一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する
労働衛生一般・原理・過去23回中11回、関連する論点が出題
原理
一酸化炭素は、酸素より約200倍強くヘモグロビンと結合し、酸素の運搬を妨げる(細胞が酸欠になる)。ヘモグロビンの合成を阻害するのではない。
この原理で解ける論点は3個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(8問)
令和2年度 第2回(2021年2月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)1,2-ジクロロプロパンは、肝臓及び腎臓の障害などのほか、長期間の高濃度ばく露により胆管がん発症につながる蓋然性が高い。
- (2)ナフタレンは、皮膚感作性のほか、ヒトに対する発がん性を有する可能性がある。
- (3)一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンの合成を阻害し、酸素欠乏を生じさせる。
- (4)無機水銀は、腎障害を起こす。
- (5)シアン化水素は、体の細胞内の酸素の利用を阻害し、呼吸困難や呼吸麻痺を起こす。
正答 (3)
一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合して、酸素を運べなくすることで、体内組織を酸素欠乏にします。ヘモグロビンの合成を阻害するのではないので、選択肢3は誤りです。
一酸化炭素がヘモグロビンと結合する力は、酸素の200倍以上です。ヘモグロビンの合成を妨げて貧血を起こすのは、鉛の特徴です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回論点「1,2-ジクロロプロパンは、肝臓及び腎臓の障害などのほか、長期間の高濃度ばく露により胆管がん発症につながる蓋然性が高い」
- (2)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)/同じ記述の出題:1回論点「ナフタレンは、皮膚感作性のほか、ヒトに対する発がん性を有する可能性がある」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回論点「一酸化炭素は、無色、無臭の気体で、赤血球中のヘモグロビンの合成を阻害する(誤りの記述)」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:4回論点「無機水銀は、腎障害を起こす。」
- (5)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「シアン化水素は、体の細胞内の酸素の利用を障害し、呼吸困難や呼吸麻痺を起こす」
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)
令和元年度 第2回(2020年2月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)塩化ビニルによる中毒では、レイノー現象、指端骨溶解や肝血管肉腫などがみられる。
- (2)1,2-ジクロロプロパンは、肝臓及び腎臓の障害などのほか、長期間の高濃度ばく露により胆管がん発症につながる蓋然性が高い。
- (3)ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP)は、神経系や肝臓の障害などのほか、ヒトに対する発がん性が疑われている。
- (4)一酸化炭素は、無色、無臭の気体で、赤血球中のヘモグロビンの合成を阻害する。
- (5)フッ化水素による慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯がみられる。
正答 (4)
一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合して、酸素を運べなくします。ヘモグロビンの合成を阻害するのではないので、選択肢4は誤りです。
令和2年度第2回にも、同じ論点があります。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:7回論点「塩化ビニルでは、指の骨の溶解(指端骨溶解)、肝血管肉腫などがみられる」
- (2)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回論点「1,2-ジクロロプロパンは、肝臓及び腎臓の障害などのほか、長期間の高濃度ばく露により胆管がん発症につながる蓋然性が高い」
- (3)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)論点「ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP)は、神経系や肝臓の障害などのほか、ヒトに対する発がん性が疑われている」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「一酸化炭素は、無色、無臭の気体で、赤血球中のヘモグロビンの合成を阻害する(誤りの記述)」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:3回論点「フッ化水素による慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯がみられる。」
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第2回・2020年2月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
職場環境等における健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行するのは、主として、A型及びB型である。
- (2)一酸化炭素は、血液中のグロブリンと容易に結合し、体内組織への酸素供給を妨げる。
- (3)ノロウイルスの食中毒は、冬季の集団食中毒として発生することが多く、潜伏期間は、1~2日間である。
- (4)低体温症は、低温下の作業で全身が冷やされ、体内温度が35℃程度以下に低下したとき発生し、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる。
- (5)O-157は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、腹痛や出血を伴う水様性の下痢などを起こす。
正答 (2)
一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと強く結合して、体内組織への酸素の供給を妨げます。グロブリンとする選択肢2は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行するのは、主としてA型及びB型である」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
- (3)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「ノロウイルスの食中毒は、冬季の集団食中毒として発生することが多く、潜伏期間は、1~2日間である」
- (4)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)論点「低体温症は、低温下の作業で全身が冷やされ、体内温度が35℃程度以下に低下したとき発生し、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる」
- (5)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「O-157は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、腹痛や出血を伴う水様性の下痢などを起こす」
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第2回(2018年2月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)窒素は、無色、無臭の気体であるが、高気圧作業においては麻酔作用などが現れる。
- (2)一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害し、貧血の原因となる。
- (3)メチル水銀の慢性中毒では、視野狭窄などの症状が現れる。
- (4)マンガンによる慢性中毒では、筋のこわばり、歩行困難、発語障害などの症状がみられる。
- (5)石綿粉じんは、胸膜肥厚、肺がんなどを生じる。
正答 (2)
一酸化炭素は、ヘモグロビンと強く結合して、酸素を運べなくします。ヘモグロビンの合成を阻害して貧血を起こすのは鉛の特徴なので、選択肢2は誤りです。
令和2年度第2回・令和元年度第2回にも、同じ論点があります。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:3回論点「窒素は、無色、無臭の気体であるが、高気圧下においては麻酔作用などが現れる」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害し、貧血の原因となる。(誤りの記述)」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
- (3)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)/同じ記述の出題:1回論点「メチル水銀の慢性中毒では、視野狭窄などの症状が現れる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:3回論点「マンガンによる慢性中毒では、筋のこわばり、歩行困難などの症状がみられる」
