問2
媒質中の粒子の挙動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中でブラウン運動する粒子の個数濃度が半減するのに要する時間は、濃度が1/10になれば約10倍となる。
- (2)空気中に浮遊する粒子を捕集して、それぞれの大きさを計測し、平均粒子径を求める場合、個数基準平均径の方が質量基準平均径より小さくなる。
- (3)平衡帯電状態では粒子が大きいほど1個当たりの平均帯電量は多い。
- (4)空気力学相当径は粒子の密度を 1 g・cm⁻³ と定めている。
- (5)遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径の二乗に反比例する。
正答 (5)
遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径に比例し、角速度の2乗に比例します。「回転半径の二乗に反比例する」とする選択肢5は誤りです。
ブラウン運動する粒子の個数濃度が半減するのに要する時間は、濃度が1/10になれば、約10倍になります(初期濃度に反比例します)。個数基準平均径は、小さい粒子が多いので、質量基準平均径より小さくなります。平衡帯電状態では、粒子が大きいほど、1個当たりの平均帯電量は多くなります。空気力学相当径は、粒子の密度を1 g/cm³と定めています。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (5)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:遠心力場の移動速度は回転半径に比例(反比例ではない)
遠心力場における粒子の移動速度は、回転半径に比例し、角速度の2乗に比例します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)