問17
放射性物質を取り扱っている作業場において、試料空気をサンプリングし、その試料を測定した結果、空気中の放射性物質の濃度は、3.6 × 10⁻⁵ Bq・cm⁻³であった。この試料の放射能として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、試料空気の吸引流量は 50 L・min⁻¹、試料採取時間は 120 時間、捕集材の捕集率は 80 % とする。
- (1)8.32 kBq
- (2)10.4 kBq
- (3)16.2 kBq
- (4)173 kBq
- (5)750 kBq
正答 (2)
濃度に、吸引した空気の体積と捕集率を掛けて、試料の放射能を求めます。
吸引した空気の体積 = 50 L/min × 120 時間 × 60 分 = 360,000 L = 3.6 × 10⁸ cm³
放射能 = 3.6 × 10⁻⁵ Bq/cm³ × 3.6 × 10⁸ cm³ × 0.80 ≒ 1.04 × 10⁴ Bq = 10.4 kBq
よって(2)が正しい値です。いつもの「濃度を求める」計算を逆向きにした問題です。捕集材に集まるのは、空気中にあった量の 80 % である点に注意しましょう。
この問題で狙われた罠:放射能濃度の計算
毎回1問の計算。濃度 = 正味計数率 ÷(計数効率 × 捕集率 × 吸引空気量)。
なぜ?
単位(Bq/cm³、L→cm³、分→秒)の換算が主な落とし穴。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)