問12
難溶性の塩であるハロゲン化銀の溶解度積及び溶解度に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。ただし、各ハロゲン化銀の溶解度積は、以下の式で表され、その大きさはK_AgCl>K_AgBr>K_AgIの順であり、[ ]は、それぞれのイオンのモル濃度を表す。
K_AgCl=[Ag⁺][Cl⁻]
K_AgBr=[Ag⁺][Br⁻]
K_AgI=[Ag⁺][I⁻]
- (1)各溶解度積Kは、AgX(固体)⇄Ag⁺+X⁻で示されるハロゲン化銀の溶解平衡の平衡定数である。ただし、X⁻はCl⁻、Br⁻、I⁻を表す。
- (2)平衡状態の溶液では、ハロゲン化銀の溶解する速度と生成する速度が等しい。
- (3)各溶解度積Kは、温度にかかわらず一定である。
- (4)各溶解度積Kの単位は、mol²·L⁻²である。
- (5)水へのモル溶解度が一番大きいのは、AgClである。
正答 (3)
溶解度積は平衡定数なので、温度によって変化します。「温度にかかわらず一定」とする選択肢3は誤りです。
溶解度積は、温度が一定なら、溶液中の他のイオンの濃度によらず一定です(令和7年度第1回)。「温度で変わる、共存イオンでは変わらない」と区別しましょう。
この問題のひっかけパターン:溶解度積
溶解度積は温度だけで決まり、イオン濃度では変わらない。
なぜ?
共通イオンで変わるのは溶解度であって、溶解度積ではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第2回・2019年2月実施)