シアン化カリウム
特定化学物質・物質別まとめ・過去12回中10回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集材など | 脱着・抽出 | 検出・装置 | 波長 | 参照 |
| 液体捕集法-吸光光度分析法 |
|
|
|
620nm |
p.232〜235 |
出典:『ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)』の物質別各論。この物質の表の値は、ガイドブックの本文から機械的に拾ったもので、未確認です(抜けや誤りがあります)。ページ(参照)で、本文を確認してください。
この物質が登場した過去問(13問・10回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
シアン化水素の吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素は、硫酸を含浸したろ紙を使用して捕集し、精製水を加えて試料溶液とする。
- (2)標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶解して調製する。
- (3)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定する。
- (4)試料溶液は中和し、緩衝液で pH を調整する。
- (5)クロラミン T を加えた後、ピリジン-ピラゾロンを加えて発色させる。
正答 (1)
環境空気中のシアン化水素の吸光光度分析法(液体捕集法)の手順は、次のとおりです。
- 水酸化ナトリウム溶液を入れたミゼットインピンジャーに試料空気を吸引して捕集します。
- 酢酸で中和し、緩衝液(pH6.8)で調整します。
- クロラミンTを加えたあと、ピリジン-ピラゾロンを加えて発色させます(青色)。620 nm付近で吸光度を測定します。
- 標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶かして調製し、シアン化物イオンの濃度を硝酸銀滴定法で標定します。
「硫酸を含浸したろ紙で捕集し、精製水を加えて試料溶液とする」とする選択肢1は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「シアン化水素」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(物質の表で解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集には硫酸含浸ろ紙を用いる。」
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶解して調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「試料溶液は中和し、緩衝液でpHを調整する。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準原液の調製に用いる溶媒Ⓑとの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化カリウム | 精製水 |
|---|
| (2) | α-ナフチルアミン | 水酸化ナトリウム溶液 |
|---|
| (3) | クロロメチルメチルエーテル | アセトン |
|---|
| (4) | ペンタクロロフェノール | 水酸化ナトリウム溶液 |
|---|
| (5) | ニトログリコール | 精製水 |
正答 (2)
吸光光度分析法で、標準原液の調製に使う溶媒は、物質によって異なります。
- α-ナフチルアミン:0.05 M硫酸(捕集液と同じもの)に溶かします。水酸化ナトリウム溶液ではないので、選択肢2は誤りです。
- シアン化カリウム:精製水、クロロメチルメチルエーテル:アセトン、ペンタクロロフェノール:水酸化ナトリウム溶液、ニトログリコール:精製水
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B暗記で解く
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する標準物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (2) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (3) | 硫化水素 | 硫化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | 硫酸ナトリウム |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (4)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
- シアン化水素:シアン化カリウム
- 臭化メチル:臭化カリウム
- 硫化水素:硫化ナトリウム
- フッ化水素:フッ化ナトリウム
- 硫酸ジメチル:硫酸ナトリウムではありません。硫酸ジメチルの標準液は、硫酸ジメチルそのものを、溶媒に溶かして調製します。「硫酸ジメチル/硫酸ナトリウム」とする選択肢4は不適切です。
同様の問題は、令和3年度第1回にも出題され、「塩素/塩化ナトリウム」が不適切(塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウムから調製)とされ、「硫酸ジメチル/メタノール」は、適切な組合せとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、何とか得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
次の測定対象物質のうち、ろ過捕集法と固体捕集法との組合せで捕集を行うものはどれか。
- (1)o-フタロジニトリル
- (2)コールタール
- (3)シアン化カリウム
- (4)3,3 ' -ジクロロ-4,4' -ジアミノジフェニルメタン(MOCA)
- (5)塩化ビニル
正答 (1)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するので、ろ過捕集方法と固体捕集方法を組み合わせて捕集します。よって(1)です。
コールタールとシアン化カリウムは、ろ過捕集法(またはろ過・液体捕集)、MOCAは固体捕集法、塩化ビニルは直接捕集法(または固体捕集法)で捕集します。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「オルト-フタロジニトリル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:オルト-フタロジニトリル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
オルト-フタロジニトリルは、粒子とガスの両方の状態で存在するため、固体捕集方法とろ過捕集方法を組み合わせて捕集します(ろ過材で捕集した粒子から揮発する分を、後ろの固体捕集剤で補う方法)。よって(3)です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準原液の調製に用いる溶媒Ⓑとの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | エチレンイミン | 精製水 |
|---|
| (2) | ペンタクロロフェノール | 水酸化ナトリウム溶液 |
|---|
