基底標準吸収補正法
鉱物性粉じん・原理・過去12回中12回、関連する論点が出題
原理
試料自身のX線吸収を、基底標準の強度の変化から補正する。補正で、定量範囲が広がる。基底標準板は、石英の回折線より高角度側の材質。
この原理で解ける論点は6個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(10問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量する方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である。
- (2)金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側のそれに近い回折線を持つ材料を選ぶ。
- (3)粉じん試料を採取する前のフィルターを載せた金属基底標準板の回折強度と、粉じん採取後のフィルターを載せた金属基底標準板及び石英の回折線強度を計測する。
- (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
- (5)吸収補正を行うことにより、夾雑物の吸収の影響を少なくすることができるが、定量範囲は狭くなる。
正答 (5)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を、試料の後ろに置いた基底標準物質の回折線強度の変化から補正する方法です。このような吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響が少なくなります。「定量範囲は狭くなる」とする選択肢5は誤りです。
金属基底標準板には、亜鉛かアルミニウムを使い、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材料を選びます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:3回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「粉じんを採取する前のフィルターを載せた金属板の回折強度と粉じん採取後のフィルターを載せた金属板及び石英の回折強度を計測する」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:8回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響を少なくして精度を向上させることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を、試料の後ろに置いた基底標準物質の回折線強度の変化から補正する方法です。このような吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響が少なくなります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
X 線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量する方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である。
- (2)金属基底標準板には、石英の測定回折線より低角度側のそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ。
- (3)定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料の場合、金属基底標準板として亜鉛板ではなくアルミニウム板を用いる。
- (4)吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響を少なくして精度を向上させることができる。
- (5)1個の微少量試料を10 回程度繰り返し測定したとき、その測定値の標準偏差の3倍を検出下限とする。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
基底標準吸収補正法で、金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質(亜鉛かアルミニウム)を選びます。「低角度側」とする選択肢2は誤りです。
吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響が少なくなります(選択肢4)。炭酸カルシウムがあるときは、亜鉛板の回折線と炭酸カルシウムの回折線が重なるので、亜鉛板の代わりにアルミニウム板を使います(選択肢3)。検出下限は、標準偏差の3倍とします(選択肢5)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」(過去12回中11回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:2回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料の場合、金属基底標準板として亜鉛板ではなくアルミニウム板を用いる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響を少なくして精度を向上させることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「1個の微少量試料を10 回程度繰り返し測定したとき、その測定値の標準偏差の3倍を検出下限とする」
基底標準吸収補正法で、金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質(亜鉛かアルミニウム)を選びます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X 線回折基底標準吸収補正法による、粉じん中の石英の定量方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である。
- (2)吸収補正を行うことにより、定量範囲はやや狭くなるが、夾雑物の吸収の影響を少なくして精度を向上させることができる。
- (3)金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ。
- (4)検量線用標準試料は、フィルター上に 0.2 mg・cm⁻² から 1.2 mg・cm⁻²くらいまでの間で質量が7段階程度になるように標準石英を採取する。
- (5)検量線は、縦軸に X 線吸収補正係数で補正した石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
基底標準吸収補正法では、吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響が少なくなります。「定量範囲はやや狭くなる」とする選択肢2は誤りです。
金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質(亜鉛かアルミニウム)を選びます。検量線は、縦軸にX線吸収補正係数で補正した石英の回折線強度、横軸に石英量をとって作成します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響を少なくして精度を向上させることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:3回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量0.2~1.2mg/cm²くらいまで7段階程度になるように作製する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:8回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量するための方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金属基底標準板は石英の主回折線より高角度側に回折線のある亜鉛又はアルミニウムが用いられる。
- (2)X線吸収補正係数は、計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める。
- (3)吸収補正法は直接法に比べて定量範囲が広くなり、共存する他の物質の吸収の影響を少なくすることができる。
- (4)検量線は、横軸に石英量をとり、縦軸にX線吸収補正係数で補正した石英の回折強度をとって作成する。
- (5)粉じんを採取する前のフィルターを載せた金属板の回折強度と粉じん採取後のフィルターを載せた金属板及び石英の回折強度を計測する。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
X線吸収補正係数は、粉じん採取前後の、金属基底標準板の回折線強度の減少率から求めます。「計測された金属の回折線の強度と、石英の回折線の強度との比から求める」とする選択肢2は誤りです。
