Kβ除去フィルターは対陰極より原子番号が1小さい物質
ランクA 鉱物性粉じん・3回出題
正しい理解
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
このひっかけパターンが出た問題
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須A
X 線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)対陰極が Cu の X 線管球を用いて分析した場合、石英の主回折線(d:3.34 Å)は、2θ:26.66 °に出現する。
- (2)特性 X 線の波長は、K、L 系列ごとに異なるが、原子番号が大きくなると短くなる。
- (3)受光スリットの幅を広くすると、回折線強度は増大する。
- (4)モノクロメーターによってKβ線はほとんど除去されるが、Kβ除去フィルターを用いた場合より回折X線の強度は弱くなる。
- (5)X線の単色化のために用いられるKβ除去フィルターとしては、対陰極物質より、原子番号が1又は2大きな物質が用いられる。
正答 (5)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。「原子番号が1又は2大きな物質」とする選択肢5は誤りです。
銅対陰極のとき、石英の主回折線(d=3.34 Å)は、2θ=26.66°に出ます。受光スリットを広くすると強度は増しますが、回折線はブロードになります。モノクロメーターを使うと、Kβ線がほとんど除去され、蛍光X線によるバックグラウンドも減りますが、フィルターを使うときより強度は弱くなります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須A
粉じん中の遊離けい酸の分析手順に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)X線の単色化のために用いられるKβ除去フィルターとしては、対陰極物質より、原子番号が1大きい物質が用いられる。
- (2)X 線回折分析装置による定性分析で、遊離けい酸が確認できなかった試料は、管電流及び管電圧を見直し、感度を上げて再度分析し、それでも遊離けい酸の存在が認められない場合は、遊離けい酸含有率は 0 %として取り扱う。
- (3)X 線回折分析装置による定性分析で、クリストバライトの含有が認められた場合、りん酸法による定量操作を選択してはならない。
- (4)X 線回折分析装置による定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料では、基底標準板として亜鉛を用いてはならない。
- (5)分析試料中に石英以外の遊離けい酸が混入していないことが明らかであり、硫化物や金属類も含まれていない試料については、王水を添加しないりん酸法を行ってもよい。
正答 (1)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Kβ除去フィルターは、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います(Cuに対してNi)。「1大きい物質」とする選択肢1は誤りです。
X線回折の定性分析で、クリストバライトの含有が認められたときは、りん酸法は選びません。炭酸カルシウムの存在が確認された試料では、亜鉛板は基底標準板に使いません(アルミニウム板を使います)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/似た記述を含めると4回(33%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須A
X線回折分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)対陰極物質が Cr、Fe、Cu のそれぞれのKαX線の波長は、短い方からCu、Fe、Cr の順である。
- (2)X線の単色化のために用いられるKβ除去フィルターとしては、対陰極物質より、原子番号が1大きな物質が用いられる。
- (3)ゴニオメータの走査速度が速すぎると、回折線のピーク位置のずれや回折線強度の低下を生じる。
- (4)対陰極物質が Cu のX線回折分析法で測定されるクリストバライトの主回折線の回折角度(2θ)は、22.0°である。
- (5)石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがある。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1小さい物質を使います(Cuに対してNi)。「1大きな物質」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、令和2年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
KαX線の波長は、原子番号が小さいほど短くなるので、Cu、Fe、Crの順に長くなります。ゴニオメータの走査速度が速すぎると、ピーク位置のずれや強度の低下が起こります。Cu対陰極で、クリストバライトの主回折線は、2θ=22.0°です。石英の主回折線に近接する回折線をもつ鉱物には、酸化鉛やグラファイトなどがあります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
Kβ除去フィルターには、対陰極物質より、原子番号が1〜2小さい物質を使います。たとえば、銅(29)にはニッケル(28)、コバルト(27)には鉄(26)、モリブデン(42)にはジルコニウム(40)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)