作業環境測定士試験 過去問解説

計算・穴埋め・組合せ問題の解き方|分析に関する概論

分析に関する概論は、20問のうち9〜10問が計算か組合せの問題で、しかも出る枠がほぼ固定している。この章は、その枠ごとに「解き方の手順」と「ひっかけパターン」をまとめたもので、原理そのものの説明は第0部と第5部の原理の章に任せる。

導入クイズ

Q1 吸光度が0.3の溶液を、同じセルで濃度だけ2倍にした。吸光度はいくらか。

① 0.15 ② 0.6 ③ 0.9

Q2 0.10 mol/Lの塩酸を水で10倍に薄めた。pHはどう変わるか。

① 1上がる ② 1下がる ③ 変わらない

Q3 ガスクロマトグラフで、ハロゲンを含む化合物を高感度に検出したい。選ぶ検出器はどれか。

① FID ② ECD ③ FPD

答え:Q1は②(吸光度は濃度に比例する)。Q2は①(強酸は全部電離するので、濃度が1/10なら[H⁺]も1/10、pHは1上がる)。Q3は②(ECDは電子を捕まえやすいハロゲン化合物に高感度。FPDは硫黄・りん)。3問とも、この章の「解き方まとめ」の1行で答えが出る。

1. この章で扱う問題の全体像

分析の20問のうち、計算問題は毎回6〜7問、穴埋め・組合せ問題は3〜4問出る(平成27年度第2回〜令和8年度第1回の24回・480問のうち、計算125問、穴埋め・組合せ64問)。出る枠(問番号)がほぼ固定しているので、枠ごとに「典型テーマ」として覚えるのが近道になる。下の表は出題実績にもとづく整理で、ランクはS(ほぼ毎回)・A(2回に1回程度)・B(数回に1回)。令和7年度以降に出始めた型には「↑」を付けた。

枠(問番号の目安) 形式 典型テーマ ランク
問1 組合せ SI単位の組立(圧力・エネルギー・気体定数) A
問2 計算/穴埋め 捕集量と通気量から気中濃度(捕集効率つき)/平均・分散・標準偏差 B/B↑
問3 組合せ/計算 官能基と化合物/混合気体の分圧 A/B
問4 計算 気体の法則(気化した物質の分子量、密度、燃焼後の圧力、分圧) B↑
問5 計算 溶液の濃度(質量%とモル濃度の換算、希釈)/強酸の希釈とpH B/A
問6 計算 中和と混合溶液のpH/平衡定数 S/B↑
問7 組合せ 操作と器具(滴定にはビュレット、ほか) B
問9 組合せ 化学物質と使用例(指示薬・乾燥剤・脱着溶媒・内標準) B
問11 計算 水和物を溶かした溶液中の金属の質量 B
問12 計算 溶媒抽出と分配係数 A
問13〜14 計算 吸光度・透過率・濃度(ランベルト・ベール) S
問16 穴埋め 蛍光・りん光のエネルギー準位 B↑
問18 組合せ GC検出器と分析対象物質 S
問20 計算/組合せ 半減期の計算/壊変形式と原子番号・質量数 B/A

計算問題の答えは、ほぼすべて「公式を1本立てて、単位をそろえて代入する」だけで出る。難しいのは計算そのものではなく、①どの公式か、②mol・L・g・mLの換算、③有効数字の3点で、ひっかけもそこに集まっている。

2. 計算問題の典型テーマ

テーマ1 吸光度・透過率・濃度(ランベルト・ベール)[S]

出題実績:ほぼ毎回(24回中27問)。問13・14の枠。

解き方

  1. 吸光度 A = ε c l(ε:モル吸光係数、c:mol/L、l:cm)。吸光度は濃度にも光路長にも比例する。
  2. 透過率 T = I/I₀ と吸光度の関係は A = −log T。T=50%なら A=0.301、T=10%なら A=1。
  3. 「濃度を半分にしたときの透過率」は、A を半分にしてから T = 10^(−A) に戻す。透過率を直接半分や2倍にしてはいけない。
  4. 「溶液中の物質の質量」まで聞かれたら、c(mol/L)× 体積(L)× モル質量(g/mol)。µg への換算を忘れない。

ひっかけパターン

  • 透過率は濃度に比例しない(吸光度が比例する)。T を2倍・半分にした選択肢が必ず並ぶ。
  • 光路長が 2.0 cm の問題で、1 cm として計算させる。
  • 「透過率 50% → 吸光度 0.3」の数字は覚えておく。log 2 = 0.301。

例題(令和8年度第1回 問14)濃度 2.0×10⁻⁵ mol/L で透過率 50%。濃度を 1.0×10⁻⁵ mol/L にしたときの透過率は?
→ A = 0.301 の半分で 0.15。T = 10^(−0.15) = 0.71 → 約 70%。

