作業環境測定士試験 過去問解説

粒子の捕集機構(慣性・さえぎり・拡散)と粒径

デザイン・サンプリング・原理・過去23回中22回、関連する論点が出題

原理

粒子がフィルターや液に捕まる仕組みは、粒径で変わる。大きい粒子(約1µm以上)は、慣性・さえぎり・重力で捕まる。ごく小さい粒子(約0.1µm以下)は、拡散で捕まる。そのため、0.1〜0.3µm付近の粒子が、最も捕まりにくい。

この原理で解ける論点は7個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。

この原理で解ける問題(9問)

令和7年度 第2回(2026年2月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問12

ろ過捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)石綿粉じんの捕集には、オープンフェース型ホルダーを用いる。
  2. (2)鉱物性粉じん中に含まれる遊離けい酸の分析に用いるサンプルの捕集には、分粒装置付きホルダーを用いる。
  3. (3)グラスファイバーフィルターによる微細粒子の捕集では、ろ過流速が速いほど、拡散作用による捕集率は増加する。
  4. (4)一般に、フィルターによる粒子の捕集率は、粒径が 0.1 ~ 0.3 µm程度の粒子で最も低くなる。
  5. (5)石綿粉じんの捕集にはメンブランフィルターが、鉱物性粉じんの捕集にはグラスファイバーフィルターが用いられる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)

令和6年度 第2回(2025年2月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問12

ろ過捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)鉛ヒュームの捕集には、オープンフェース型ホルダーを用いる。
  2. (2)ガラス繊維ろ紙による微細粒子の捕集では、ろ過流速が遅いほど、拡散作用による捕集率は減少する。
  3. (3)マゼンタの捕集には、ガラス繊維ろ紙を用いる。
  4. (4)粒径が 0.1 µm よりも小さな粒子では、主として拡散作用によってろ過材に捕集され、粒径が小さいほど捕集率は上昇する。
  5. (5)マンガンの捕集には、石英繊維ろ紙を用いる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)

令和6年度 第2回(2025年2月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問13

液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ミゼットインピンジャーによる粒子の捕集では、粒径が小さいほど捕集率は高くなる。
  2. (2)ベンゼンの捕集には、ミゼットインピンジャーを用いることができる。
  3. (3)小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  4. (4)直接捕集法では、一般に捕集器具の容積が小さいほど濃度減衰が速いので、真空捕集瓶は 1 L 以上のもの、捕集袋は 5 L 以上のものを使用する。
  5. (5)真空捕集瓶に採取した試料空気は、直射日光や高温を避けて保存し、なるべく早く分析する。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)

令和5年度 第1回(2023年8月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問19

環境空気中の有害物質の捕集に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)多段平行板式分粒装置を用いて鉱物性粉じんの濃度を測定する場合、吸引流量が所定の値より小さいと測定値は低くなる。
  2. (2)慣性衝突式分粒装置を用いて鉱物性粉じんの濃度を測定する場合、吸引流量が所定の値より大きいと測定値は低くなる。
  3. (3)小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  4. (4)ミゼットインピンジャーによる粒子状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  5. (5)捕集袋に採取した試料の濃度は、時間とともに減衰することがある。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)

令和3年度 第1回(2021年8月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問12

液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ミゼットインピンジャーによる粒子の捕集では、粒径が小さいほど捕集率は高くなる。
  2. (2)小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  3. (3)捕集袋は、内容積が5 L 以上のものを用いる。
  4. (4)小型バブラーを用いて酸性ガスを捕集する場合、気泡が大きいほど捕集率は低くなる。
  5. (5)フッ化水素の捕集には、ミゼットインピンジャーを用いることができる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)

令和2年度 第1回(2020年8月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問12

液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)真空捕集びんのコックには、漏れを防止するためのグリースの使用は避ける。
  2. (2)ミゼットインピンジャーによるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は高くなる。
  3. (3)クロム酸ミストの捕集には、ミゼットインピンジャーを用いることができる。
  4. (4)捕集袋は、5 L 以上のものを用いる。
  5. (5)小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)

令和元年度 第1回(2019年8月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問19

環境空気中の有害物質の捕集に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)捕集袋に採取した試料の濃度は、時間の経過とともに減衰することがある。
  2. (2)小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  3. (3)ミゼットインピンジャーによる粒子状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  4. (4)多段平行板式分粒装置を用いて鉱物性粉じんの濃度を測定する場合、吸引流量が所定の値より小さいと測定値は低くなる。
  5. (5)慣性衝突式分粒装置を用いて鉱物性粉じんの濃度を測定する場合、吸引流量が所定の値より大きいと測定値は低くなる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)

平成28年度 第1回(2016年8月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問12

液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ミゼットインピンジャーによるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は高くなる。
  2. (2)真空捕集びんの捕集では、捕集びん内の真空度は、1.33kPa以下とする。
  3. (3)クロム酸のミストの捕集には、ミゼットインピンジャーを用いることができる。
  4. (4)ミゼットインピンジャーによる粒子状物質の捕集では、粒径が小さいほど捕集率は低くなる。
  5. (5)真空捕集びんのコックには、グリースの使用は避ける。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)

平成27年度 第2回(2016年2月実施) デザイン・サンプリング 得点必須S原理で解く

問12

液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)ミゼットインピンジャーによる粒子状物質の捕集では、粒径が小さいほど捕集率は高くなる。
  2. (2)バブラーによるガス状物質の捕集では、気泡が小さいほど捕集率は高くなる。
  3. (3)小型ガス吸収管による有機溶剤など揮発性物質の捕集では、捕集液の温度が低いほど捕集率は高くなる。
  4. (4)真空捕集びんの洗浄には、窒素や清浄空気を用いる。
  5. (5)捕集袋は、5L以上のものを用いる。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第2回・2016年2月実施)