金属基底標準板には、石英の主回折線より高角度側に回折線のある亜鉛またはアルミニウムを使います。吸収補正法は、直接法より定量範囲が広く、共存物質の吸収の影響が少なくなります。検量線は、横軸に石英量、縦軸にX線吸収補正係数で補正した石英の回折強度をとって作成します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:4回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「X線吸収補正係数は、計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める(誤りの記述)」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響を少なくすることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:1回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「粉じんを採取する前のフィルターを載せた金属板の回折強度と粉じん採取後のフィルターを載せた金属板及び石英の回折強度を計測する」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
X線吸収補正係数は、粉じん採取前後の、金属基底標準板の回折線強度の減少率から求めます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量する方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である。
- (2)金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ。
- (3)試料の採取にフッ素樹脂加工グラスファイバーフィルターを用いた場合には、フィルターに固有の測定回折線を用いることができる。
- (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
- (5)吸収補正を行うことにより、夾雑物の吸収の影響を少なくすることができるが、定量範囲は狭くなる。
正答 (5)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
基底標準吸収補正法では、吸収補正を行うことで、夾雑物の吸収の影響が少なくなり、定量範囲は広くなります。「定量範囲は狭くなる」とする選択肢5は誤りです。
金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質を選びます。フッ素樹脂加工グラスファイバーフィルターを使った場合は、フィルターに固有の回折線を使えます。検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度、横軸に石英量をとって作成します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:3回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙の吸湿性は、石英繊維ろ紙よりも小さい」原理「フィルターの性質(空間率・吸湿・帯電)」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:8回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、夾雑物の吸収の影響を少なくして精度を向上させることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を、試料の後ろに置いた基底標準物質の回折線強度の変化から補正する方法です。このような吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響が少なくなります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量するための方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)基底標準吸収補正法は、試料の後側に置いた基底標準物質のX線回折強度の変化量を基にして、分析試料のX線吸収量を補正する方法である。
- (2)吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響を少なくすることができる。
- (3)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
- (4)金属基底標準板には、石英の測定回折線より低角度側でそれに近い回折線を持つ材質を選ぶ。
- (5)試料の採取にフッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙を用いた場合には、ろ紙に固有の測定回折線を用いることができる。
正答 (4)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
基底標準吸収補正法で、金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質(亜鉛かアルミニウム)を選びます。「低角度側」とする選択肢4は誤りです。同じ記述は、令和7年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この方法は、試料の後ろに置いた基底標準物質のX線回折強度の変化量から、試料のX線吸収量を補正します。吸収補正で、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響が少なくなります。検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度、横軸に石英量をとって作成します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」(過去12回中11回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:3回論点「基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響を少なくすることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:8回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (4)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:2回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙の吸湿性は、石英繊維ろ紙よりも小さい」原理「フィルターの性質(空間率・吸湿・帯電)」:全12回中12回出題
基底標準吸収補正法で、金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質(亜鉛かアルミニウム)を選びます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量するための方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金属基底標準板は石英の主回折線より高角度側に回折線のある亜鉛又はアルミニウムが用いられる。
- (2)X線吸収補正係数は、計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める。
- (3)吸収補正法は直接法に比べて定量範囲が広くなり、共存する他の物質の吸収の影響を少なくすることができる。
- (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量(mg/cm²)をとって作成する。
- (5)粉じん試料を採取する前のフィルターを載せた金属板の回折線強度と粉じん採取後のフィルターを載せた金属板及び石英の回折線強度を計測する。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
X線吸収補正係数は、粉じん試料を採取する前後の、金属基底標準板の回折線強度の減少から求めます。「計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
金属基底標準板には、石英の主回折線より高角度側に回折線のある、亜鉛またはアルミニウムを使います。吸収補正法は、直接法に比べて、定量範囲が広く、共存物質の吸収の影響が少なくなります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:4回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「X線吸収補正係数は、計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める(誤りの記述)」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響を少なくすることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「粉じんを採取する前のフィルターを載せた金属板の回折強度と粉じん採取後のフィルターを載せた金属板及び石英の回折強度を計測する」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
X線吸収補正係数は、粉じん採取前後の、金属基底標準板の回折線強度の減少率から求めます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量するための方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金属基底標準板は、石英の主回折線より高角度側に回折線のある亜鉛又はアルミニウムを用いる。
- (2)X線吸収補正係数は、計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める。