例題(令和7年度第2回 問14)ε = 2.0×10⁴、l = 2.0 cm、A = 0.480。溶液 100 mL 中の物質 A(M=50)の質量は?
→ c = 0.480/(2.0×10⁴ × 2.0) = 1.2×10⁻⁵ mol/L。0.100 L で 1.2×10⁻⁶ mol。×50 = 6.0×10⁻⁵ g = 60 µg。

テーマ2 中和と混合溶液のpH、強酸の希釈[S/A]

出題実績:中和の量的関係 12問、強酸の希釈とpH 10問。問5・6の枠。

解き方

  1. 酸の H⁺ の物質量 = 価数 × 濃度 × 体積。塩基の OH⁻ も同じ。硫酸は2価、塩酸・硝酸は1価。
  2. 混ぜたら、多い方から少ない方を引いて「余り」を出し、混合後の全体積で割る。
  3. 余ったのが OH⁻ なら、[H⁺] = 10⁻¹⁴/[OH⁻](水のイオン積)。
  4. 希釈だけなら、濃度 × (元の体積/希釈後の体積)。強酸は全部電離するので [H⁺] = 価数 × 濃度。
  5. pH = −log[H⁺]。10倍に薄めると pH は 1 上がる。

ひっかけパターン

  • 硫酸の「2価」を忘れる。
  • 混合後の体積を、片方の体積のままにする(10 mL + 10 mL = 20 mL)。
  • 余った OH⁻ の濃度をそのまま答えにする([H⁺] に直していない)。

例題(令和7年度第2回 問11)1.0×10⁻² mol/L の塩酸 10 mL と 3.0×10⁻² mol/L の NaOH 10 mL を混合。[H⁺] は?
→ H⁺ 1.0×10⁻⁴ mol、OH⁻ 3.0×10⁻⁴ mol。OH⁻ が 2.0×10⁻⁴ mol 余り、20 mL に溶けているので [OH⁻] = 1.0×10⁻² mol/L。[H⁺] = 10⁻¹⁴/10⁻² = 1.0×10⁻¹² mol/L。

例題(令和7年度第1回 問5)14 mol/L の硝酸 10 mL を 200 mL に希釈。[H⁺] は?
→ 14 × 10/200 = 0.70 mol/L。硝酸は1価なので [H⁺] = 0.70 mol/L。

テーマ3 溶液の濃度(質量%・モル濃度・希釈・水和物)[A/B]

出題実績:質量%とモル濃度の換算 6問、希釈 約8問、水和物を溶かした溶液中の金属の質量 8問。問5・11の枠。

解き方

  1. 質量% ⇄ モル濃度は「溶液 1 L」で考える。溶液 1 L の質量 = 1000 × 密度(g)。溶質の質量 = それ × 質量%。÷ モル質量で mol。
  2. 希釈は「溶質の質量(または mol)は変わらない」。濃い溶液の溶質の質量 = 薄い溶液の溶質の質量、と置いて、薄い溶液の全質量を出し、元の溶液の質量を引く。
  3. 水和物は、溶かすと水和水は溶媒に混ざる。溶液中の金属の質量 = モル濃度 × 体積(L)× 金属の原子量。水和物のモル質量は、調製に要る質量を聞かれたときだけ使う。

ひっかけパターン

  • 密度 1.0 のとき「1 L = 1000 g」を使わず mL と g を混同する。
  • 希釈で、加える水の量を「薄い溶液の全体量」と取り違える。
  • 水和物のモル質量で金属の質量を出してしまう。

例題(令和8年度第1回 問5)0.5 mol/L の NaOH(M=40.0、密度 1.0)の質量%は?
→ 1 L に 20 g。溶液 1 L は 1000 g。20/1000 = 2%。

例題(令和7年度第2回 問5)40.0% 硫酸(密度 1.30)100 mL を 10.0% にする精製水の量は?
→ 溶液 130 g、溶質 52 g。10% なら全体 520 g。加える水 = 520 − 130 = 390 g = 390 mL。

例題(令和8年度第1回 問11)CuSO₄·5H₂O を溶かした 2.00×10⁻⁴ mol/L 溶液 5.00 mL 中の銅の質量は?
→ 2.00×10⁻⁴ × 5.00×10⁻³ = 1.00×10⁻⁶ mol。× 63.5 = 6.35×10⁻⁵ g = 6.35×10⁻² mg。

テーマ4 気体(分圧・PV=nRT・密度・燃焼後の圧力)[B↑]

出題実績:混合気体の分圧 9問、気化した物質の分子量・気体の密度 4問(令和7年度から毎回)、燃焼後の圧力 2問。問3・4の枠。

解き方

  1. 分圧 = 全圧 × モル分率。質量で与えられたら、まず mol に直す(CO₂ 44、CO 28、CH₄ 16)。
  2. 気化した物質の分子量:M = wRT/(PV)。T は絶対温度(℃+273)。R = 0.082 atm·L/(K·mol)。
  3. 気体の密度は、圧力に比例し、絶対温度に反比例する。ρ₂ = ρ₁ × (P₂/P₁) × (T₁/T₂)。
  4. C + O₂ → CO₂ は、気体の mol 数が変わらない。温度が元に戻れば圧力も変わらない。

