問17
放射性物質を取り扱っている作業場において、試料空気をサンプリングし、その試料を測定した結果、測定装置の正味計数率は、3.4× 10³ s⁻¹であった。そのときの空気中の放射性物質の濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、測定装置の計数効率は 32 %、試料空気の吸引流量は毎分 90 L、試料採取時間は 40 時間、使用する捕集材の捕集率は 85 % とする。
- (1)5.0 × 10⁻⁶ Bq・cm⁻³
- (2)5.9 × 10⁻⁶ Bq・cm⁻³
- (3)1.5 × 10⁻⁵ Bq・cm⁻³
- (4)4.9 × 10⁻⁵ Bq・cm⁻³
- (5)5.8 × 10⁻⁵ Bq・cm⁻³
正答 (5)
空気中の放射性物質の濃度は、正味計数率を「計数効率 × 捕集率 × 吸引した空気の体積」で割って求めます。
吸引した空気の体積 = 90 L/min × 40 時間 × 60 分 = 216,000 L = 2.16 × 10⁸ cm³
濃度 = 3.4 × 10³ ÷ (0.32 × 0.85 × 2.16 × 10⁸) ≒ 5.8 × 10⁻⁵ Bq/cm³
よって、最も近いのは(5)です。
単位は Bq/cm³ なので、空気の体積を L から cm³ に直す(1 L = 1,000 cm³)ことを忘れないようにしましょう。計数効率と捕集率の片方だけを掛けると、別の選択肢の値になります。
この問題で狙われた罠:放射能濃度の計算
毎回1問の計算。濃度 = 正味計数率 ÷(計数効率 × 捕集率 × 吸引空気量)。
なぜ?
単位(Bq/cm³、L→cm³、分→秒)の換算が主な落とし穴。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)