問13
液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ミゼットインピンジャーによる粒子の捕集では、粒径が小さいほど捕集率は高くなる。
- (2)ベンゼンの捕集には、ミゼットインピンジャーを用いることができる。
- (3)小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
- (4)直接捕集法では、一般に捕集器具の容積が小さいほど濃度減衰が速いので、真空捕集瓶は 1 L 以上のもの、捕集袋は 5 L 以上のものを使用する。
- (5)真空捕集瓶に採取した試料空気は、直射日光や高温を避けて保存し、なるべく早く分析する。
正答 (1)
ミゼットインピンジャーで粒子を捕集するのは、空気を捕集液に勢いよく吹き付けたときの慣性衝突の作用です。慣性衝突は大きく重い粒子ほど起こりやすいので、粒径が小さいほど捕集率は低くなります。選択肢1は誤りです。
小さな粒子は空気の流れに乗って曲がってしまい、捕集液にぶつかりにくくなります。インピンジャーは、ある程度大きな粒子の捕集に向いた器具です。
この問題で狙われた罠:ミゼットインピンジャーの捕集率(流量・粒径)
ガス状物質は流量が小さいほど捕集率が高い。粒子は慣性衝突で捕るので、流量が大きいほど、粒径が大きいほど捕集率が高い。
ガスは捕集液との接触時間が長いほど溶ける。粒子は勢いよく液面にぶつかるほど捕まる。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)