ひっかけパターン

  • 質量の比で分圧を出す。
  • 温度を ℃ のまま代入する。
  • 「2倍にする」問題で、比例と反比例を逆にする(密度は温度に反比例)。

例題(令和8年度第1回 問4)2.3 g の液体が 1.23 L の容器で 97 ℃・1.0 気圧の気体になった。分子量は?
→ M = 2.3 × 0.082 × 370/(1.0 × 1.23) = 56.7 → 57。

例題(令和7年度第1回 問4)27 ℃・1.0 気圧で密度 1.3 g/L の気体。117 ℃・2.0 気圧では?
→ 1.3 × (2.0/1.0) × (300/390) = 2.0 g/L。

例題(令和7年度第2回 問4)密閉容器の炭素を 25 ℃・1.0 気圧の酸素で燃やし、25 ℃ に戻した。CO₂ の圧力は?
→ O₂ 1 mol が CO₂ 1 mol になるだけなので、1.0 気圧。

テーマ5 溶媒抽出と分配係数[A]

出題実績:10問(平成30年度以降ほぼ毎年)。問5・6の枠。「分配係数を求める」型と「抽出された(残った)質量を求める」型の2つ。

解き方

  1. 分配係数 K = [A]有機相/[A]水相。濃度は「質量÷体積」でよい(mg/mL のままで構わない。単位は約分される)。
  2. K を求める型:有機相の濃度 = 抽出量÷有機相の体積、水相の濃度 = 残量÷水相の体積。割る。
  3. 質量を求める型:残った質量を x と置き、K = ((W − x)/V有機)/(x/V水) を解く。整理すると x = W × V水/(K·V有機 + V水)。

ひっかけパターン

  • 「水相に残った質量」を聞かれているのに、抽出された質量を答える(逆も同じ)。
  • 濃度に直さず、質量の比を K にする。

例題(令和6年度第1回 問5)A 50 mg の水溶液 200 mL にヘキサン 10 mL を加え、45 mg が抽出された。K は?
→ ヘキサン相 45/10 = 4.5 mg/mL、水相 5/200 = 0.025 mg/mL。K = 4.5/0.025 = 180。

例題(令和6年度第2回 問6)A 60 mg の水溶液 100 mL からヘキサン 10 mL に抽出(K=50)。水相に残る質量は?
→ x = 60 × 100/(50×10 + 100) = 6000/600 = 10 mg。

テーマ6 捕集量と通気量から気中濃度、捕集袋による標準ガス調製[B]

出題実績:気中濃度 5問(令和7年度第2回に再登場)、標準ガス調製 6問。問2・8の枠。

解き方(気中濃度)

  1. 通気量(L)= 流量(mL/min)× 時間(min)÷ 1000。
  2. 捕集効率があるときは、捕集量 ÷ 捕集効率 = 本来の量。
  3. 気中濃度 = 本来の量 ÷ 通気量。µg/L = mg/m³。
  4. 答えの桁数は有効数字で決まる。75%(2桁)が混ざれば答えは2桁。選択肢に 11・11.2・11.18 が並ぶのはこのため。

解き方(標準ガス調製)

  1. 標準ガスの体積(L)× 濃度(ppm × 10⁻⁶)= 蒸気の体積(L)。
  2. 蒸気の体積 ÷ 24.45 L/mol(25 ℃・1気圧)= mol。× モル質量 = 必要な液体の質量。
  3. 逆向き(質量から ppm)も同じ道筋。

ひっかけパターン

  • 捕集効率で「掛ける」。(捕まえたのが75%なので、割って元に戻す。)
  • 22.4 L/mol を使う。作業環境測定は 25 ℃ なので 24.45 L/mol。

例題(令和7年度第2回 問2)100 mL/min で 60.0 分通気、50.30 µg 捕集、捕集効率 75%。気中濃度(µg/L)は?
→ 通気量 6.0 L。50.30/0.75 = 67.1 µg。67.1/6.0 = 11.2 → 75% が2桁なので 11。

例題(令和6年度第1回 問8)10 ppm の MEK(M=72)標準ガス 100 L に要る液体の質量は?
→ 蒸気 100 × 10×10⁻⁶ = 1.0×10⁻³ L。÷24.45 = 4.1×10⁻⁵ mol。×72 = 2.9×10⁻³ g ≒ 3.0 mg。

テーマ7 半減期の計算[B]

出題実績:7問。問20の枠。

解き方:A = A₀ × (1/2)^(t/T)。t/T が整数なら半分を繰り返す。半分の時間(t/T = 0.5)なら 1/√2 = 0.707 倍。

ひっかけパターン:「半減期の半分の時間で半分になる」と早合点させる(正しくは約71%)。

例題(令和6年度第1回 問20)半減期 12 年、1000 Bq の 6 年後は? → 1000 × 1/√2 ≒ 707 → 700 Bq。

テーマ8 平衡定数の計算[B↑]

