターを使う場合より弱くなります。「強い」とする選択肢3は誤りです。モノクロメーターは、Kβ線のほか、蛍光X線によるバックグラウンドもほとんど除去できる点が長所です。
Cu対陰極では、Kβ除去フィルターに、原子番号が1小さいNiを使います。Kα線は、特性X線で、原子番号が大きくなるほど波長が短くなります。クリストバライトの主回折線は、Cu対陰極のとき2θ=22.0°付近に出ます。石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、シリマナイト、グラファイトなどがあります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「特性X線とフィルター」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「Kα線とは、L殻の電子がK殻に落ち込んだ際に放出される特性X線のことをいい、原子番号が大きくなるほど波長が短くなる」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:4回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「モノクロメーターによってKβ線はほとんど除去されるが、Kβフィルターを用いた場合より回折X線の強度は弱くなる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「対陰極がCuのX線管球を用いて分析した場合、クリストバライトの主回折線(d:4.04Å)は、2θ:22.0°に出現する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがある」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
粉じん中の遊離けい酸の分析手順に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)X線の単色化のために用いられるKβ除去フィルターとしては、対陰極物質より、原子番号が1大きい物質が用いられる。
- (2)X 線回折分析装置による定性分析で、遊離けい酸が確認できなかった試料は、管電流及び管電圧を見直し、感度を上げて再度分析し、それでも遊離けい酸の存在が認められない場合は、遊離けい酸含有率は 0 %として取り扱う。
- (3)X 線回折分析装置による定性分析で、クリストバライトの含有が認められた場合、りん酸法による定量操作を選択してはならない。
- (4)X 線回折分析装置による定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料では、基底標準板として亜鉛を用いてはならない。
- (5)分析試料中に石英以外の遊離けい酸が混入していないことが明らかであり、硫化物や金属類も含まれていない試料については、王水を添加しないりん酸法を行ってもよい。
正答 (1)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Kβ除去フィルターは、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います(Cuに対してNi)。「1大きい物質」とする選択肢1は誤りです。
X線回折の定性分析で、クリストバライトの含有が認められたときは、りん酸法は選びません。炭酸カルシウムの存在が確認された試料では、亜鉛板は基底標準板に使いません(アルミニウム板を使います)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」(過去12回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:3回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:3回論点「定性分析で遊離けい酸のピークが確認できなかった試料は、更に感度を上げて行い、ピークの存在が認められない場合には、遊離けい酸含有率を0%として取り扱う」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)論点「X線回折分析装置による定性分析で、トリジマイトの含有が認められた場合は、りん酸法による定量操作を選択してはならない」原理「りん酸法の原理」:全12回中10回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料の場合、金属基底標準板として亜鉛板ではなくアルミニウム板を用いる」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「分析試料中に石英以外の遊離けい酸が混入していないことが明らかであり、硫化物や金属類も含まれていない試料については、王水を添加しないりん酸法を行ってもよい」
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
X線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)Kα線とは、L殻の電子がK殻に落ち込んだ際に放出される特性X線のことをいい、原子番号が大きくなるほど波長が短くなる。
- (2)対陰極が Cu の場合のX線の単色化には、原子番号が1大きい Zn が用いられる。
- (3)対陰極が Cu のX線回折分析法で測定された石英の主回折線の回折角度(2θ)は、26.66°である。
- (4)ゴニオメーターの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす。
- (5)石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、シリマナイトやグラファイトなどがある。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Cu対陰極のX線の単色化(Kβ線の除去)には、原子番号が1小さいNi(ニッケル)を使います。「原子番号が1大きいZn」とする選択肢2は誤りです。
Kα線は、L殻の電子がK殻に落ち込んだ際に放出される特性X線で、原子番号が大きくなるほど波長が短くなります。Cu対陰極で、石英の主回折線は、2θ=26.66°です。走査速度は、回折線のピーク位置や強度に影響します。石英の主回折線に近い回折線をもつ鉱物には、シリマナイトやグラファイトなどがあります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」(過去12回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「Kα線とは、L殻の電子がK殻に落ち込んだ際に放出される特性X線のことをいい、原子番号が大きくなるほど波長が短くなる」
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:1回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「対陰極が Cu のX線回折分析法で測定された石英の主回折線の回折角度(2θ)は、26.66°である」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす」原理「X線回折のブラッグの条件と回折線」:全12回中7回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがある」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)対陰極が Cu のX線管球を用いて分析した場合、トリジマイトの主回折線(d:4.33 Å)は、2θ:20.5 °に出現する。
- (2)特性X線の波長は、K、L系列ごとに異なるが、原子番号が大きくなると長くなる。
- (3)対陰極がCuの場合のX線の単色化に用いるKβフィルターは、原子番号が1小さいNiが用いられる。
