問9
有機溶剤による健康障害等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酢酸メチルのばく露では、視力低下、視野狭窄などがみられる。
- (2)ハロゲン化炭化水素系有機溶剤は、一般に、肝臓に対する毒性が強い。
- (3)二硫化炭素の高濃度ばく露では、精神障害を生じる。
- (4)トルエンの生物学的モニタリングでは、飲食物中の安息香酸の影響を受けると、尿中馬尿酸量は低くなる。
- (5)N,N-ジメチルホルムアミドは、長期ばく露により、肝機能障害を生じる。
正答 (4)
安息香酸は体内で馬尿酸に変わるので、飲食物中の安息香酸を摂ると、尿中の馬尿酸量は高くなります。「低くなる」とする選択肢4は誤りです。
この問題のひっかけパターン:有機溶剤の尿中代謝物
トルエン→馬尿酸、キシレン→メチル馬尿酸、スチレン→マンデル酸、トリクロロエチレン→トリクロロ酢酸・総三塩化物、ノルマルヘキサン→2,5-ヘキサンジオン。安息香酸の摂取で馬尿酸は増える。
なぜ?
代謝物は、元の物質の形を一部残している。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)