出題実績:令和7年度第1回・令和8年度第1回の2問(連続)。問6の枠に、中和と交代で出ている。

解き方

  1. 反応表を書く:はじめ/変化/平衡。H₂ + X₂ ⇄ 2HX で HX が a mol できたら、H₂ と X₂ はそれぞれ a/2 mol 減る。
  2. K = [HX]²/([H₂][X₂])。係数は指数になる。
  3. この反応は両辺の mol 数が同じなので、容器の体積は約分されて消える。mol のまま計算してよい。

ひっかけパターン:HX の係数2を忘れて、H₂ が a mol 減るとする。[HX] を2乗しない。

例題(令和8年度第1回 問6)H₂ 1.0 mol、Br₂ 1.0 mol、HBr 1.2 mol 生成で平衡。K は?
→ H₂ = Br₂ = 1.0 − 0.6 = 0.4。K = 1.2²/(0.4 × 0.4) = 1.44/0.16 = 9。

テーマ9 平均・分散・標準偏差、有効数字[B]

出題実績:分散・標準偏差の式または数値 6問(令和5年度以降は毎年)、有効数字 7問。問2の枠。

解き方(統計量)

  1. 平均 x̄ を出す。偏差 (xᵢ − x̄) を2乗して足す。
  2. 分散 = 偏差の2乗和 ÷ n。不偏分散 = ÷ (n − 1)。標準偏差は分散の平方根。
  3. 独立な2つの量の和・差の標準偏差は √(σ₁² + σ₂²)。「差だから引く」ではない。

解き方(有効数字):足し算・引き算は小数点以下の桁数が最も少ないものに、掛け算・割り算は有効桁数が最も少ないものに合わせる。

ひっかけパターン:分散の分母を n と n−1 で入れ替えた選択肢。偏差の2乗を忘れた式。6.34 − 2.3 の答えを 4.04(3桁)とする。

例題(令和7年度第1回 問2)71、72、72、73、71 の平均・偏差2乗和・分散・標準偏差は?
→ 平均 71.8(≒72)。偏差 −0.8、0.2、0.2、1.2、−0.8 の2乗和 = 2.8。分散 = 2.8/5 = 0.56。標準偏差 = √0.56 = 0.75。

3. 穴埋め・組合せ問題の典型テーマ

組合せ問題は「ⒶとⒷの組合せのうち誤っているものはどれか」の形で、5つの組のうち1つだけ崩してある。崩し方に型があるので、正しい組を覚えるより「よく崩される場所」を覚える方が早い。

テーマ10 GC検出器と分析対象物質[S]

出題実績:組合せ形式で11問、記述形式を含めると18問。問17・18の枠。

覚える表(登録講習テキスト「分析概論」「機器分析の実務」にもとづく)

検出器 向く対象 原理のひとこと
FID(水素炎イオン化) ほとんどの有機化合物(炭化水素全般) 水素炎中で燃えてイオン化。無機ガス・CS₂は検出しない
ECD(電子捕獲) ハロゲン化合物、ニトロ化合物 β線で生じた電子を試料が捕まえ、電流が減る
FPD(炎光光度) 硫黄・りん化合物 水素過剰の還元炎で特有の光を出す
TID/FTD/NPD(熱イオン化) 窒素・りん化合物 アルカリ塩を塗った加熱面で熱イオン化
PID(光イオン化) 芳香族など、紫外線でイオン化される化合物 紫外線でイオン化
TCD(熱伝導度) 選択性なし(無機ガスも) 熱伝導率の差。感度は低い

ひっかけパターン:FPD に「ハロゲン」を付ける(正しくは硫黄・りん)。TID に「飽和炭化水素」を付ける(正しくは窒素・りん)。ECD に「硫黄」を付ける。

テーマ11 SI単位の組立[A]

出題実績:10問。問1の枠。

解き方:覚えず、定義の式から組み立てる。力 N = kg·m·s⁻²。圧力 Pa = N/m² = m⁻¹·kg·s⁻²。エネルギー J = N·m = m²·kg·s⁻²。電荷 C = A·s。周波数 Hz = s⁻¹。気体定数 = J·K⁻¹·mol⁻¹。アボガドロ定数 = mol⁻¹。抵抗 Ω = m²·kg·s⁻³·A⁻²。

ひっかけパターン:圧力に力の単位(m kg s⁻²)を付ける。気体定数の K⁻¹・mol⁻¹ の符号を落とす(J K mol)。

テーマ12 壊変形式と原子番号・質量数[A]

出題実績:組合せ形式で5問、記述形式を含めると10問。問20の枠。

覚える表

壊変 放出されるもの 原子番号 質量数
α ⁴He の原子核 −2 −4
β⁻ 電子(陰電子) +1 変わらない
β⁺ 陽電子 −1 変わらない
軌道電子捕獲 (特性X線など) −1 変わらない
核異性体転移 γ線 変わらない 変わらない
自発核分裂 中性子 — —

