質量濃度変換係数の定義と変動要因
鉱物性粉じん・原理・過去12回中10回、関連する論点が出題
原理
変換係数は、質量濃度÷相対濃度で、粉じんの種類・粒径・光源で変わる。
K = 質量濃度 ÷ 相対濃度
この原理で解ける論点は6個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(5問)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
光散乱方式の相対濃度計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)相対濃度計に付属する質量濃度変換係数は、平均粒径0.3µm のステアリン酸粒子で値付けられたものである。
- (2)質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど大きくなる。
- (3)粉じんの質量濃度が同じであっても、粒度分布が異なると相対濃度計の測定値は同じにならない。
- (4)質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である。
- (5)研磨作業場での質量濃度変換係数は、発生源の近くでは小さく、発生源から離れると大きくなる傾向がある。
正答 (5)
質量濃度変換係数Kは、併行測定で得た質量濃度を相対濃度で割った値で、粒径、粒度分布、粉じんの種類によって変わります。粗い粒子が多いほど、同じ質量でも相対濃度の値(カウント数)が小さくなり、Kは大きくなります。研磨作業場では、発生源の近くに粗大粒子が多く、発生源から離れると、細かい粒子が多くなるので、Kは、発生源の近くでは大きく、離れると小さくなる傾向があります。選択肢5は、逆なので誤りです。
相対濃度計に付属するKは、平均粒径0.3 µmのステアリン酸粒子で値付けられたものです。
なお、研磨作業場での質量濃度変換係数が「発生源の近くでは大きく、離れると小さくなる傾向がある」という記述は、令和4年度第1回の問題でも、正しい記述として出題されています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:質量濃度変換係数の定義と変動要因(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「相対濃度計に付属する質量濃度変換係数は、平均粒子径0.3μmのステアリン酸粒子で値付けられたものである」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど大きくなる」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「粉じんの質量濃度が同じであっても、粒度分布が異なると相対濃度計の測定値は同じにならない」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「研磨作業における質量濃度変換係数は、発生源からの距離によって異なることが多い」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
作業環境測定に用いる圧電天秤方式の粉じん計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)圧電結晶板に粉じんが付着し、質量が増加すると増加分に応じて周波数が減少する性質を利用している。
- (2)センサー上に粉じんを捕集するため、直前にコロナ放電により粒子に荷電している。
- (3)1回のサンプリング時間は24秒あるいは120秒であるが、粉じん濃度の高低に応じ、サンプリング時間を切り換えて使用する。
- (4)表示された値は直接当該粉じんの質量濃度を示すものではなく、質量濃度は、質量濃度変換係数(単位mg・m⁻³)を乗じて求めなければならない。
- (5)センサー上に規定量以上の粉じんが捕集された場合、センサーを洗浄する必要がある。
正答 (4)
この問題の解説は準備中です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:質量濃度変換係数の定義と変動要因(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「圧電結晶板に粉じんが付着し、質量が増加すると増加分に応じて周波数が減少する性質を利用している」原理「圧電天秤式の原理」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「センサー上に粉じんを捕集するため、直前にコロナ放電により粒子に荷電している」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「1回のサンプリング時間は24秒あるいは120秒であるが、粉じん濃度の高低に応じ、サンプリング時間を切り換えて使用する」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「表示された値は直接当該粉じんの質量濃度を示すものではなく、質量濃度は、質量濃度変換係数(単位mg・m⁻³)を乗じて求めなければならない」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「センサー上に規定量以上の粉じんが捕集された場合、センサーを洗浄する必要がある」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
光散乱方式の相対濃度計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である。
- (2)質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど小さくなる。
- (3)測定を行う前には、光散乱部を清浄空気で満たした状態で零点調整と感度合わせを行う必要がある。
- (4)光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。
- (5)入射光の強度が同じでも波長が異なると、散乱光の強度は変わる。
正答 (2)
質量濃度変換係数は、同一の物質では、粒径が約0.5 µmより大きくなると、粒径が大きくなるほど、大きくなります(粗い粒子は、同じ質量でも、計数値が小さいためです)。「粒径が大きくなるほど小さくなる」とする選択肢2は誤りです。