| (3) | クロロメチルメチルエーテル | アセトン |
|---|
| (4) | オーラミン | メタノール |
|---|
| (5) | シアン化カリウム | 希硫酸 |
正答 (5)
吸光光度分析法で、標準原液の調製に使う溶媒は、物質によって異なります。
- シアン化カリウム:精製水に溶かして標準原液にします。希硫酸ではありません。選択肢5は誤りです。
- エチレンイミン:精製水、ペンタクロロフェノール:水酸化ナトリウム溶液、クロロメチルメチルエーテル:アセトン、オーラミン:メタノール
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B物質の表で解く
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準系列液の調製に用いる溶媒Ⓑとの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化カリウム | 精製水 |
|---|
| (2) | エチレンイミン | 精製水 |
|---|
| (3) | クロロメチルメチルエーテル | 希硫酸 |
|---|
| (4) | ペンタクロロフェノール | 精製水 |
|---|
| (5) | α- ナフチルアミン | 希硫酸 |
正答 (3)
吸光光度分析法で、標準系列液の調製に使う溶媒は、物質によって異なります。クロロメチルメチルエーテルは、アセトンに溶かします。「希硫酸」とする選択肢3は誤りです。
シアン化カリウム、エチレンイミン、ペンタクロロフェノール(水酸化ナトリウム溶液を使うこともあります)の標準系列液は、精製水で調製します。α-ナフチルアミンは、希硫酸(0.05 M)で調製します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、物質別の暗記リスト(ガイドブックの物質別各論の表)の物質「クロロメチルメチルエーテル」から、解けるからです。過去の出題が少なくても、表を押さえておけば、得点できます。
物質の表で解く:クロロメチルメチルエーテル(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和3年度 第1回(2021年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
吸光光度分析法における測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する標準物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (2) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (3) | 塩素 | 塩化ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | メタノール |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (3)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって異なります。塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液から調製します(ヨウ素滴定で標定)。「塩化ナトリウム」とする選択肢3は不適切です。
シアン化水素にはシアン化カリウム、臭化メチルには臭化カリウム、フッ化水素にはフッ化ナトリウムを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって異なります。塩素の標準溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液から調製します(ヨウ素滴定で標定)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
次の特定化学物質のうち、液体捕集法による試料採取が適切でないものはどれか。
- (1)酸化プロピレン
- (2)アクリロニトリル
- (3)シアン化カリウム
- (4)ペンタクロロフェノール
- (5)硫酸ジメチル
正答 (1)
酸化プロピレンは、固体捕集法(球状活性炭管など)で捕集します。液体捕集法による試料採取は、適切ではありません。よって(1)です。
アクリロニトリル、シアン化カリウム、ペンタクロロフェノール、硫酸ジメチルは、液体捕集法で捕集できます。
同じ型の問題は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
特定化学物質
余裕があれば得点C暗記で解く
吸光光度分析法による分析において、測定対象物質Ⓐとその標準溶液の調製に使用する物質Ⓑとの組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ |
| (1) | シアン化水素 | シアン化カリウム |
|---|
| (2) | 臭化メチル | 臭化カリウム |
|---|
| (3) | 塩素 | 次亜塩素酸ナトリウム |
|---|
| (4) | 硫酸ジメチル | 硫酸ナトリウム |
|---|
| (5) | フッ化水素 | フッ化ナトリウム |
正答 (4)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う物質は、測定対象物質によって決まります。硫酸ジメチルの標準液は、硫酸ナトリウムではなく、硫酸ジメチルそのものを、溶媒に溶かして調製します。「硫酸ジメチル/硫酸ナトリウム」とする選択肢4は不適切です。同じ問題は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
シアン化水素にはシアン化カリウム、臭化メチルには臭化カリウム、塩素には次亜塩素酸ナトリウム、フッ化水素にはフッ化ナトリウムを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、余裕があれば得点したい問題です(学習の優先度:低。過去に1回だけ出題)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去に1回出題されています。余裕があれば、解き方を押さえておくと得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
吸光光度分析法で、標準溶液の調製に使う標準物質は、測定対象物質によって決まります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
何とか得点B消去法で解く
シアン化水素の吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素は、ミゼットインピンジャーを用いて、水酸化ナトリウム溶液に捕集する。
- (2)シアン化水素の標準原液は、シアン化カリウムを用いて調製する。
- (3)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定する。
- (4)シアン化水素を捕集した溶液は、酢酸で中和してから発色操作を行う。
- (5)発色試薬として、ジフェニルカルバジドを用いる。
正答 (5)
シアン化水素の吸光光度分析法(ピリジン-ピラゾロン法)では、発色試薬に、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを使います。ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)の発色試薬なので、「発色試薬として、ジフェニルカルバジドを用いる」とする選択肢5は誤りです。