ひっかけパターン:β⁺ に「陽子」を付ける(正しくは陽電子)。核異性体転移に「X線」や「質量数+1」を付ける(γ線、質量数は変わらない)。

テーマ13 官能基と化合物[A]

出題実績:組合せ形式で2問(令和7年度から)、記述形式を含めると9問。問3の枠。

覚える表:−OH アルコール・フェノール/−CHO アルデヒド(ホルムアルデヒド)/>C=O ケトン(アセトン)/−COOH カルボン酸(酢酸)/−NH₂ アミン(アニリン)/−CN ニトリル(アセトニトリル)/−O− エーテル(ジエチルエーテル)/−CH₃ メチル(トルエン)/−N=N− アゾ基。

ひっかけパターン:アセトンに −CHO(正しくは >C=O)。ジエチルエーテルに −OH。アゾ基に −NH₂。

テーマ14 化学物質と使用例[B]

出題実績:7問(令和6年度から毎回)。問9の枠。

覚える組:フェノールフタレイン・BTB・メタクレゾールパープル → pH指示薬(メチレンブルーは違う)/EDTA → キレート滴定/MIBK → 金属キレートの抽出溶媒(滴定には使わない)/活性炭・シリカゲル → 有機溶剤の捕集/二硫化炭素 → 活性炭からの脱着/重水素化トルエン-d₈ → GC/MS の内標準/ヒドロキシルアミン → 還元剤(酸化剤ではない)/水酸化カルシウム → 乾燥剤ではない。

ひっかけパターン:MIBK を「キレート滴定」にする。消石灰を乾燥剤にする。ヒドロキシルアミンを酸化剤にする。メチレンブルーを pH 指示薬にする。

テーマ15 操作と器具[B]

出題実績:3問(平成28年度、令和5年度、令和7年度)。問7の枠。

覚える組:滴定 → ビュレット(メスピペットではない)/標準液の調製 → メスフラスコ/標準ガスの調製 → パーミエーションチューブ・拡散セル/蒸気の捕集 → 真空捕集瓶(ミストの捕集には使わない)/ポンプの流量調整・校正 → 石けん膜流量計・乾式ガスメーター。

テーマ16 蛍光・りん光のエネルギー準位[B↑]

出題実績:穴埋め形式で2問(令和5年度・令和7年度)、図の組合せで1問(令和7年度第2回)。問16の枠。

覚えること:蛍光は、励起光より エネルギーが小さく、波長が長い(熱で一部を失ってから基底状態に戻るため)。分光蛍光光度計の光源は キセノンランプ(タングステンではない)。りん光は三重項状態から戻るときの光で、蛍光より遅い。

ひっかけパターン:「エネルギーが大きい」「波長が短い」「タングステンランプ」の組を正しいように見せる。

4. 解き方まとめ・公式まとめ

解き方まとめ(計算問題の共通手順)

  1. 公式を1本決める:問題文の単位(mol/L、g/L、ppm、気圧)と、聞かれている量の単位を見て、下の公式まとめから1本選ぶ。
  2. 単位をそろえる:mL→L(÷1000)、℃→K(+273)、mg→g。密度があるときは「溶液 1 L = 1000×密度 g」。
  3. 代入して概算:選択肢は倍半分で離れていることが多い。桁だけ合えば決まる。
  4. 有効数字を見る:選択肢が 11・11.2・11.18 のように桁数で分かれていたら、与えられた数値のうち最も桁数の少ないものに合わせる。
  5. 逆向きの検算:出た答えを公式に戻して、問題文の数値になるか確かめる。

解き方まとめ(組合せ問題の共通手順)

  1. 5組のうち「誤り」は1つだけ。まず、自信のある組から消す。
  2. 残った2組で迷ったら、「よく崩される場所」(各テーマのひっかけパターン)を思い出す。
  3. 穴埋めの文は、文の論理(エネルギーが小さい → 波長が長い)で前後がつながる組を選ぶ。

