酸化プロピレン
特定化学物質・物質別まとめ・過去12回中10回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集材など | 脱着・抽出 | 検出・装置 | 波長 | 参照 |
| 固体捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 |
球状活性炭、活性炭 |
二硫化炭素 |
|
|
p.359〜362 |
| 固体捕集法-ガスクロマトグラフ分析法(GC-MS法) |
球状活性炭、活性炭 |
|
GC-MS、質量分析 |
|
p.362〜366 |
出典:『ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)』の物質別各論。この物質の表の値は、ガイドブックの本文から機械的に拾ったもので、未確認です(抜けや誤りがあります)。ページ(参照)で、本文を確認してください。
この物質が登場した過去問(13問・10回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
体積2 Lの3個の容器に、アクリロニトリル(A)、酸化プロピレン(B)、ヨウ化メチル(C)をそれぞれ1 gずつ別々に入れて密封し20 ℃に保った。定常状態になったとき、各容器中のそれぞれの物質の分圧(PA、PB、PC)を大きい順に並べたものは下のうちどれか。
ただし、アクリロニトリル、酸化プロピレン、ヨウ化メチルの物性等は次の表のとおりとする。
|
モル質量(g・mol⁻¹) |
20 ℃における飽和蒸気圧 |
| アクリロニトリル(A) |
53 |
15 kPa |
| 酸化プロピレン(B) |
58 |
59 kPa |
| ヨウ化メチル(C) |
142 |
54 kPa |
- (1)PA > PC > PB
- (2)PB > PA > PC
- (3)PB > PC > PA
- (4)PC > PA > PB
- (5)PC > PB > PA
正答 (2)
容器内に全量が蒸発したときの分圧を、P = nRT/V で求め、飽和蒸気圧と比べます。蒸発しきれない物質は、分圧が飽和蒸気圧になります。(20℃=293 K、V=2 L=0.002 m³、R=8.314 J/(mol・K))
- アクリロニトリル(A):n = 1/53 = 0.0189 mol、全量蒸発すると約23 kPa → 飽和蒸気圧15 kPaを超えるので、15 kPa
- 酸化プロピレン(B):n = 1/58 = 0.0172 mol、全量蒸発すると約21 kPa → 飽和蒸気圧59 kPa未満なので、約21 kPa
- ヨウ化メチル(C):n = 1/142 = 0.00704 mol、全量蒸発すると約8.6 kPa → 飽和蒸気圧54 kPa未満なので、約8.6 kPa
分圧の大きい順は B > A > C で、(2)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (2)正しい記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (3)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (4)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
- (5)誤った記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「PB>PA>PC」
全量が蒸発したときの圧力を飽和蒸気圧と比べ、小さいほうをその物質の圧力とする。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の特定化学物質のうち、2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体として捕集された後、アセトニトリルで抽出し、ガスクロマトグラフ-質量分析法で定量されるものはどれか。
- (1)ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP)
- (2)3,3 ' -ジクロロ-4,4' -ジアミノジフェニルメタン(MOCA)
- (3)ホルムアルデヒド
- (4)酸化プロピレン
- (5)1,1-ジメチルヒドラジン
正答 (3)
2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)は、カルボニル化合物(アルデヒドなど)と反応して、2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体をつくります。ホルムアルデヒドは、DNPHを吸着させた捕集管で捕集して誘導体化し、アセトニトリルで溶出して分析します。
DDVP、MOCA、酸化プロピレン、1,1-ジメチルヒドラジンは、ホルムアルデヒドのようなカルボニル基をもたないので、この誘導体にはなりません。よって(3)です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)は、カルボニル化合物(アルデヒドなど)と反応して、2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体をつくります。ホルムアルデヒドは、DNPHを吸着させた捕集管で捕集して誘導体化し、アセトニトリルで溶出して分析します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
1-(2-ピリジル)ピペラジンとの反応を利用して、高速液体クロマトグラフ分析法で測定する物質は、次のうちどれか。
- (1)o-トルイジン
- (2)1,1-ジメチルヒドラジン
- (3)ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP)
- (4)トルエンジイソシアネート(TDI)
- (5)酸化プロピレン
