問9
光散乱方式の相対濃度計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)質量濃度変換係数は、併行測定によって得られた質量濃度を相対濃度で除した値である。
- (2)質量濃度変換係数は、同一物質の場合、粒径が大きくなるほど小さくなる。
- (3)測定を行う前には、光散乱部を清浄空気で満たした状態で零点調整と感度合わせを行う必要がある。
- (4)光学系には、前方散乱光や側方散乱光を計測する方式のものがある。
- (5)入射光の強度が同じでも波長が異なると、散乱光の強度は変わる。
正答 (2)
質量濃度変換係数は、同一の物質では、粒径が約0.5 µmより大きくなると、粒径が大きくなるほど、大きくなります(粗い粒子は、同じ質量でも、計数値が小さいためです)。「粒径が大きくなるほど小さくなる」とする選択肢2は誤りです。
質量濃度変換係数は、併行測定の質量濃度を、相対濃度で除した値です。測定前には、光散乱部を清浄空気で満たして、零点調整と感度合わせを行います。入射光の波長が異なると、散乱光の強度は変わります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (2)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
この問題のひっかけパターン:質量濃度変換係数は粒径が大きいほど大きい
質量濃度変換係数は、同一の物質では、粒径が約0.5 µmより大きくなると、粒径が大きくなるほど、大きくなります(粗い粒子は、同じ質量でも、計数値が小さいためです)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)