公式まとめ

テーマ 公式 覚える数値
吸光度 A = ε c l、A = −log T T 50% → A 0.30、T 10% → A 1
中和・pH 価数×濃度×体積、[H⁺][OH⁻] = 10⁻¹⁴、pH = −log[H⁺] 硫酸は2価、10倍希釈で pH +1
質量% ⇄ mol/L 溶液 1 L = 1000×密度 g、溶質 g = それ×質量%、mol = g÷M 密度 1.0 なら 1 L = 1000 g
希釈 溶質の質量(mol)は不変 加える水 = 薄い溶液の全質量 − 元の溶液の質量
水和物 溶液中の金属 g = mol/L × L × 原子量 水和水は数えない
気体 PV = nRT、M = wRT/(PV)、分圧 = 全圧×モル分率、ρ ∝ P/T R = 0.082 atm·L/(K·mol)、25 ℃ の 1 mol = 24.45 L
溶媒抽出 K = [A]有機/[A]水、残量 x = W·V水/(K·V有機 + V水) 濃度は mg/mL のままでよい
気中濃度 C = 捕集量 ÷ 捕集効率 ÷ 通気量 µg/L = mg/m³
標準ガス 蒸気 L = 体積 × ppm × 10⁻⁶、mol = ÷24.45 22.4 ではない
半減期 A = A₀ (1/2)^(t/T) 半分の時間で 0.71 倍
平衡定数 K = [生成物]^係数/[反応物]^係数 HX は2乗、H₂・X₂ は a/2 ずつ減る
統計量 分散 = Σ(x−x̄)²/n、不偏分散 = ÷(n−1)、σ = √分散、差の σ = √(σ₁²+σ₂²)
有効数字 加減は小数点以下の桁、乗除は有効桁数、の少ない方に合わせる
SI単位 N = kg·m·s⁻²、Pa = m⁻¹·kg·s⁻²、J = m²·kg·s⁻²、C = A·s 気体定数 J·K⁻¹·mol⁻¹

5. この章の過去問

令和8年度第1回 分析に関する概論 問1

物理量又は物理定数Ⓐとその単位記号Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① 絶対温度 / K ② アボガドロ定数 / mol⁻¹ ③ 圧力 / m kg s⁻² ④ エネルギー / m²kg s⁻² ⑤ 電荷 / s A

正答 ③。テーマ11。圧力は m⁻¹ kg s⁻²。m kg s⁻² は力(N)。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問2

分析値とそのばらつきに関する次の記述の㋑及び㋺の[ ]に入る式の組合せとして、正しいものは下のうちどれか。 「n 回の分析で分析値 x₁, x₂, x₃, …, xn を得た時、その平均値を x̄ とすると、分析値のばらつきの程度は[㋑](分散)で表され、その母集団のばらつきの程度は[㋺]で表される不偏分散を用いる。」

① (Σi=1n(xi-x̄)²)/(n-1) / (Σi=1n-1(xi-x̄)²)/n ② (Σi=1n(xi-x̄))/(n-1) / (Σi=1n(xi+x̄)²)/n ③ (Σi=1n(xi-x̄)²)/n / (Σi=1n-1(xi-x̄))/(n-1) ④ (Σi=1n(xi-x̄)²)/n / (Σi=1n(xi-x̄))/(n-1) ⑤ (Σi=1n(xi-x̄)²)/n / (Σi=1n(xi-x̄)²)/(n-1)

正答 ⑤。テーマ9。分散は ÷n、不偏分散は ÷(n−1)。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問3

有機化合物Ⓐとその化合物がもつ官能基Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① アニリン / -NH₂ ② アセトニトリル / -CN ③ トルエン / -CH₃ ④ アセトン / -CHO ⑤ ジエチルエーテル / -O-

正答 ④。テーマ13。アセトンはケトンなので >C=O。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問4

液体の純物質 2.3 gを 1.23 Lの真空容器に入れて加熱すると完全に気化し、温度が 97 ℃ になったときに圧力が 1.0 気圧になった。この物質の分子量として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。なお、気体定数は 0.082 atm・L・K⁻¹・mol⁻¹とする。

① 20 ② 23 ③ 46 ④ 57 ⑤ 69

正答 ④。テーマ4。M = 2.3×0.082×370÷(1.0×1.23) = 57。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問5

0.5 mol・L⁻¹の水酸化ナトリウム溶液の質量パーセント濃度として、正しい値は次のうちどれか。ただし、水酸化ナトリウムのモル質量を 40.0 g・mol⁻¹とし、この溶液の密度は 1.0 g・cm⁻³ とする。

① 0.5 % ② 2 % ③ 5 % ④ 20 % ⑤ 40 %

正答 ②。テーマ3。1 L に 20 g、溶液 1000 g → 2%。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問6

水素 H₂ 1.0 mol と臭素 Br₂ 1.0 mol を 10 L の容器に入れて、一定温度に保ったところ、次の反応により、臭化水素 HBr が 1.2 mol 生成して平衡状態となった。 H₂ + Br₂ ⇄ 2HBr この反応の平衡定数として、正しい値は次のうちどれか。

① 3 ② 6 ③ 9 ④ 12 ⑤ 15

正答 ③。テーマ8。H₂=Br₂=0.4 mol。1.2²÷0.16 = 9。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問7

図に示すガラス製体積計のうち、ビュレットはどれか。

① 図の1 ② 図の2 ③ 図の3 ④ 図の4 ⑤ 図の5

正答 ②。テーマ15。ビュレットは目盛付きの細長い管でコック付き。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問9

化学物質Ⓐとその使用例Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① フェノールフタレイン / pH 指示薬 ② メチルイソブチルケトン / キレート滴定 ③ 活性炭 / 有機溶剤の捕集 ④ 二硫化炭素 / 有機溶剤の脱着 ⑤ 重水素化トルエン-d₈ / GC / MS 分析の内標準

