作業環境測定士試験 過去問解説

吸収補正で定量範囲は広くなる

ランクB 鉱物性粉じん・2回出題

正しい理解

基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を、試料の後ろに置いた基底標準物質の回折線強度の変化から補正する方法です。このような吸収補正を行うことで、定量範囲は広くなり、マトリックスの吸収の影響が少なくなります。

このひっかけパターンが出た問題

令和8年度 第1回(2026年8月実施) 鉱物性粉じん 何とか得点B

問17

X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量する方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である。
  2. (2)金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側のそれに近い回折線を持つ材料を選ぶ。
  3. (3)粉じん試料を採取する前のフィルターを載せた金属基底標準板の回折強度と、粉じん採取後のフィルターを載せた金属基底標準板及び石英の回折線強度を計測する。
  4. (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
  5. (5)吸収補正を行うことにより、夾雑物の吸収の影響を少なくすることができるが、定量範囲は狭くなる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)

令和3年度 第1回(2021年8月実施) 鉱物性粉じん 何とか得点B

問19

X線回折基底標準吸収補正法によって、粉じん中の石英を定量する方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)基底標準吸収補正法は、試料による吸収の影響を補正して、遊離けい酸含有率の多少にかかわらず、標準試料で作った検量線をそのまま適用できるようにした方法である。
  2. (2)金属基底標準板には、石英の測定回折線より高角度側でそれに近い回折線をもつ材質を選ぶ。
  3. (3)試料の採取にフッ素樹脂加工グラスファイバーフィルターを用いた場合には、フィルターに固有の測定回折線を用いることができる。
  4. (4)検量線は、縦軸にX線吸収補正係数を乗じた石英の回折線強度をとり、横軸に石英量をとって作成する。
  5. (5)吸収補正を行うことにより、夾雑物の吸収の影響を少なくすることができるが、定量範囲は狭くなる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)