正答 (4)
1-(2-ピリジル)ピペラジン(2-PP)は、イソシアネート基と反応して、安定な誘導体をつくります。トルエンジイソシアネート(TDI)は、2-PPを含浸させたろ紙で捕集して誘導体化し、高速液体クロマトグラフで分析します。よって(4)です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
1-(2-ピリジル)ピペラジン(2-PP)は、イソシアネート基と反応して、安定な誘導体をつくります。トルエンジイソシアネート(TDI)は、2-PPを含浸させたろ紙で捕集して誘導体化し、高速液体クロマトグラフで分析します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物のうち、1気圧における沸点が最も低いものはどれか。
- (1)ジアニシジン
- (2)アクリロニトリル
- (3)エチレンイミン
- (4)クロロメチルメチルエーテル
- (5)酸化プロピレン
正答 (5)
1気圧での沸点は、酸化プロピレンが約34℃、エチレンイミンが約56℃、クロロメチルメチルエーテルが約59℃、アクリロニトリルが約77℃、ジアニシジンが300℃前後です。沸点が最も低いのは酸化プロピレンで、(5)です。(沸点は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その構造式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 1,1-ジメチルヒドラジン | 図の1 |
|---|
| (2) | o-トリジン | 図の2 |
|---|
| (3) | アクリルアミド | 図の3 |
|---|
| (4) | クロロメチルメチルエーテル | 図の4 |
|---|
| (5) | 酸化プロピレン | 図の5 |
正答 (5)
各物質の構造式を、図と照らし合わせます。
- 5 酸化プロピレン:プロピレン(CH₃−CH=CH₂)の二重結合に酸素が付加した三員環(エポキシド)で、CH₃−CH−CH₂(O)の構造です。図の5は、環の炭素の1つに二重結合(C=CH₂)がある構造で、酸化プロピレンの構造式としては誤りです。
- 1 1,1-ジメチルヒドラジン((CH₃)₂N−NH₂)、2 o-トリジン(ビフェニルの両端にNH₂、隣にCH₃)、3 アクリルアミド(CH₂=CH−CO−NH₂)、4 クロロメチルメチルエーテル(CH₃−O−CH₂Cl)は、正しい組合せです。
よって(5)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
環境空気中の酸化プロピレンのガスクロマトグラフ質量分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸化プロピレンの分子量は、58.1である。
- (2)捕集には、直接捕集法又は固体捕集法を用いる。
- (3)固体捕集法では、球状活性炭管を用いる。
- (4)活性炭からの脱着には、トルエン-アセトニトリル溶液を用いる。
- (5)捕集後の活性炭管は、冷蔵保存し一週間以内に分析を行う。
正答 (2)
酸化プロピレンのガスクロマトグラフ質量分析法では、捕集に固体捕集法(球状活性炭管)を使います。「直接捕集法又は固体捕集法」とする選択肢2は誤りです。
酸化プロピレンの分子量は58.1です。活性炭からの脱着には、トルエン-アセトニトリル溶液を使います。捕集後の活性炭管は、冷蔵保存し、一週間以内に分析します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「酸化プロピレンの分子量は、58.1である。」
- (2)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「活性炭からの脱着には、トルエン-アセトニトリル溶液を用いる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集後の捕集管は、冷蔵保存する。」
酸化プロピレンのガスクロマトグラフ質量分析法では、捕集に固体捕集法(球状活性炭管)を使います。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
次の化合物Ⓐについて、その構造式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | o-フタロジニトリル | 図の1 |
|---|
| (2) | 酸化プロピレン | 図の2 |
|---|
| (3) | o-トルイジン | 図の3 |
|---|
| (4) | アクリルアミド | 図の4 |
|---|
| (5) | エチレンオキシド | 図の5 |
正答 (1)
各化合物の構造式を、図と照らし合わせます。
- 1 o-フタロジニトリル:ベンゼン環の隣り合う2つの炭素に、シアノ基(−CN)が1つずつついた化合物です。図の1は、ナフタレン環に2つのシアノ基がついた別の物質で、組合せは誤りです。
- 2 酸化プロピレン(メチル基をもつ三員環のエポキシド)、3 o-トルイジン(ベンゼン環に隣り合ってNH₂とCH₃)、4 アクリルアミド(CH₂=CH−CO−NH₂)、5 エチレンオキシド(三員環のエポキシド)は、正しい組合せです。
よって(1)です。同じ型の問題は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の特定化学物質のうち、液体捕集法による試料採取が適切でないものはどれか。
- (1)酸化プロピレン
- (2)アクリロニトリル
- (3)シアン化カリウム
- (4)ペンタクロロフェノール
- (5)硫酸ジメチル
正答 (1)
酸化プロピレンは、固体捕集法(球状活性炭管など)で捕集します。液体捕集法による試料採取は、適切ではありません。よって(1)です。
アクリロニトリル、シアン化カリウム、ペンタクロロフェノール、硫酸ジメチルは、液体捕集法で捕集できます。