質量濃度変換係数は、併行測定の質量濃度を、相対濃度で除した値です。測定前には、光散乱部を清浄空気で満たして、零点調整と感度合わせを行います。入射光の波長が異なると、散乱光の強度は変わります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:質量濃度変換係数の定義と変動要因(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど大きくなる」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「測定を行う前には、光散乱部を清浄空気で満たした状態で零点調整と感度合わせを行う必要がある」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「入射光の強度が同じでも波長が異なると、散乱光の強度は変わる。」原理「光散乱の原理(粒径・屈折率・波長・角度)」:全12回中12回出題
質量濃度変換係数は、同一の物質では、粒径が約0.5 µmより大きくなると、粒径が大きくなるほど、大きくなります(粗い粒子は、同じ質量でも、計数値が小さいためです)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
光散乱方式の相対濃度計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である。
- (2)質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど小さくなる。
- (3)受光部の感度調節をする場合には、標準散乱板を測定部に挿入する。
- (4)光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。
- (5)散乱光の強度と入射光の強度との比は、入射光の波長によって変化する。
正答 (2)
質量濃度変換係数は、同一物質では、粒径が約0.5 µmより大きくなると、粒径が大きくなるほど、大きくなります(粗い粒子は、同じ質量でも、計数値が小さいためです)。「粒径が大きくなるほど小さくなる」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
質量濃度変換係数は、併行測定で得た質量濃度を、相対濃度で除した値です。受光部の感度調節には、標準散乱板を測定部に挿入します。光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式があります。散乱光の強度と入射光の強度の比は、入射光の波長によって変わります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:質量濃度変換係数の定義と変動要因(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど大きくなる」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「受光部の感度調節をする場合、標準散乱板を測定部に挿入する。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「入射光の強度が同じでも波長が異なると、散乱光の強度は変わる。」原理「光散乱の原理(粒径・屈折率・波長・角度)」:全12回中12回出題
質量濃度変換係数は、同一の物質では、粒径が約0.5 µmより大きくなると、粒径が大きくなるほど、大きくなります(粗い粒子は、同じ質量でも、計数値が小さいためです)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
鉱物性粉じん
得点必須S原理で解く
光散乱方式の相対濃度計の構成及び取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)光源が白色光の場合とレーザー光の場合では、粒子による光散乱特性が異なるため、同じ粉じんであっても質量濃度変換係数に差違が生じる。
- (2)相対濃度計の光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。
- (3)質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた相対濃度を質量濃度で除した値である。
- (4)相対濃度計の指示値は、清浄空気においてもゼロではないので、この数値を差し引いたものを相対濃度とする。
- (5)相対濃度計に付属する質量濃度変換係数は、平均粒子径0.3μmのステアリン酸粒子で値付けられたものである。
正答 (3)
質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を、相対濃度で除した値です。「相対濃度を質量濃度で除した値」とする選択肢3は、分子と分母が逆なので誤りです。同じ記述は、平成29年度第1回にも出題されています(出題実績)。
光源が白色光の場合とレーザー光の場合では、同じ粉じんでも、質量濃度変換係数に差異が生じます。光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式があります。指示値は、清浄空気でもゼロではないので、その数値を差し引いたものを、相対濃度とします。付属の質量濃度変換係数は、平均粒子径0.3 µmのステアリン酸粒子で値付けられたものです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」(過去12回中10回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:質量濃度変換係数の定義と変動要因(過去12回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「光散乱方式の粉じん計の光源には、白色光やレーザー光が利用されている」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である」原理「質量濃度変換係数の定義と変動要因」:全12回中10回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「計数値は、清浄空気においてもゼロではないので、この数値を差し引いた計数値を相対濃度とする」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「相対濃度計に付属する質量濃度変換係数は、平均粒子径0.3μmのステアリン酸粒子で値付けられたものである」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)