シアン化水素は、ミゼットインピンジャーで水酸化ナトリウム溶液に捕集します。標準原液は、シアン化カリウムで調製し、シアン化物イオン濃度を、硝酸銀溶液で滴定して標定します。捕集した溶液は、酢酸で中和してから、発色操作を行います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
物質の表で解く:シアン化水素(ガイドブックの物質別各論)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。」原理「酸性ガスは塩基性の捕集液に吸収される」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準原液は、シアン化カリウムを精製水に溶解して調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。」
- (5)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「発色試薬として、ジフェニルカルバジドを用いる。(誤りの記述)」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
環境空気(25℃、1気圧)中のシアン化水素の濃度を測定するため、10mLの捕集液に0.70L·min⁻¹の流量で試料空気を10分間吸引した。この試料液5.0mLをとり、定量操作を行って得られた溶液の吸光度を測定したところ、0.26であった。シアン化カリウム濃度が2.8×10⁻⁴mol·L⁻¹の標準溶液5.0mLを、試料液と同様の操作を行って測定したところ、吸光度は0.48であった。この場合、シアン化水素の環境空気中濃度の値として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、試料捕集時に捕集液の損失はなく、かつ、捕集率は100%であったとする。
- (1)1.8ppm
- (2)2.7ppm
- (3)3.6ppm
- (4)4.2ppm
- (5)5.3ppm
正答 (5)
次の順で計算します。
- 標準溶液5.0 mL中のシアン化カリウム(シアン化物イオン)の量:2.8 × 10⁻⁴ mol/L × 0.0050 L = 1.4 × 10⁻⁶ mol(吸光度0.48)
- 試料液5.0 mL中の量:1.4 × 10⁻⁶ × 0.26/0.48 ≒ 7.58 × 10⁻⁷ mol
- 捕集液10 mL全体の量(5.0 mLの2倍):7.58 × 10⁻⁷ × 2 ≒ 1.52 × 10⁻⁶ mol
- 気体の体積(25℃、1気圧のモル体積24.45 L/mol):1.52 × 10⁻⁶ × 24.45 ≒ 3.71 × 10⁻⁵ L
- 吸引した空気の量:0.70 L/min × 10 min = 7.0 L
- 体積分率:3.71 × 10⁻⁵ ÷ 7.0 ≒ 5.3 × 10⁻⁶ = 5.3 ppm
よって(5)です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中6回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中6回出題(出題確率50%)
標準溶液との吸光度の比で試料中の量を求め、24.45 L/molで気体の体積に直し、吸引空気量で割る。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
測定対象物質Ⓐ、分析法Ⓑ及びその標準系列液の調製に用いる溶媒Ⓒの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
| Ⓐ | Ⓑ | Ⓒ |
| (1) | β-プロピオラクトン | ガスクロマトグラフ分析法 | ジエチルエーテル |
|---|
| (2) | シアン化カリウム | 吸光光度分析法 | 水酸化ナトリウム溶液 |
|---|
| (3) | エチレンイミン | 吸光光度分析法 | 精製水 |
|---|
| (4) | ペンタクロロフェノール | ガスクロマトグラフ分析法 | 水酸化ナトリウム溶液 |
|---|
| (5) | α-ナフチルアミン | 吸光光度分析法 | 硫酸溶液 |
正答 (4)
ペンタクロロフェノールは、吸光光度分析法で測定し、標準系列液は、水酸化ナトリウム溶液で調製します。「ガスクロマトグラフ分析法」とする組合せ(選択肢4)は、分析法が誤りです。
β-プロピオラクトンはガスクロマトグラフ分析法(ジエチルエーテル)、シアン化カリウムは吸光光度分析法(水酸化ナトリウム溶液)、エチレンイミンは吸光光度分析法(精製水)、α-ナフチルアミンは吸光光度分析法(硫酸溶液)で、適切な組合せです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
細かい論点なので、深追いは禁物です。ペンタクロロフェノールを、ガスクロマトグラフ分析法ではなく、吸光光度分析法で測定する、という点は、ガイドブック3で全体を確認できておらず、本問の選択肢の構成からの推定です。根拠の確認は後回しにしています。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
特定化学物質
失点やむなしD初見
ピリジン-ピラゾロン法による環境空気中のシアン化水素濃度の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素の捕集液として、水酸化ナトリウム水溶液を用いる。
- (2)標準物質として、シアン化カリウムを用いる。
- (3)捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。
- (4)最終試料液の色は、赤色である。
- (5)試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害となる。
正答 (4)
ピリジン-ピラゾロン法で、クロラミンT、ピリジン-ピラゾロンを加えて発色させた最終試料液の色は、青色です。「赤色である」とする選択肢4は誤りです。同様の記述は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
シアン化水素の捕集液には、水酸化ナトリウム水溶液を使います。標準物質には、シアン化カリウムを使います。捕集液に酢酸を加えて中和したあと、発色試薬を加えます。試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害になります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。」原理「酸性ガスは塩基性の捕集液に吸収される」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準物質として、シアン化カリウムを用いる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「捕集液に酢酸を加え中和した後、発色試薬を加える。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「最終試料液の色は、赤色である。(誤りの記述)」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「試料空気中に臭素ガスが共存すると、分析の妨害となる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)