同じ型の問題は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、ろ過捕集法と固体捕集法との組合せで捕集を行うものはどれか。
- (1)o-フタロジニトリル
- (2)コールタール
- (3)酸化プロピレン
- (4)臭化メチル
- (5)ベンゼン
正答 (1)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するので、ろ過捕集法と固体捕集法を組み合わせて捕集します。よって(1)です。同じ問題は、令和8年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「オルト-フタロジニトリル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:オルト-フタロジニトリル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するため、固体捕集方法とろ過捕集方法を組み合わせて捕集します(ろ過材で捕集した粒子から揮発する分を、後ろの固体捕集剤で補う方法)。よって(3)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適切なものはどれか。
- (1)コールタール
- (2)アクリロニトリル
- (3)クロロホルム
- (4)酸化プロピレン
- (5)1,2-ジクロロプロパン
正答 (1)
コールタールは、粒子状(粉じん)の物質なので、ろ過捕集法で捕集します。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、コールタールには不適切です。よって(1)です。
アクリロニトリル、クロロホルム、酸化プロピレン、1,2-ジクロロプロパンは、いずれも固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
環境空気中の酸化プロピレンのガスクロマトグラフ分析法(GC-MS法を除く。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集には、直接捕集法又は固体捕集法を用いる。
- (2)固体捕集法では、球状活性炭管を用いる。
- (3)活性炭からの脱着には、二硫化炭素を用いる。
- (4)検出器には、水素炎イオン化検出器(FID)を用いる。
- (5)捕集後の活性炭管は、冷蔵保存し一週間以内に分析を行う。
正答 (1)
酸化プロピレンの捕集には、固体捕集法(球状活性炭管)を使います。「直接捕集法又は固体捕集法を用いる」とする選択肢1は誤りです。同様の記述は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
活性炭からの脱着には、二硫化炭素を使います(GC-FID法)。検出器には、水素炎イオン化検出器(FID)を使います。捕集後の活性炭管は、冷蔵保存し、一週間以内に分析します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」(過去12回中3回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「固体捕集法には、活性炭管を用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「活性炭からの脱着には、二硫化炭素を用いる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「臭化メチル水素炎イオン化検出器(FID)」原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」:全12回中9回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集後の捕集管は、冷蔵保存する。」
酸化プロピレンのガスクロマトグラフ質量分析法では、捕集に固体捕集法(球状活性炭管)を使います。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の化合物Ⓐについて、その分子式Ⓑが誤っているものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | アクリロニトリル | C₃H₃N |
|---|
| (2) | 酸化プロピレン | C₃H₆O |
|---|
| (3) | β-プロピオラクトン | C₃H₄O₂ |
|---|
| (4) | ホルムアルデヒド | CH₂O |
|---|
| (5) | 塩化ビニル | C₂H₂Cl₂ |
正答 (5)
各化合物の分子式を確認します。
- アクリロニトリル(CH₂=CH−CN):C₃H₃N
- 酸化プロピレン:C₃H₆O
- β-プロピオラクトン:C₃H₄O₂
- ホルムアルデヒド(HCHO):CH₂O
- 塩化ビニル(CH₂=CHCl):C₂H₃Cl
「C₂H₂Cl₂」とする選択肢5は誤りです(C₂H₂Cl₂は、ジクロロエチレンの分子式です)。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の測定対象物質のうち、固体捕集法による捕集が不適当なものはどれか。
- (1)ベンゼン
- (2)アクリロニトリル
- (3)3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)
- (4)クロロホルム
- (5)酸化プロピレン
正答 (3)
MOCAは、粒子状(粉じん)の物質で、硫酸含浸ろ紙などのろ過捕集が適した捕集法です。固体捕集法は、ガス状・蒸気状の物質を、活性炭などの捕集剤に吸着させる方法なので、MOCAの捕集は不適当です。よって(3)です。
ベンゼン、アクリロニトリル、クロロホルム、酸化プロピレンは、固体捕集法で捕集できます。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)