- (3)検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量0.2~1.2mg/cm²くらいまで7段階程度になるように作製する。
- (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
- (5)試料の採取にフッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙を用いた場合には、ろ紙に固有の測定回折線を用いることができる。
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
X線吸収補正係数は、粉じん試料を採取する前後の、金属基底標準板の回折線強度の減少から求めます。「計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、令和元年度第1回にも出題されています(出題実績)。
金属基底標準板には、石英の主回折線より高角度側に回折線のある、亜鉛またはアルミニウムを使います。検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度、横軸に石英量をとって作成します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:4回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)論点「X線吸収補正係数は、計測された金属の回折線の強度と石英の回折線の強度との比から求める(誤りの記述)」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量0.2~1.2mg/cm²くらいまで7段階程度になるように作製する」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:8回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙の吸湿性は、石英繊維ろ紙よりも小さい」原理「フィルターの性質(空間率・吸湿・帯電)」:全12回中12回出題
X線吸収補正係数は、粉じん採取前後の、金属基底標準板の回折線強度の減少率から求めます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量するための方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)基底標準吸収補正法は、試料の後側に置いた基底標準物質のX線回折強度の変化量を基にして、分析試料のX線吸収量を補正する方法である。
- (2)基底標準物質として、フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙中のフッ素樹脂を用いることができる。
- (3)吸収補正を行うことにより、定量範囲は狭くなるが、マトリックスの吸収の影響を少なくすることができる。
- (4)検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量をおよそ0.2~1.2mg/cm²までの7段階程度になるように作製する。
- (5)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
正答 (3)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
X線回折基底標準吸収補正法では、吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響が少なくなります。「定量範囲は狭くなる」とする選択肢3は誤りです。同じ記述は、令和3年度第1回、令和2年度第1回にも出題されています(出題実績)。
基底標準吸収補正法は、試料の後側に置いた基底標準物質の、X線回折強度の変化量から、試料のX線吸収量を補正する方法です。基底標準物質として、フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙中のフッ素樹脂を使えます。検量線用の標準フィルター試料は、標準石英粒子の量が、およそ0.2〜1.2 mg/cm²までの7段階程度になるように作製します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「基底標準吸収補正法」(過去12回中12回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:3回論点「基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:1回論点「フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙の吸湿性は、石英繊維ろ紙よりも小さい」原理「フィルターの性質(空間率・吸湿・帯電)」:全12回中12回出題
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「吸収補正を行うことにより、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響を少なくすることができる」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量0.2~1.2mg/cm²くらいまで7段階程度になるように作製する」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:8回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S暗記で解く
X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量するための方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金属基底標準板は、石英の主回折線より低角度側に回折線のある亜鉛又はアルミニウムを用いる。
- (2)試料の採取にフッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙を用いた場合には、フィルターに固有の測定回折線を用いることができる。
- (3)検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量がおおむね0.2~1.2mg/cm²の範囲まで7段階程度になるように作製する。
- (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を用いて補正した石英の回折線強度をとり、横軸に石英量を取って作成する。
- (5)石英含有率が低い場合や採取した試料の量が少ない場合には、ステップスキャン法で回折強度を求める。
正答 (1)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
基底標準吸収補正法で、金属基底標準板には、石英の主回折線より高角度側で、それに近い回折線をもつ材質(亜鉛かアルミニウム)を選びます。「低角度側」とする選択肢1は誤りです。同じ記述は、令和元年度第1回、令和7年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
試料の採取に、フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙を使った場合は、フィルターに固有の測定回折線を使えます。検量線用標準フィルター試料は、標準石英粒子の量が、およそ0.2〜1.2 mg/cm²の範囲で、7段階程度になるように作製します。石英含有率が低い場合や、採取した試料の量が少ない場合には、ステップスキャン法で、回折強度を求めます。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」(過去12回中11回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:基底標準吸収補正法(過去12回中12回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中11回出題(出題確率92%)/同じ記述の出題:1回論点「金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ」原理「基底標準吸収補正法」:全12回中12回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中9回出題(出題確率75%)/同じ記述の出題:5回論点「フッ素樹脂加工グラスファイバーろ紙の吸湿性は、石英繊維ろ紙よりも小さい」原理「フィルターの性質(空間率・吸湿・帯電)」:全12回中12回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「検量線用標準フィルター試料は、ろ過材上の標準石英粒子の量0.2~1.2mg/cm²くらいまで7段階程度になるように作製する」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中10回出題(出題確率83%)/同じ記述の出題:7回論点「検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「石英含有率が低い場合や採取した試料の量が少ない場合には、ステップスキャン法で回折強度を求めるとよい」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)