問8
金属等による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)マンガンによる慢性中毒では、筋のこわばり、歩行困難などの症状がみられる。
- (2)鉛中毒では、ヘム合成過程の阻害による貧血が起こる。
- (3)コバルト及びその無機化合物は、接触性皮膚炎、気管支ぜんそくなどを引き起こすほか、ヒトに対する発がん性が疑われている。
- (4)粉状のニッケル化合物は、生殖毒性、皮膚感作性のほか、ヒトに対する発がん性があるとされている。
- (5)金属熱は、鉄、アルミニウムなどの金属を溶融する作業などに長時間従事した際に、高温下での体温調節中枢の障害により発生する。
正答 (5)
金属熱は、亜鉛や銅などの金属のヒュームを吸入して起こる疾病で、高温下での体温調節中枢の障害によるもの(熱中症)ではありません。選択肢5は誤りです。
この問題のひっかけパターン:金属熱
亜鉛・銅などのヒュームの吸入後、数時間で悪寒・発熱が起こり、通常1〜2日で回復する(慢性化・後遺症はない)。高温による体温調節障害ではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)