正答 ②。テーマ14。MIBK は抽出溶媒。キレート滴定は EDTA。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問11

硫酸銅五水和物(CuSO₄・5H₂O)を水に溶解して、硫酸銅の濃度 2.00 ×10⁻⁴mol・L⁻¹ の水溶液を調製した。この水溶液 5.00 mLに含まれる銅の質量(mg)として、正しい値は次のうちどれか。ただし、水素、酸素、硫黄、銅の原子量はそれぞれ、1.0、16.0、32.1、63.5とする。

① 6.35 × 10⁻³ mg ② 1.60 × 10⁻² mg ③ 2.50 × 10⁻² mg ④ 6.35 × 10⁻² mg ⑤ 1.60 × 10⁻¹ mg

正答 ④。テーマ3。2.00×10⁻⁴×5.00×10⁻³×63.5 = 6.35×10⁻⁵ g。

令和8年度第1回 分析に関する概論 問14

物質 A の濃度が 2.0 × 10⁻⁵ mol・L⁻¹ の溶液に、波長 550 nmの光を当てたところ、透過率は50%であった。同様の方法で、物質 A の濃度が 1.0 × 10⁻⁵mol・L⁻¹の溶液に、波長 550 nmの光を当てたとき、その透過率に最も近い値は次のうちどれか。

① 80% ② 70% ③ 60% ④ 40% ⑤ 30%

正答 ②。テーマ1。A 0.301 → 0.15。10^−0.15 = 0.71。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問1

次の物理量、物理定数又は単位名称Ⓐとその SI 基本単位による表現Ⓑとの組合せのうち、誤っているものはどれか。

① 圧力 / m⁻¹kg s⁻² ② 気体定数 / J K mol ③ ヘルツ / s⁻¹ ④ クーロン / s A ⑤ オーム / m²kg s⁻³A⁻²

正答 ②。テーマ11。気体定数は J K⁻¹ mol⁻¹。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問2

捕集材に空気を流量 100 mL・min⁻¹で 60.0 分間通気して物質 A を 50.30 µg捕集した。捕集材の物質 A に対する捕集効率が 75 %であるとき、物質 A の空気中濃度(µg・L⁻¹)の数値として適切なものは次のうちどれか。

① 6.3 ② 6.29 ③ 11 ④ 11.2 ⑤ 11.18

正答 ③。テーマ6。50.30÷0.75÷6.0 = 11.2 → 有効数字2桁で 11。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問4

容積5.0 Lの密閉容器に炭素と、温度 25 ℃で圧力 1.0 気圧の酸素を封入してから燃焼させ、酸素を全て二酸化炭素へ変換した。燃焼後の容器内の温度が25℃になったときの二酸化炭素が示す圧力は次のうちどれか。なお、炭素の体積は無視できるものとする。

① 0.5 気圧 ② 1.0 気圧 ③ 1.5 気圧 ④ 2.0 気圧 ⑤ 2.5 気圧

正答 ②。テーマ4。C+O₂→CO₂ で気体の mol は不変。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問5

質量パーセント濃度が 40.0 %の硫酸(密度 1.30 g・cm⁻³)100 mLを精製水(密度 1.00 g・cm⁻³)で希釈し、質量パーセント濃度を 10.0 %としたい。このときに必要な精製水の量として、正しい値は次のうちどれか。

① 195 mL ② 300 mL ③ 390 mL ④ 420 mL ⑤ 442 mL

正答 ③。テーマ3。溶質 52 g → 10% で 520 g。520−130 = 390。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問11

濃度 1.0 × 10⁻² mol・L⁻¹の塩酸 10 mL と濃度 3.0×10⁻² mol・L⁻¹の水酸化ナトリウム水溶液10 mLとを混合した溶液の水素イオン濃度として、正しい値は次のうちどれか。ただし、水のイオン積は 1.0×10⁻¹⁴ mol²・L⁻²とする。

① 1.0 × 10⁻⁵ mol・L⁻¹ ② 1.0 × 10⁻⁷ mol・L⁻¹ ③ 1.0 × 10⁻⁹ mol・L⁻¹ ④ 1.0 × 10⁻¹² mol・L⁻¹ ⑤ 1.0 × 10⁻¹⁶ mol・L⁻¹

正答 ④。テーマ2。OH⁻ が 2.0×10⁻⁴ mol 余り、20 mL → 10⁻² → [H⁺] 10⁻¹²。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問14

モル質量が 50 g・mol⁻¹ の物質A の溶液が100 mL ある。この溶液の一部を光路長 2.0 cmの試料セルに入れ、波長 550 nmにおける吸光度を測定したところ、0.480であった。この溶液 100 mL中に含まれる物質 A の質量として、正しい値は次のうちどれか。ただし、この溶液中で、物質Aの550 nmにおけるモル吸光係数は 2.0×10⁴mol⁻¹・L・cm⁻¹である。