- (5)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:2回論点「石綿粉じんは、胸膜肥厚、肺がんなどを生じる。」
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第2回・2018年2月実施)
平成28年度 第2回(2017年2月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)塩化ビニルでは、指の骨の溶解(指端骨溶解)、肝血管肉腫などがみられる。
- (2)N,N-ジメチルホルムアミドは、肝臓障害を起こす。
- (3)インジウム化合物は、間質性肺炎を引き起こすほか、ヒトに対する発がん性が疑われている。
- (4)ナフタレンは、皮膚感作性のほか、ヒトに対する発がんの可能性があるとされている。
- (5)一酸化炭素は、無色、無臭の気体で、赤血球中のヘモグロビンの合成を阻害する。
正答 (5)
一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害するのではなく、ヘモグロビンと強く結合して酸素を運べなくします。選択肢5は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:2回論点「塩化ビニルでは、指の骨の溶解(指端骨溶解)、肝血管肉腫などがみられる」
- (2)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)/同じ記述の出題:1回論点「N,N-ジメチルホルムアミドは、肝臓障害を生じる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:9回論点「インジウム化合物は、間質性肺炎を引き起こすほか、人に対する発がん性が疑われている」
- (4)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)/同じ記述の出題:1回論点「ナフタレンは、皮膚感作性のほか、ヒトに対する発がん性を有する可能性がある」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「一酸化炭素は、無色、無臭の気体で、赤血球中のヘモグロビンの合成を阻害する(誤りの記述)」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第2回・2017年2月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)無機水銀中毒の症状には、腎障害がある。
- (2)ベンゼンによる中毒では、再生不良性貧血などの造血器障害が起こる。
- (3)二硫化炭素中毒では、微細動脈瘤などの網膜の変化が起こる。
- (4)砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などがみられる。
- (5)一酸化炭素中毒では、血液中のグロブリンと一酸化炭素が強く結合し、体内の各組織が酸素欠乏状態を起こす。
正答 (5)
一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと強く結合して、体内の組織を酸素欠乏状態にします。グロブリンとする選択肢5は誤りです。
平成30年度第1回にも、同じ選択肢があります。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:1回論点「無機水銀は、腎障害を起こす。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:1回論点「再生不良性貧血は、晩発影響である。」
- (3)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:3回論点「二硫化炭素では、網膜の微細動脈瘤などがみられる。」
- (4)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)/同じ記述の出題:5回論点「砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などがみられる」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)
平成27年度 第2回(2016年2月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)1,2-ジクロロプロパンは、肝臓及び腎臓の障害などのほか、長期間の高濃度ばく露により胆管がん発症につながる蓋然性が高い。
- (2)ジメチル-2.2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP)は、神経系や肝臓に対する毒性のほか、ヒトに対する発がん性が疑われている。
- (3)インジウム化合物は、間質性肺炎を引き起こすほか、ヒトに対する発がん性が疑われている。
- (4)二酸化硫黄は、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などを生じる。
- (5)一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害し、貧血の原因となる。
正答 (5)
一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害するのではなく、ヘモグロビンと強く結合して酸素を運べなくします。ヘモグロビンの合成を阻害して貧血を起こすのは鉛の特徴なので、選択肢5は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回論点「1,2-ジクロロプロパンは、肝臓及び腎臓の障害などのほか、長期間の高濃度ばく露により胆管がん発症につながる蓋然性が高い」
- (2)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(DDVP)は、神経系や肝臓の障害などのほか、ヒトに対する発がん性が疑われている」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:9回論点「インジウム化合物は、間質性肺炎を引き起こすほか、人に対する発がん性が疑われている」
- (4)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「二酸化硫黄は、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などを生じる。」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害し、貧血の原因となる。(誤りの記述)」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第2回・2016年2月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
労働衛生一般
得点必須A暗記で解く
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ヒ素では、角化症、黒皮症などの皮膚障害がみられる。
- (2)二硫化炭素では、網膜の微細動脈瘤などがみられる。
- (3)一酸化炭素では、ヘモグロビン合成の障害による貧血や溶血などがみられる。
- (4)硫化水素では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。
- (5)金属水銀では、感情不安定、幻覚などの精神症状や手指の震えがみられる。
正答 (3)
一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害するのではなく、ヘモグロビンと強く結合して酸素を運べなくします。ヘモグロビン合成の障害による貧血は鉛、溶血はヒ化水素の特徴なので、選択肢3は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「一酸化炭素(ヘモグロビンとの結合)」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する(過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:1回論点「ヒ素では、角化症、黒皮症などの皮膚障害がみられる。」
- (2)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「二硫化炭素では、網膜の微細動脈瘤などがみられる。」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回論点「一酸化炭素は、ヘモグロビンの合成を阻害し、貧血の原因となる。(誤りの記述)」原理「一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合する」:全23回中11回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:2回論点「硫化水素は、意識消失、呼吸麻痺などを生じる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:6回論点「金属水銀では、感情不安定、幻覚などの精神症状や手指の震えがみられる」
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる(合成を阻害するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)