問7
金属等による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ヒ素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害、鼻中隔穿孔などの障害がみられる。
- (2)インジウム化合物は、間質性肺炎を引き起こすほか、ヒトに対する発がん性が疑われている。
- (3)金属熱は、亜鉛や銅などのヒュームを長期にわたって吸入して発生する疾病で、慢性化すると高熱、関節痛などの症状が長期間続く。
- (4)金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどがみられる。
- (5)コバルト及びその無機化合物は、接触皮膚炎、気管支ぜんそくなどを生じる。
正答 (3)
金属熱は、亜鉛や銅などのヒュームを吸い込んでから数時間後に、悪寒・発熱・関節痛などが起こる急性の疾病で、多くは1〜2日で回復します。「長期にわたって吸入して発生し、慢性化すると症状が長期間続く」とする選択肢3は誤りです。
令和6年度第1回・令和8年度第1回でも、金属熱は後遺症なく回復するという論点が出題されています。
この問題で狙われた罠:金属熱
亜鉛・銅などのヒュームの吸入後、数時間で悪寒・発熱が起こり、通常1〜2日で回復する(慢性化・後遺症はない)。高温による体温調節障害ではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)