- (4)モノクロメーターによってKβ線はほとんど除去されるが、Kβフィルターを用いた場合より回折X線の強度は弱くなる。
- (5)ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
特性X線の波長は、原子番号が大きくなると、短くなります。「長くなる」とする選択肢2は誤りです。
対陰極がCuのX線管球で、トリジマイトの主回折線(d=4.33 Å)は、2θ=20.5°に出現します。Cu対陰極のKβフィルターには、原子番号が1小さいNiを使います。モノクロメーターを使うと、Kβ線はほとんど除去されますが、Kβフィルターを使う場合より強度は弱くなります。走査速度は、ピーク位置や強度に影響します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「特性X線とフィルター」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「対陰極が Cu のX線管球を用いて分析した場合、トリジマイトの主回折線(d:4.33 Å)は、2θ:20.5 °に出現する」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「特性 X 線の波長は、K、L 系列ごとに異なるが、原子番号が大きくなると短くなる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:4回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「モノクロメーターによってKβ線はほとんど除去されるが、Kβフィルターを用いた場合より回折X線の強度は弱くなる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす」原理「X線回折のブラッグの条件と回折線」:全12回中7回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
X線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)対陰極物質が Cr、Fe、Cu のそれぞれのKαX線の波長は、短い方からCu、Fe、Cr の順である。
- (2)X線の単色化のために用いられるKβ除去フィルターとしては、対陰極物質より、原子番号が1大きな物質が用いられる。
- (3)ゴニオメータの走査速度が速すぎると、回折線のピーク位置のずれや回折線強度の低下を生じる。
- (4)対陰極物質が Cu のX線回折分析法で測定されるクリストバライトの主回折線の回折角度(2θ)は、22.0°である。
- (5)石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがある。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1小さい物質を使います(Cuに対してNi)。「1大きな物質」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、令和2年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
KαX線の波長は、原子番号が小さいほど短くなるので、Cu、Fe、Crの順に長くなります。ゴニオメータの走査速度が速すぎると、ピーク位置のずれや強度の低下が起こります。Cu対陰極で、クリストバライトの主回折線は、2θ=22.0°です。石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがあります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」(過去12回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「対陰極がCuのKαX線の波長は、対陰極がFeのKαX線の波長よりも短い」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:3回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす」原理「X線回折のブラッグの条件と回折線」:全12回中7回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「対陰極が Cu のX線回折分析法で測定された石英の主回折線の回折角度(2θ)は、26.66°である」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがある」
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)対陰極がFeのKαX線の波長は、対陰極がCuのKαX線の波長よりも短い。
- (2)対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さいNiが用いられる。
- (3)ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす。
- (4)対陰極がCuのX線回折法で測定されたクリストバライトの主回折線の回折角度(2θ)は、22.0°である。
- (5)石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、シリマナイトとグラファイトがある。
正答 (1)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
対陰極がFeのKαX線の波長は、対陰極がCuのKαX線の波長よりも長いです(原子番号が大きいほど波長が短いので、Cu、Fe、Crの順に長くなります)。「Feのほうが短い」とする選択肢1は誤りです。同様の記述は、令和元年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
Cu対陰極のX線の単色化には、原子番号が1小さいNiを使います。ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や強度に影響します。Cu対陰極で、クリストバライトの主回折線は、2θ=22.0°です。石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、シリマナイトとグラファイトがあります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「特性X線とフィルター」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:特性X線とフィルター(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「対陰極がCuのKαX線の波長は、対陰極がFeのKαX線の波長よりも短い」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:4回論点「対陰極がCuの場合のX線の単色化には、原子番号が1小さい Ni が用いられる」原理「特性X線とフィルター」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「ゴニオメータの走査速度は、回折線のピーク位置や回折線強度に影響を及ぼす」原理「X線回折のブラッグの条件と回折線」:全12回中7回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「対陰極が Cu のX線回折分析法で測定された石英の主回折線の回折角度(2θ)は、26.66°である」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがある」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)