コバルトおよびその無機化合物
金属類・物質別まとめ・過去12回中4回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集材など | 脱着・抽出 | 検出・装置 | 波長 | 参照 |
| ろ過捕集法-原子吸光分析法 (フレーム法) |
メンブランフィルター |
|
吸光光度、原子吸光 |
240.7nm |
p.200〜207 |
出典:『ガイドブック4 金属類』の物質別各論。この物質の表の値は、ガイドブックの本文から機械的に拾ったもので、未確認です(抜けや誤りがあります)。ページ(参照)で、本文を確認してください。
この物質が登場した過去問(6問・4回)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
金属類
得点必須Aトレンド
金属の化学的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)クロムは、希硝酸に溶ける。
- (2)コバルトは、塩酸に溶ける。
- (3)カドミウムは、硝酸に溶ける。
- (4)鉛は、硝酸に溶ける。
- (5)ニッケルは、濃硝酸に溶ける。
正答 (5)
ニッケルは、濃硝酸には、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて溶けません。「濃硝酸に溶ける」とする選択肢5は誤りです。
クロムは希硝酸に溶けます(濃硝酸では不動態になるので、希硝酸が正しいです)。コバルトは塩酸に溶けます。カドミウムと鉛は、硝酸に溶けます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
2名の作業者がコバルト化合物を取り扱う均等ばく露作業を行っている単位作業場所において、個人サンプリング法による測定を行うこととした。2名の作業者にそれぞれ個人サンプラーを装着し、2.5 L・min⁻¹の一定流量で、2時間のサンプリングを3回繰り返すC 測定で空気中のコバルト化合物をろ紙に捕集した。そのろ紙のうちの一つについて酸抽出などの処理を行い10 mLの試料液を得て、原子吸光分析法により濃度を測定したところ、コバルト濃度は 0.48µg・mL⁻¹であった。このときのC測定値として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。
- (1)0.003 mg・m⁻³
- (2)0.005 mg・m⁻³
- (3)0.016 mg・m⁻³
- (4)0.048 mg・m⁻³
- (5)0.096 mg・m⁻³
正答 (3)
次の順で計算します。
- 試料液中の量:0.48 µg/mL × 10 mL = 4.8 µg
- 捕集した空気の量:2.5 L/min × 120 min(2時間)= 300 L = 0.3 m³
- 濃度:4.8 µg ÷ 0.3 m³ = 16 µg/m³ = 0.016 mg/m³
よって(3)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
金属酸化物の酸への溶解に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸化コバルト(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。
- (2)酸化鉛(Ⅱ)は、硝酸に溶ける。
- (3)酸化ニッケル(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。
- (4)酸化クロム(Ⅲ)は、塩酸に溶ける。
- (5)酸化マンガン(Ⅳ)は、塩酸に溶ける。
正答 (4)
酸化クロム(Ⅲ)(Cr₂O₃)は、化学的に非常に安定で、塩酸にほとんど溶けません。「塩酸に溶ける」とする選択肢4は誤りです。
酸化コバルト(Ⅱ)、酸化ニッケル(Ⅱ)、酸化マンガン(Ⅳ)は塩酸に、酸化鉛(Ⅱ)は硝酸に溶けます。
この選択肢と同様の記述は、平成30年度第1回、令和元年度第1回の問題でも出題され、誤りとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「酸の性質と試料の溶解」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:酸の性質と試料の溶解(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「酸化コバルト(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「硝酸には、酸化力がある。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「酸化ニッケル(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「酸化鉄(Ⅲ)は、塩酸に溶ける。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「酸化マンガン(Ⅳ)は、塩酸に溶ける。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
酸化クロム(Ⅲ)(Cr₂O₃)は、化学的に非常に安定で、塩酸にほとんど溶けません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
金属類
得点必須Aトレンド
金属の化学的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)クロムは、濃硝酸に溶ける。
- (2)コバルトは、塩酸に溶ける。
- (3)アンチモンは、王水に溶ける。
- (4)鉛は、硝酸に溶ける。
- (5)ニッケルは、希硝酸に溶ける。
正答 (1)
クロムは、濃硝酸には、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて溶けません。「濃硝酸に溶ける」とする選択肢1は誤りです。
コバルトは塩酸に、アンチモンは王水に、鉛は硝酸に、ニッケルは希硝酸に溶けます。同じ記述は、令和6年度第1回にも出題されています(出題実績)。
クロムは、濃硝酸や王水に対しては、表面に緻密な酸化被膜(不動態)ができて、ほとんど溶けません(希塩酸には溶けます)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
令和2年度 第1回(2020年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
次の金属塩化物を水に溶かした時に、水溶液中で存在する金属イオンの価数が二価でないものはどれか。
- (1)塩化マンガン
- (2)塩化ニッケル
- (3)塩化コバルト
- (4)塩化インジウム
- (5)塩化カドミウム
正答 (4)
金属塩化物を水に溶かしたとき、金属イオンの価数は、塩化マンガン(Mn²⁺)、塩化ニッケル(Ni²⁺)、塩化コバルト(Co²⁺)、塩化カドミウム(Cd²⁺)が二価です。塩化インジウム(InCl₃)は、インジウムイオン(In³⁺)の三価です。よって(4)です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:この形式の問題(選択肢が物質名などの問題)は、過去の出題がなく、初見です。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- この形式の問題(選択肢が物質名などの問題):全12回中1回出題(出題確率8%)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
金属類
得点必須S原理で解く
金属酸化物の酸への溶解に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸化ニッケル(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。
- (2)酸化クロム(Ⅲ)は、塩酸に溶ける。
- (3)酸化コバルト(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。
- (4)酸化マンガン(Ⅳ)は、塩酸に溶ける。
- (5)酸化鉛(Ⅱ)は、硝酸に溶ける。
正答 (2)
酸化クロム(Ⅲ)(Cr₂O₃)は、化学的に非常に安定で、塩酸にほとんど溶けません。「塩酸に溶ける」とする選択肢2は誤りです。同じ記述は、令和元年度第1回、令和5年度第1回にも出題されています(出題実績)。
酸化ニッケル(Ⅱ)、酸化コバルト(Ⅱ)、酸化マンガン(Ⅳ)は塩酸に、酸化鉛(Ⅱ)は硝酸に溶けます。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「酸の性質と試料の溶解」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:酸の性質と試料の溶解(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「酸化ニッケル(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:3回論点「酸化鉄(Ⅲ)は、塩酸に溶ける。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「酸化コバルト(Ⅱ)は、塩酸に溶ける。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:5回論点「酸化マンガン(Ⅳ)は、塩酸に溶ける。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:4回論点「硝酸には、酸化力がある。」原理「酸の性質と試料の溶解」:全12回中8回出題
酸化クロム(Ⅲ)(Cr₂O₃)は、化学的に非常に安定で、塩酸にほとんど溶けません。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)