遠心力場の粒子の運動
鉱物性粉じん・原理・過去12回中8回、関連する論点が出題
原理
遠心力は、回転半径と角速度の2乗に比例し、粒子の移動速度は、遠心力に比例する。
この原理で解ける論点は2個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(4問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
空気中の粒子の挙動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)遠心力場の加速度は、回転半径が同じであれば、角速度に比例する。
- (2)帯電している粒子は、それぞれ反対の極性に向かって移動し、帯電量が同じであれば、電界強度が大きいほどその移動速度は大きい。
- (3)拡散効果の影響は、0.1 µmより小さな粒子に対して粒径が小さくなるほど顕著であるが、1 µmより大きな粒子ではほとんど無視できる。
- (4)ブラウン運動をしている粒子の拡散係数は、粒径が小さいほど大きくなる。
- (5)密度 4 g・cm⁻³、直径 1 µmの球形粒子の空気力学相当径は 2 µmである。
正答 (1)
遠心力場の加速度は、回転半径を r、角速度を ω とすると、rω² で表されます。回転半径が同じなら、加速度は角速度の2乗に比例します。「角速度に比例する」とする選択肢1は誤りです。
空気力学相当径は、密度1 g/cm³の球で、終末沈降速度が同じになる粒子の径です。密度4 g/cm³、直径1 µmの粒子では、1 × √4 = 2 µm になります(選択肢5)。ブラウン運動による拡散係数は、粒径が小さいほど大きくなります(選択肢4)。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「遠心力場の粒子の運動」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:遠心力場の粒子の運動(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「遠心力場の加速度は、角速度が同じであれば、回転半径に比例する。」原理「遠心力場の粒子の運動」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:2回論点「電界中での帯電している粒子の移動速度は、粒径が小さいほど大きい。」原理「帯電粒子の電界中の移動」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「拡散効果の影響は、0.1 µmより小さな粒子に対して粒径が小さくなるほど顕著であるが、1 µmより大きな粒子ではほとんど無視できる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:2回論点「粒子のブラウン運動による拡散係数は、温度が高いほど大きい。」原理「粒子のブラウン運動と拡散」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「密度 4 g・cm⁻³、直径 1 µmの球形粒子の空気力学相当径は 2 µmである」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
媒質中の粒子の挙動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減するのに要する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる。
- (2)空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる。
- (3)平衡帯電状態では粒子が大きいほど1個当たりの平均帯電量は多い。
- (4)空気力学相当径は粒子の密度を 1 g・cm⁻³ と定めている。
- (5)遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径の二乗に反比例する。
正答 (5)
遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径に比例し、角速度の2乗に比例します。「回転半径の二乗に反比例する」とする選択肢5は誤りです。
ブラウン運動する粒子の個数濃度が半減するのに要する時間は、濃度が1/10になれば、約10倍になります(初期濃度に反比例します)。個数基準平均径は、小さい粒子が多いので、質量基準平均径より小さくなります。平衡帯電状態では、粒子が大きいほど、1個当たりの平均帯電量は多くなります。空気力学相当径は、粒子の密度を1 g/cm³と定めています。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「遠心力場の粒子の運動」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:遠心力場の粒子の運動(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる」原理「粒子のブラウン運動と拡散」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「平衡帯電状態では粒子が大きいほど1個当たりの平均帯電量は多い。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「空気力学相当径は粒子の密度を1g・cm⁻³と定めている。」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「遠心力場の加速度は、角速度が同じであれば、回転半径に比例する。」原理「遠心力場の粒子の運動」:全12回中8回出題
遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径に比例し、角速度の2乗に比例します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
媒質中の粒子の挙動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)遠心力場の加速度は、角速度が同じであれば、回転半径に反比例する。
- (2)空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる。
- (3)空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる。
- (4)ブラウン運動による粒子の平均移動距離は、拡散係数の平方根に比例する。
- (5)微小粒子の重力による自然沈降の終末速度は、粒径が2倍になれば4倍になる。
正答 (1)
遠心力場における粒子の加速度は、回転半径 r と角速度 ω で、rω² と表されます。角速度が同じなら、加速度は、回転半径に比例します。「反比例する」とする選択肢1は誤りです。
ブラウン運動によって、粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば、約10倍になります(初期濃度に反比例します)。個数基準平均径は、質量基準平均径より小さくなります。ブラウン運動による粒子の平均移動距離は、拡散係数の平方根に比例します。微小粒子の終末速度は、粒径の2乗に比例するので、粒径が2倍になれば、4倍になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「遠心力場の粒子の運動」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:遠心力場の粒子の運動(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「遠心力場の加速度は、角速度が同じであれば、回転半径に比例する。」原理「遠心力場の粒子の運動」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる」原理「粒子のブラウン運動と拡散」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる」
- (4)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「ブラウン運動による粒子の平均移動距離は、拡散係数の平方根に比例する」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「重力による自然沈降の終末速度は、粒径が2倍になれば4倍になる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
媒質中の粒子の挙動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径の二乗に反比例する。
- (2)空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる。
- (3)空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる。
- (4)粒子の帯電量が同じであれば、粒子の電界中での移動速度は小さな粒子の方が速い。
- (5)重力による自然沈降の終末速度は、粒径が2倍になれば4倍になる。
正答 (1)
遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径に比例し、角速度の2乗に比例します。「回転半径の二乗に反比例する」とする選択肢1は誤りです。同じ記述は、令和3年度第1回、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
ブラウン運動によって、粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば、約10倍になります。個数基準平均径は、質量基準平均径より小さくなります。粒子の帯電量が同じであれば、電界中での移動速度は、小さな粒子のほうが速いです。重力による自然沈降の終末速度は、粒径が2倍になれば、4倍になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「遠心力場の粒子の運動」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:遠心力場の粒子の運動(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「遠心力場の加速度は、角速度が同じであれば、回転半径に比例する。」原理「遠心力場の粒子の運動」:全12回中8回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる」原理「粒子のブラウン運動と拡散」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:2回論点「電界中での帯電している粒子の移動速度は、粒径が小さいほど大きい。」原理「帯電粒子の電界中の移動」:全12回中8回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「重力による自然沈降の終末速度は、粒径が2倍になれば4倍になる。」
遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径に比例し、角速度の2乗に比例します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)