① 30 µg ② 60 µg ③ 90 µg ④ 120 µg ⑤ 150 µg

正答 ②。テーマ1。c = 0.480÷(2.0×10⁴×2.0) = 1.2×10⁻⁵。×0.1 L×50 = 60 µg。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問16

図はある分子のエネルギー準位の模式図で、ⒶⒷⒸで示した矢印は状態の遷移方向を示している。それぞれの遷移過程の名称として、適切なものの組合せは次のうちどれか。

① 吸光 / 蛍光 / りん光 ② 蛍光 / 吸光 / りん光 ③ 蛍光 / りん光 / 吸光 ④ りん光 / 吸光 / 蛍光 ⑤ りん光 / 蛍光 / 吸光

正答 ⑤。テーマ16。りん光(三重項から)/蛍光/吸光。図は原問題を参照。

令和7年度第2回 分析に関する概論 問18

ガスクロマトグラフ分析に用いられる検出器Ⓐと分析対象物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。

① 水素炎イオン化検出器(FID) / 不飽和炭化水素化合物 ② 炎光光度検出器(FPD) / 有機硫黄化合物 ③ 電子捕獲検出器(ECD) / 有機ハロゲン化合物 ④ 光イオン化検出器(PID) / 芳香族炭化水素化合物 ⑤ 熱イオン化検出器(TID、FTD) / 飽和炭化水素化合物

正答 ⑤。テーマ10。TID は窒素・りん化合物。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問2

同一試料を5回分析し、分析値71、72、72、73、71が得られたとき、次の記述の㋑から㋥の[ ]に入る数値の組合せとして、正しいものは下のうちどれか。「5回の分析で得た分析値の平均値(x̄)は[㋑]であり、各分析値の偏差(xᵢ − x̄)を2乗した総和は[㋺]である。分析値のばらつきの程度を示す分散は[㋩]、標準偏差は[㋥]と求められる。」

① 72 / 2.8 / 0.56 / 0.75 ② 72 / 2.8 / 0.56 / 1.7 ③ 72 / 3.2 / 0.28 / 0.75 ④ 73 / 2.8 / 0.28 / 1.7 ⑤ 73 / 3.2 / 0.56 / 0.75

正答 ①。テーマ9。平均 71.8、偏差2乗和 2.8、÷5 = 0.56、√ = 0.75。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問3

有機化合物の官能基Ⓐとその構造式Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① カルボキシ基 / -COOH ② ニトリル基 / -CN ③ アルデヒド基 / -CHO ④ エーテル基 / -O- ⑤ アゾ基 / -NH₂

正答 ⑤。テーマ13。アゾ基は −N=N−。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問4

ある気体の密度は、27 ℃、1.0 気圧において 1.3 g・L⁻¹ であった。この気体の 117 ℃、2.0 気圧における密度として、正しい値は次のうちどれか。

① 1.0 g・L⁻¹ ② 1.2 g・L⁻¹ ③ 1.6 g・L⁻¹ ④ 1.8 g・L⁻¹ ⑤ 2.0 g・L⁻¹

正答 ⑤。テーマ4。1.3×2×(300/390) = 2.0。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問5

濃度 14 mol・L⁻¹ の硝酸溶液 10 mL を水で希釈して 200 mL にした溶液の水素イオン濃度として、正しい値は次のうちどれか。

① 0.30 mol・L⁻¹ ② 0.50 mol・L⁻¹ ③ 0.70 mol・L⁻¹ ④ 0.90 mol・L⁻¹ ⑤ 1.00 mol・L⁻¹

正答 ③。テーマ2。14×10÷200 = 0.70。硝酸は1価。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問6

水素 H₂ 1.0 mol とヨウ素 I₂ 1.0 mol を 10 Lの容器に入れて、ある温度に保ったところ、次の反応により、ヨウ化水素が 1.5 mol 生成して、平衡状態となった。 H₂ + I₂ ⇄ 2HI この反応の平衡定数として、正しい値は次のうちどれか。

① 1.5 ② 2.3 ③ 6.0 ④ 24 ⑤ 36

正答 ⑤。テーマ8。H₂=I₂=0.25。1.5²÷0.0625 = 36。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問7

作業環境測定における操作Ⓐと、それに用いる器具Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。

① 滴定 / メスピペット ② 標準液の調製 / メスフラスコ ③ 標準ガスの調製 / パーミエーションチューブ ④ 蒸気の捕集 / 真空捕集瓶 ⑤ 空気吸引ポンプの流量調整 / 乾式ガスメーター

正答 ①。テーマ15。滴定はビュレット。

令和7年度第1回 分析に関する概論 問9

化学物質Ⓐとその使用例Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① ブロモチモールブルー(BTB) / 酸塩基指示薬 ② EDTA / キレート滴定 ③ メチルイソブチルケトン(MIBK) / 金属キレートの抽出 ④ 水酸化カルシウム(消石灰) / 乾燥剤 ⑤ 二硫化炭素 / 有機溶剤の脱着

正答 ④。テーマ14。消石灰は乾燥剤ではない。